8月、全国の寄せ場で「反戦・反失業」の基調の下、夏祭りが開催される。東京・山谷日雇労働組合(東京・山日労)は8月13日から15日に玉姫公園で、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会(釜ヶ崎労働者の会)」は8月13日に、福岡・築港日雇労働組合(福日労)は8月13日から15日に須崎公園で、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)も8月14日に夏祭りに取り組む。
「一人の野垂れ死にも許すな」と越年・越冬闘争を貫徹した全国の寄せ場・日雇い労働者は、1月11日に山谷・玉姫公園でかちとった「日雇い労働者全国総決起集会」・デモを皮切りに、安倍極右政府の「集団的自衛権行使」の閣議決定強行をもっての戦時国家体制形成攻撃と全面対決する2015年の激闘に突入した。
全国の寄せ場・日雇い労働者は、2月初旬から一斉に「反戦・仕事よこせ」の2015年春闘を開始し、求人業者への要求書提出、各地の行政機関に対して公的就労事業の拡大や開始を要求する行政闘争を闘いぬき、3月15日には全国労働組合運動交流会(全労交)が呼びかける春闘勝利総決起集会に結集し、3月30日には全国から東京に結集し、寄せ場春闘集中行動を建設資本=日本建設業団体連合会(日建連)、厚生労働省、日本経団連に対して叩きつけた。6月12日〜6月14日、全国寄せ場交流会は、全国学生社会思想研究会連合とともに全国の内戦勢力に呼びかけ、安保粉砕・政府打倒全国統一行動を闘いぬいている。東京・山日労は、3月〜4月の卒・入学式での「君が代」不起立を闘う教育労働者と連帯して闘い、戦時国家体制形成攻撃の一環である「労働者派遣法」改悪攻撃を粉砕する対国会闘争を闘い、7月15日〜16日の「安保法制関連法」案の衆院強行採決を阻止する翼賛国会粉砕闘争を翼賛野党の尻押し運動を突破して闘い、「釜ヶ崎労働者の会」は、「維新の党」・橋下による「西成特区構想」をもっての釜ヶ崎の「センター移転・縮小」攻撃を粉砕する闘いを貫徹し、福日労は、公的就労事業の開始を要求する毎週の対福岡市役所行動を闘いつつ、「福島第一原発事故」後の全国初の原発再稼働攻撃である九州電力川内原発の再稼働を粉砕する現地闘争に連続的に決起し、沖日労は、名護新基地建設阻止の現地攻防を首里の寄せ場・日雇い労働者を組織して連続的に闘いぬいた。
8月に取り組まれる全国寄せ場の夏祭りは、2015年前半期の闘いを共有化し、2015年後半期の「反戦・反失業」の激闘にむけた総決起を確認する場として開催される。2000年以降、建設資本は、建設労働力に「多技能化」と「通い」や「飯場」からの就労を求め、寄せ場・日雇い労働者を現場から排除する攻撃を強めている。「東北・関東大震災」の復旧作業や「福島第一原発事故」の「収束作業」による建設労働力の不足に対して、行政は、「公共工事設計労務単価」を大幅に引き上げて対処しようとしているが、四重・五重の下請構造によってピンハネされ、寄せ場・日雇い労働者の賃金はまったく上がらず、飯場代で利益を上げようとする悪徳業者が横行している。
だが、厳しいアブレ―野垂れ死に攻撃を正面から突破し、「非正規雇用」労働者として使い捨て攻撃と対決してきた寄せ場・日雇い労働運動にアルバイトや派遣労働などで使い捨てにされてきた労働者の合流が始まっている。「大企業正社員クラブ」と揶揄される帝国主義労働運動が翼賛野党とともに労働者階級を「産業報国会」型労働運動に引きずり込もうとする対極に階級的革命的労働運動の奔流が始まっているのだ。この流れを全国寄せ場夏祭りの成功をもって一挙に拡大していかねばならない。
全国寄せ場夏祭りの大成功をかちとり、「60日ルール」をもって「戦争法」=「安保法制関連法」の成立を目論む安倍極右政府を打倒し、反革命国会を粉砕する労働者階級の荒々しい決起をかちとれ。
全国寄せ場夏祭り
8月13日(木)〜15日(土)山谷夏祭り
毎夕5時〜9時 山谷・玉姫公園
(実行委員会)
8月13日(木)釜ヶ崎夏祭り映画上映集会
午前9時30分〜 西成市民館
(反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会)
8月13日(木)〜15日(土)福岡日雇い団結夏祭り
毎朝8時〜 須崎公園
(実行委員会)
8月14日(金)沖縄・暑気払い団結交流会
午後7時〜 那覇市首里
(沖縄・首里日雇労働組合)
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