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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

 8・6広島反戦闘争を闘う (1155号2面)

「平和記念式典」への「在特会」の敵対を粉砕し、安倍出席阻止の情宣とデモ

 8月6日、8・6広島反戦集会実行委員会は、首相・安倍の「平和記念式典」出席阻止、日帝の核武装化阻止、朝鮮反革命戦争粉砕を掲げ、8・6広島反戦闘争を闘いぬいた。

 午前8時から開始される「式典」を前に、実行委員会の青ヘル部隊は、「安保法制関連法」成立を狙い、改憲―核武装で本格的戦争に突き進む安倍の「式典」出席を阻止すべく、情宣戦に決起した。早朝、原爆ドーム前に布陣し情宣を開始する。平和公園に集まる労働者人民、被爆者(2世・3世)に、「首相・安倍の『式典』出席を阻止しよう」「原爆犠牲者の『英霊』化を許すな」「革命的反戦闘争をともに闘おう」と呼びかけた。力強いアジテーションが平和公園にひびき渡る。被爆者をはじめ労働者人民にビラがすいこまれていく。

 途中、われわれの闘いを妨害すべく右翼ファシストの「在特会」が、ドーム前に登場した。私服警官は少しでもつけ入る隙があれば弾圧を加えようと狙っている。「在特会」は、「核武装推進」「反日左翼は出て行け」「朝鮮人は出ていけ」などと口汚くがなり立ててきたが、青ヘル部隊は、権力に一切の弾圧の隙を与えることなく、このファシストどもの敵対を木端微塵に粉砕した。

 情宣終了後、部隊は、ただちに戦闘的デモへと打って出る。「安倍の『式典』出席を許さないぞ」「『安保法制関連法』粉砕」「戦争責任・被爆責任居直りを許さないぞ」「改憲―核武装突撃の安倍政府打倒」。「式典」会場である平和公園に向けてシュプレヒコールを叩きつける。部隊は、道行く労働者人民の注目を集めつつ、デモを貫徹した。

8・6広島反戦集会をかちとる

よせられた連帯メッセージ

 午前10時からは、西区民文化センターで反戦集会が開催された。

 はじめに、実行委員会の仲間が司会に起ち、「右翼ファシストの敵対を粉砕し、安倍の『式典』出席阻止の戦闘的デモを闘いぬいた。安倍の本格的戦争突撃と対決する闘いをわれわれこそが最先頭で闘おう。反戦集会も戦闘的に断固かちとっていこう」と開会の宣言を行ない、集会が開始される。

 続いて、本集会によせられた連帯メッセージが司会から代読される。

 元原発労働者・原発労働裁判原告の梅田隆亮氏は、「私が高等学校の3年の時に、首相の安倍は、オギャーと生まれたのです。だから、あいつは戦争のことなんか何も知らない。戦争というのは、戦地で死ぬだけでなく、内地でもどれだけの人が死ぬか。そういうことを考えないから、『戦争法』案なんかを出してくるのです。

 その安倍が、『原発をすべて再稼働する』とぶち上げているのを見ると、『負けてたまるか』という気持ちになります。これ以上、安倍の独走を許すことはできません」「まずは、川内原発の再稼働を止めること。出鼻を挫けば、安倍の勢いは必ず落ちる。欲張らなくていいから、一つ一つ闘って、崩していけばいいと思っています。100万人の原発労働者が働いて、労災認定がたったの13人というのが現実です。私を必要としている所があれば、どこへでも出かけていきたいと思っています。裁判の法廷の中だけで声を上げてきましたが、もう居ても立ってもいられません。原発でひどい目にあった本人が、一番先に旗を振らないといけないという気になっています。次回の私の裁判は9月25日です。裁判への注目とご支援のほうも、どうぞよろしくお願いいたします」。

 天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会は、「沖縄では辺野古現地の闘いを軸とする名護新基地建設阻止の闘いが、大きく燃え上がっています。辺野古現地では、着工に向けた作業を止めるため海と陸の闘いが頑強に貫かれています。われわれは、現場の仲間たちと『絶対に屈しない』『戦争のための基地は絶対に造らせない』との思いを共有し、基地ゲート前の座り込みを闘いぬいています。あらゆる手段を駆使し、必ずや工事を完全阻止し基地機能を停止に追い込む決意です。必ず新基地建設を阻止します」「右翼ファシストの敵対を打ち破り、安倍政府打倒・日帝国家権力解体に向かって進撃しよう。われわれも沖縄の地で奮闘します。ともにがんばろう」。

被爆2世からの基調提起

 実行委員会に結集する被曝2世から基調提起を受ける。

 被爆2世の同志は、基調提起に先立ち、「安倍は戦争責任・被爆責任の一切を居直り、本格的戦争に向って突撃しています。『安保法制関連法』成立や原発の再稼働を狙う安倍政府は絶対に許せない。被爆者2世として反戦闘争を闘いぬく」と決意を表明した。基調は、「被爆70ヵ年を弾劾し、広島反戦闘争を闘いぬこう。核武装論者にして『安保法制関連法』の成立を狙う戦争屋=首相・安倍の『平和記念式典』出席を徹底的に弾劾し、天皇と日帝の被爆責任・戦争責任の居直りと、原爆犠牲者の『英霊』化を許さず闘いぬこう。安倍は、多くの労働者人民の反対を押し切って『安保法制関連法』の成立を狙う戦争屋だ。2002年に『核兵器や大陸間弾道弾も憲法上問題ではない。小型であればよい』と言い放った核武装論者だ。このような輩の『式典』出席を到底許すわけにはいかない」「広島市長・松井一實は、『式典』での『平和宣言』で、『安保法制関連法』に対して、一切触れずに、戦争屋の安倍を引き入れ、原発再稼働をテコとした核武装化や、歴史を画する戦争準備を黙認し、ただただ『平和』を念仏のように唱えるだけの『式典』を行なった。原爆犠牲者の『英霊化』と戦争翼賛の『式典』なぞ粉砕あるのみだ」「『福島第一原発事故』による大惨事を起こそうが、労働者人民が被曝しようが日帝が原子力政策を推進するのは、すべて核武装のためだ。安倍極右政府は、原子力政策の推進のために、何が何でも原発の再稼働を狙っている。その手始めとして九州電力の川内原発1号機(鹿児島県)の再稼働が8月11日にも狙われ、2号機の再稼働が10月中旬に狙われている」「電源開発・大間原発(青森県)は、『プルサーマル計画』の中核として建設が進められている。この原発は、『MOX燃料』を炉心全体に用いる世界初の『フルMOX燃料炉』型原発だ。一度『大事故』が起これば、その被害規模は福島第1原発の比ではないという危険極まりない代物だ。川内原発再稼働を現地実力闘争の爆発で阻止しよう。大間原発の建設を阻止し、日帝の核武装を阻止しよう」「沖縄・名護新基地建設を阻止しよう。『安保法制関連法』成立阻止。朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を爆発させよう」。
 全体が熱い拍手で応える。

参加団体が熱い決意を表明

 集会の最後は、参加団体からの決意表明だ。

 「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、「『原爆投下70ヵ年』を徹底弾劾し、安倍の被爆責任居直りを許さず、闘う被爆者(2世・3世)と連帯して闘いぬく。今まで多くの下請け労働者が原発で働いてきた。白血病やガンで何十万人も使い捨てにされ殺されてきた。原発は俺たち労働者の犠牲なしには一秒たりとも動かない。核兵器も原発も絶対に許してはならない。資本・行政によるアブレ(失業)地獄―野垂れ死に攻撃を絶対に許さず闘っていく。『仕事よこせ!』の闘いを強化し、かならずや仕事をかちとっていく。本格的戦争へと突撃する安倍政府を打倒しよう」。

 「広島・『障害者』解放を進める会」は、「戦争は絶対に反対です。原発の再稼働にも絶対反対です。安倍政府に反対です。ともに頑張りましょう」。

 全学連中央執行委員会は、「安倍の『安保法制関連法』を、全国学生の最先頭に起ち粉砕する。世界大恐慌爆発情勢の深化と戦時国家体制形成の攻撃の中で、学生は、資本への隷属を日々競わされている。東京大学は、これまで禁じてきた軍事研究を解禁した。安倍極右政府の朝鮮反革命戦争とファシズムへの突撃の中で、学生は、資本への隷属だけでなく、戦争協力でも競わされるのだ。この社会の矛盾に怒り、闘う場を求めている学生を1人残らず全学連の旗のもとに組織し切り、安倍政府打倒へ進撃する。ともに闘おう」。

 全国反戦は、「『戦後70年』を機に、本格的戦争突撃に拍車をかける安倍政府を打倒しなければ労働者階級に未来はない。安倍政府は、『安保法制関連法』制定によって、自衛隊を全世界に送りだし、反革命戦争を遂行しようとしている。朝鮮反革命戦争突入は、もう目の前だ。朝鮮反革命戦争粉砕、反革命翼賛国会粉砕、安倍政府打倒に向け闘おう。反革命弾圧を粉砕し、『在特会』をはじめとした反共ファシストを撃滅し、共産主義世界革命に進撃しよう。8・23全国反戦集会に総結集しよう」。

 実行委員会の青ヘル部隊は、各団体の決意を全体で共有し、今夏―今秋の闘いに一丸となって打って出ることを確認して、この日の闘争を終えた。

 安倍は、「平和記念式典」に出席し、日帝の核武装の野望を隠しながら「核のない世界をめざす」とうすら寒い言葉を被爆者の目の前で吐き捨てた。「式典」後に開かれる「被爆者代表から要望を聞く会」において、「安保法制関連法」を撤回するよう要求されたことに対して、「日米同盟が完全に機能すると発信することで、紛争を未然に防ぐ」として「安保法制関連法」成立をあくまで強行することを宣言した。8月14日に、安倍は、「70年談話」を出し、かつて日帝が行なったアジア労働者人民虐殺に対して、「植民地支配」「侵略」「お詫び」を盛り込んだが、実際安倍がやろうとしているのは、一切の戦争責任を居直り、「安保法制関連法」成立と核武装で新たな戦争へと向かうことだ。闘う被爆者(2世・3世)と連帯し、安倍の本格的戦争突撃を粉砕しよう。「安保法制関連法」粉砕を闘いぬき、安倍政府を打倒しよう。