8・5「刑事訴訟法」等改悪案の衆院法務委員会採決阻止を闘う
8月5日、午前8時30分から、「新捜査手法反対連絡会議」「共謀罪新設阻止! 国際共同署名運動」「破防法・組対法に反対する共同行動」「救援連絡センター」主催で、「刑事訴訟法」等改悪阻止の国会前行動が闘われた。
この日、衆院法務委員会で「刑事訴訟法」等改悪案が、民主・維新の裏切りによって夕方にも強行採決されようという情勢の中で、朝から、夕方までの国会前行動だ。
衆院第2議員会館前で、「警察のやりたい放題を許すな」と横断幕を掲げ、座り込み、ビラまき、マイクでの情宣を開始する。国会議事堂駅、永田町駅での9時半までのビラまきをやりつつ、道行く労働者・市民に「盗聴法」拡大反対、「売り渡し」を推奨する「司法取引」反対、「冤罪」拡大反対を訴えるとともに、衆院法務委員会の傍聴闘争を闘いながら強行採決阻止を訴えた。
昼から、昼休み集会を開始する。
集会の最初に、国会にむけてシュプレヒコールを叩きつける。「『刑訴法』改悪を許さないぞ!」「治安弾圧強化を許さないぞ!」「『盗聴法』拡大反対!」「『司法取引』導入を許さないぞ!」「廃案に追い込むまで闘うぞ!」「『共謀罪』新設阻止!」。
シュプレヒコールの後に、「破防法・組対法に反対する共同行動」の事務局より、報告を受ける。「法務委員会のスケジュールは、12時から審議が開始される。午前中に『修正案』が提出された」「『取調べの可視化』の問題についてはほとんど『修正』をしていない。『盗聴法』の改悪についても、対象罪種の拡大や立会人の廃止についても全く手をつけない。『司法取引』についても弁護人との協議に『常時』ということを加えただけで、『匿名証人』の問題については全く触れられていない。こういった『修正』ともいえない『修正案』だと考えている」「自民・公明・民主・維新の『修正案』採択によっても決してこの『法』案に対する反対運動は止むことはないだろうということを申し上げたい。この『法』案の制定攻撃に反対するとともにあくまで廃案を目指すのが私たちの基本的な立場であることははっきりとさせておきたい。今日、朝から夕方まで延長して国会前行動をかちとる。8月7日の13時ころから、本会議で今回の『法』案の採択が強行されようとしている。朝の8時半から15時までここに座り込んで、改めて抗議の意を表明したい」「今日の朝日新聞に、日本政府にたいして、アメリカ政府が盗聴を続けていたということが暴露されている。首相官邸の重要通信、官房長官の個人名まで上げられているが、こういったアメリカの盗聴攻撃に対して、日本政府は、ブラジルやドイツなどの諸国と比べて、まったくの及び腰、まったく抗議をしないという対応を続けている。安倍政権は、今回の『盗聴法』で、様々な形、私たちのような労働運動、市民運動もそうだが、それをも含めて様々なかたちで、『盗聴法』の強化を図ってくるだろう。すでに弾圧が各所で吹き荒れている。私たちはこうした戦争と弾圧にむけた道を阻止するために全力で闘うことを決意表明して、私からの現在の状況報告を終えたい」。
続いて、国会前行動に参加している諸戦線、団体からの発言をうける。「労働法連絡会」、「日の丸」「君が代」強制や教科書問題に取り組み闘いを続けてきた仲間、「中部地区労働者交流会」の発言だ。
そして、国会に向けたシュプレヒコールをあげて昼休み集会を締めくくる。
引き続き、国会前での座り込みを続けながら、夕方5時半に集会を開始。
「破防法・組対法に反対する共同行動」の事務局から、3月13日の閣議決定で「刑事訴訟法」等の改悪案が国会上程されて以降の簡単な経過報告がなされる。
ここで、午前10時半から、傍聴に入っていた仲間から、先ほど、民主・維新を巻き込んだ「修正案」が、共産党の反対のみで、強行採決された旨、報告。弾劾の声があがる。
闘いは、参院での攻防に移るが、廃案まで闘いぬく決意を打ち固めた。
最後に、国会に向けて、シュプレヒコールを叩きつける。「『刑訴法』等一括法案反対!」「『盗聴法』の拡大を許さないぞ!」「『司法取引』に反対するぞ!」「廃案にするまで闘うぞ!」。力強いシュプレヒコールで終日の国会前行動を終了していった。
8・7「刑事訴訟法」等改悪案の衆院本会議採決阻止を闘う
8月7日、午前8時30分から、「新捜査手法反対連絡会議」「共謀罪新設阻止! 国際共同署名運動」「破防法・組対法に反対する共同行動」「救援連絡センター」主催で、「刑事訴訟法」等改悪阻止の国会前行動が闘われた。
この日は、8月5日、民主・維新を「修正協議」に巻き込み、「修正」にもならない「修正案」が提出され、衆院法務委員会で「刑事訴訟法」等改悪案が強行採決されるという情勢の中で、昼過ぎにも強行されようとする衆院本会議での採決を阻止する国会前行動が闘われたのだ。
衆院第2議員会館前で、「警察のやりたい放題を許すな」と横断幕を掲げ、座り込み、ビラまき、マイクでの情宣を開始する。国会議事堂駅、永田町駅での九時半までのビラまきをやりつつ、道行く労働者・市民に「盗聴法」拡大反対、「売り渡し」を推奨する「司法取引」反対、冤罪拡大反対を訴えるとともに、一昨日の衆院法務委員会の強行採決を弾劾しながら衆院本会議での強行採決阻止を訴えた。
昼から、昼休み集会を開始する。
集会の最初に、国会にむけてシュプレヒコールを叩きつける。「『刑訴法』改悪案の強行採決を阻止するぞ!」「衆院本会議での採決を許さないぞ!」「廃案まで闘うぞ!」「治安法の成立を許さないぞ!」「『修正案』による裏切りを許さないぞ!」「法務委員会採決弾劾!」「われわれは闘うぞ!」。
冒頭、「破防法・組対法に反対する共同行動」から、この間の経緯と今日の状況含めて報告を受ける。「一昨日、衆院法務委員会で、自民・公明・民主・維新の共同『修正案』によって『刑事訴訟法』等改悪案が可決された。今日、12時10分から、衆院本会議でその『修正案』が採決されようとしている」「闘いはこれからだ。1999年の『盗聴法』攻防も同じようなものであった。1999年の衆院段階での闘いは最大で、約300、現在と同じだ。それくらいの反対の声しかなかった。ところが、4月28日、法務委員会の場で、法務委員同士が乱闘する、強行採決反対をする、これが一斉に全国に報じられることで、約2ヵ月後には約7000の集会が日比谷野音で持たれ、3ヵ月半にわたって、参院攻防が闘われた経験がある。今回の私たちの闘いの弱さ。日本弁護士連合会執行部がこの『法』案に屈服をしたこと、マスコミがおそらく報道管制だと思われるが、この『法』案の危険性について知らせることはない、これが大きな要因だと思う。私たちの闘いは、こうしたマイナスの要因を抱えながらなおかつ前進をしてきたと思う。8月5日の衆院法務委員会強行採決などに屈するわけにはいかない。『戦争立法』に反対する仲間の闘いが全国に広まってきているが、残念ながら、『戦争立法』に反対することと『戦争する国』に反対することの区分けがはっきりとついていないと思っている。外で戦争するためには、内を固めなければ、要するに、治安弾圧、治安管理体制を固めなくて戦争ができるわけがない。それが、安倍政権が今国会で『戦争立法』と同時に『治安立法』を出してきているひとつの大きな要因である。『秘密法』『盗聴法』『刑事訴訟法』というのはある意味では戦後刑事法の破壊に等しい攻撃であるわけで、それに『共謀罪』を加えたとき、国内の治安弾圧―治安管理体制は大きくエスカレートすると思う。私たちの側からも、『戦争立法』に反対する闘いとも協力し合いながら、運動を大きく広げていく必要がある。今、9月上旬にも、外で集会あるいは、大きなデモを構える準備を始めている。今日の東京新聞によると、8月19日から参院の審議入りと報道されている。今、ヘイトスピーチを取り締まるということで、参院で人種差別撤廃法が論議されている。そのあとに、『刑事訴訟法』等改悪案の審議を進めるというのが与党の基本的な方針である。約1週間後以降、再び激突が始まるということを踏まえ、輪を大きく広げ、ともに闘いぬいていきたい」。
続いて、「北部共闘」、「救援連絡センター」、「竪川スラップ訴訟を闘う会」、闘う「障害者」の仲間、等の発言を受ける。
12時50分、「刑事訴訟法」等の改悪案は、衆院本会議で自民・公明・民主・維新などの賛成多数で可決された。最後に、シュプレヒコールを国会に向け叩きつけ、昼休み集会、国会前行動を終えていった。
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