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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

7・24「刑事訴訟法」等改悪阻止
国会前行動が闘われる
(1153号4面)

 7月24日、午前8時30分から、「新捜査手法反対連絡会議」「共謀罪新設阻止! 国際共同署名運動」「破防法・組対法に反対する共同行動」「救援連絡センター」主催で、「刑事訴訟法」等改悪阻止の国会前行動が闘われた。

 猛暑の中、衆院第2議員会館前で、「警察のやりたい放題を許すな」の横断幕を掲げ、座り込み、ビラまき、マイクでの情宣を開始する。国会議事堂駅、永田町駅での9時半までのビラまきをも行ないつつ、衆院第2議員会館前で道行く労働者・市民に「盗聴法」拡大反対、「売り渡し」を推奨する「司法取引」反対、「冤罪」拡大反対、「安保法制関連法」案=「戦争法」案に続いての衆院法務委員会での強行採決阻止を呼びかけた。

 昼になり、昼休み集会を12時過ぎから開始する。
 集会の最初に、国会にシュプレヒコールを叩きつける。「『刑訴法』改悪を許さないぞ!」「治安弾圧強化を許さないぞ!」「『盗聴法』拡大反対!」「『司法取引』導入を許さないぞ!」「廃案に追い込むまで闘うぞ!」。

 シュプレヒコールの後に、「破防法・組対法に反対する共同行動」の事務局より、報告を受ける。
 「今、現在、国会は7月16日の『戦争法』案強行採決を受けて、空転状況にある。しかし、来週はじめから、本格的に審議が再開されると聞いている。本国会での攻防、文字どおり『戦争国家』にむかうのか、否かをかけた正念場の闘いであると位置づけて、全力で闘いぬいてきた。とりわけ、『刑事訴訟法』等に関わって、どういう局面にあるのかということをまず訴えていきたい」「私たちは、『戦争立法』も『刑訴法』等の改悪案も『戦争する国づくり』の一環であると考えている。そうした意味で、この闘いに勝利して、安倍の構想を打ち破りたい」「現在の国会の状況について、簡単に報告する。今、空転している。おそらく来週はじめ、7月27日から、衆院法務委員会が開かれ、以降のスケジュールが決定されると思う。現在の『刑訴法』等改悪案をめぐる審議の進捗については与野党合意が成立している。その与野党合意に従って『刑訴法』等の審議が行なわれるならば、8月の上旬、極めて危険な状態に入ると考えている。というのは、お盆をはさんで、8月の下旬になければ、60日ルールの適用はおろか、審議時間がほとんどなくなってくる。衆院では週3日やってきたが、参院では週2日だ。現在でも継続審議にならざるをえない局面だが、これらを総力で闘えば、突破することができると思う」「今回の『刑事訴訟法』等改悪案は、日弁連執行部が破廉恥にも、賛成あるいは、屈服したことによって、あっという間に成立させられるという可能性を持った法案だった。しかし、私たちの春以来の闘い、3月以降、100人を超える集会を7回もやっている。あるいはこうした国会行動、新宿駅情宣等を積み重ねてきて、ようやく運動が広がりつつある」「審議は、おそらく8月の上旬が山場になる。今、民主党が対案を出して、与野党間の協議を進めている。この法案、危険であることには変わりはないが、維新や民主党ですらが、『司法取引』は全面削除、『盗聴法』拡大についても全面削除もしくは修正、要するに今の法案の骨格をずたずたにする形の対案だ。これを巡る攻防が続いているが、これと並行した形で私たちは大衆運動の力でどれだけ大きく反対の声を盛り上げていけるのかが勝負だと考えている。8月5日、国会行動を予定している。また、8月6日、実行委員会で院内集会を決定した。そこを衆院攻防段階の最大の結集軸として闘いぬいていきたい。そして何としても衆院採決を阻止したいと考えている。よろしくお願いしたい」。

 続いて、国会内で「刑事訴訟法等」改悪案の審議を傍聴をしてきた仲間、反原発闘争を闘っている仲間、「障害者」差別と闘っている仲間、争議団連絡会議の仲間からそれぞれ発言を受け、最後に、国会に向けて、シュプレヒコールを叩きつけ、国会前行動を終えていった。