8月3日午後6時半、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」呼びかけの、対防衛省抗議行動が闘われた。この日の月例抗議行動には、150人もの仲間が結集し、安倍政府への怒りを叩きつけた。
この日も集会開始前から、数人の右翼ファシストどもが防衛省前に居座り、巨大な拡声器を使ってがなりたてていた。集会場の周辺には多数の私服刑事が張りつき、制服警官がうろつくなど、警察権力は露骨に弾圧の機会をうかがっていた。しかし、そんな警察権力と右翼どもの圧力なぞ問題にせず、集会が開始される。
集会の冒頭に、参加者全体で防衛省に対するシュプレヒコールをあげる。「辺野古の海を埋めるな」「防衛省は直ちに工事を中止しろ」「高江ヘリパッド建設を許さないぞ」「普天間基地を即時返還しろ」「防衛省は沖縄の声を聞け」。次に、辺野古現地で歌われる歌である「座り込め」を、参加者全体で唱和した。そして、結集する参加団体からの発言を次々に受ける。まず、沖縄の環境団体が、前知事・仲井真による辺野古沖の「公有水面埋立承認」について、沖縄「県」の「第3者委員会」が「報告書」を発表したことを、詳細に紹介する。「『国土利用上、適正でありかつ合理的かどうかが示されていない』『環境保全の面からも、大きな影響がある』などの意見が出ている」などの指摘がなされていることを明らかにした。そして、「『公有水面埋立承認』の誤りが明確である以上、知事・翁長は取り消し決定をすべき」とした。次に、「第4次厚木爆音訴訟」の原告の1人が、7月30日の控訴審判決について報告する。「『自衛隊機の夜間飛行の禁止』の判決が高裁で始めて出された。米軍の夜間飛行禁止は、『日米地位協定』を盾に却下されている。また、子供たちの健康被害に対する賠償を『将来にわたって認める』としている。こうした判決について大きく評価したい。結局、国と原告の双方が上告し、舞台は最高裁に移った。最高裁を闘うとともに、第5次訴訟を準備している。全国の原告団と連帯し、闘いを続けたい」。
全国の闘いの報告として、福岡の地で大成建設抗議行動を闘う「ストップ新基地建設・福岡」の仲間が発言に起つ。毎月1回は大成建設への抗議を闘いぬいていることを紹介するとともに「北九州の門司から、埋立に必要な土砂の40パーセントを移動しようとしている。土砂の移動をさせない闘いを考えている」とした。この日は、沖縄現地からの発言はなかったものの、沖縄の辺野古や高江から結集した仲間からの発言を受け、闘う決意が次々に明らかにされた。
防衛省に対する「申し入れ行動」が行なわれる。申し入れに起った「アジア共同行動」は、「力づくで辺野古新基地建設を強行しようとする安倍政権の姿勢は本当に許しがたい」「普天間の危険性除去の唯一の方法は、オスプレイの撤去と普天間基地の即時・無条件の閉鎖以外にない」と防衛省に突きつけた。
最後に、「辺野古実」より集約発言がなされ、8月にも沖縄「県」知事・翁長が、辺野古埋め立てについて何らかの結論を出す姿勢を見せていることをも受けながら、さらに首都・東京で安倍政府を追いつめる闘いとして、8月〜9月の闘いを闘いぬくことを参加者全体に訴えた。こうして、この日の取り組みは終了した。
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