6月16日午後5時より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」に結集する有志で組織されている「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」主催による、大手ゼネコン・大成建設に対する抗議行動が闘われた。この日の取り組みは、東京本社だけでなく、大阪、福岡でも行なわれた。
大成建設は、闘う労働者人民の追及なぞ無視し、新基地建設への加担を深め、利権漁りに奔走しようとしている。
沖縄防衛局は、6月末に、「ボーリング調査を終了させた後、実施設計を終え次第、本体工事の着手を目指す計画」を立てている。埋め立て本体工事のうち、大成建設を主力とする3社が「中仕切岸壁新設工事」として、約157億6000万円というとてつもない巨額の工事に手を染めようとしている。どこまでも恥知らずな大成建設のやり方には、改めて怒りがこみ上げてくる。そんな大成建設への怒りをさらに叩きつけていかねばならない。
午後5時、「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」の呼びかけに応え大成建設本社のある新宿センタービル前に結集した仲間たちは、横断幕を広げ、抗議行動を開始する。今年4月以降、一切の申し入れに応じなくなった大成建設に対し、マイクを向けて抗議のアピールを開始し、道行く労働者たちへのビラまきを行なう。そして、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「大成建設は辺野古の工事をやめろ」「大成建設はサンゴを壊すな」「大成建設は軍事基地建設をやめろ」「大成建設は説明責任を果たせ」。
「辺野古実」からの発言を受ける。「説明責任を果たすことすらなく、一方的に辺野古沖の埋め立てに入ろうとしていることを許すことはできない」「ボーリング調査の結果も出ていないうちから、大成建設が本体工事着工に動くのはどういうことか。ボーリング調査は形式だけなのか?デタラメかつ強引なやり方で工事を進めているとしか思えない」。「アスベストの入った土砂が辺野古の海に投げ込まれようとしている。また、キャンプ・シュワブの取り壊した建物の、アスベストを含んだガレキが保管されており、辺野古沖に投げ入れる準備が進んでいる。辺野古の漁場に影響が出るのは必至だ」「安倍政府と一体となって軍事基地建設を進める大成建設を、さらに追及していきたい」。
大成建設にマイクを向けて、「大成建設は、軍事基地建設に加担してはならない。社員たちは、軍事基地建設反対の声をあげるべきだ」「来る6月23日は『慰霊の日』だ。沖縄戦で、沖縄の住民の3分の1以上が殺されている。そして、米軍駐屯で環境破壊が進む中、かろうじて残された美しい辺野古の海が、今また軍事基地建設のために破壊されようとしている。こんなことを許してはならない」など、次々に参加者から抗議の声を叩きつけていく。そして、15年前に出稼ぎで東京にきた在日本「本土」沖縄労働者が発言に起ち、「沖縄戦であれだけの犠牲を受けた上で、なぜ新たに米軍基地が作られなければならないのか」「日本にある77パーセントの米軍基地が沖縄に集中しているのは、沖縄差別だ」「これ以上の基地建設は絶対に許せない。われわれは絶対に負けない」と大成建設に突きつけていった。
最後に、再度シュプレヒコールを叩きつけ、この日の新宿センタービル前での行動を終了した。
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