寄せ場・日雇い労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さん。
東京・山谷日雇労働組合(東京・山日労)は、今年も8月13日〜15日に、山谷・玉姫公園で山谷夏祭りを開催します。すべての皆さんの参加とご協力、支援のカンパを呼びかけます。
われわれ寄せ場・日雇い労働者だけでなく、日本の労働者階級の全体が歴史の岐路に立っています。安倍政府は、「国民には理解されていない」と公言しながら、「戦争法」案=「安保法制関連法」案の衆院での採決を強行しました。安倍が、「60日ルール」を使って「議論は尽くした」「理解は深まった」と強弁して「9月成立」を強行することを絶対に許してはなりません。東京・山日労は、6月19日の「労働者派遣法」改悪案の衆院採決を阻止する国会行動を、「連合」、全労連の闘争放棄を突破し、豪雨を衝いて闘いぬき、7月15日〜16日の「安保法制関連法」案の衆院委員会採決―本会議採決を阻止するために多くの山谷労働者とともに闘いぬきました。この連続した闘いには、アルバイトや派遣労働で使い捨てにされてきた「非正規雇用」労働者が東京・山日労の組合旗の下に合流し、ともに闘いぬきました。
日雇労働者の町・山谷ではあいかわらず行政と資本によるアブレ―野垂れ死に攻撃がかけられていますが、「やられたらやりかえせ」「一人の野垂れ死にも許すな」と、労働組合運動の原則を貫いてきた寄せ場労働運動に若年層の「非正規雇用」労働者の合流が始まっています。建設資本による「運転免許」「玉掛け資格」など「多技能化」要求や、「通い」や「入飯」で下請業者の支配下に入ることを要求する攻撃によって山谷労働者はますます現場から排除され、アブレ(失業)―野宿を強いられています。これに対する東京都などの「特別就労事業」は、1週間にわずか1日、8000円程度の収入にしかならず、まさに「アリバイ」作りに終始しています。安倍政府は、「戦争法」案への怒りの爆発にたじろぎ、2500億円もの莫大な費用で建設しようとしたオリンピック会場建設計画を白紙撤回し、「政権の支持率維持」を図っていますが、山谷では「東京都が出す500億円があれば、8億円たらずの『特別就労事業』の仕事が大幅に増やせるじゃないか」「『白紙撤回で人気が取り戻せる』なんて、安倍は甘い。安倍は爺さん(岸信介)と同じ運命だ」という怒りの声が渦巻いています。安倍と東京都行政への怒りは、ますます強まるばかりです。
労働者を犠牲にする悪政への怒りが一挙に強まるなかで山谷夏祭りは開催されます。家族や「ふるさと」を失い、過酷な工事現場で働き、飢えや路上死と隣り合わせの生活を送っている山谷の日雇い労働者が、1人さびしく「お盆」を過ごすのではなく、同じ山谷の仲間と日頃の苦労を分かち合い、盆明けからの厳しい生活と闘いにむけて英気を養うことを山谷夏祭りは目的にしています。寄せ場・日雇い労働者が、「反戦・反失業」の闘いを闘うことで新たな共同性を作り、資本と国家権力の攻撃に打ち勝つ団結を強めるために開催されるのが山谷夏祭りです。7月27日には、東京都山谷対策係に対して「(失業対策の)仕事を増やせ」「日雇雇用保険の違法業者をなくせ」「山谷労働者が団結するための『センター』の運営を改善しろ」という要求を掲げ、団体交渉を闘います。
東京・山日労が呼びかけて結成された「2015年山谷夏祭り実行委員会」は、「労働者が主人公の夏祭り」を成功させるために、連日、資金カンパを呼びかける活動、炊き出しや企画の準備、支援してくださる各方面への連絡・調整に奔走しています。
3日間の夏祭りを成功させるためには、多くの資金が必要になります。多くの皆さんの山谷夏祭りへの参加・支援・協力・カンパ(現金・物資)を呼びかけます。歴史の岐路に立つ労働組合運動が安倍の攻撃を打ち破る団結と力を作り上げるために、圧倒的な協力をお願いします。
●2015年山谷夏祭り 8月13日(木)、14日(金)、15日(土)、毎夕午後5時〜9時まで
会場 山谷・玉姫公園(JR常磐線・地下鉄日比谷線「南千住駅」下車、徒歩15分。台東区清川2丁目13)
● 資金カンパ送付先 郵便振替 口座番号00180―2―592246「東京・山谷日雇労働組合」
● 物資カンパのお願い 夏物衣類、靴、米・調味料・食材などをお願いします。トラック、発電機などを貸してくださる方はご協力をお願いします。
東京・山谷日雇労働組合(東京都台東区東浅草2−1−6TEL/FAXともに03−3876−8040)
〈編集部責任転載〉
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