「県」庁前抗議行動を闘う
5月9日、「基地の県内移設に反対する県民会議」呼びかけによる防衛相・中谷来沖抗議の緊急行動が取り組まれた。中谷は、8日に来沖し、9日午前11時過ぎから「県」知事・翁長との会談を行なうとしていた。闘う沖縄労働者人民は、抑えきれぬ怒りをもって抗議行動に結集した。呼びかけに応え、沖縄・首里日雇労働組合も結集し闘った。
午前10時より、「県民広場」で抗議集会が開催される。闘う沖縄労働者人民は、「基地押し付けやめろ!」「中谷防衛大臣の来県糾弾!」「辺野古新基地建設を断念せよ!」「普天間基地を返せ!」「われわれは屈しないぞ!」とシュプレヒコールで怒りを叩きつける。発言に立った「ヘリ基地反対協」の安次富浩氏は、「『辺野古が唯一の解決策』で押しつけにやってくる。歓迎するわけにはいかない」「われわれはこの70年間、基地の重圧に苦しめられてきた。沖縄の将来のために辺野古『移設』は絶対にダメだ」と力強く訴える。「沖縄平和市民連絡会」の城間勝氏は、「辺野古で毎日闘っている。海保は沖縄の人たちをテロリスト扱いしている。絶対に許せない。弾圧に屈せず、辺野古断念まで闘おう」と安倍政府への強い憤りをあらわにする。「普天間爆音訴訟団」のメンバーは、「防衛大臣は知事との会談後に宜野湾市長とも会談する。抗議行動に取り組む」と表明。
抗議集会は30分弱で閉じられ、全体は「県」庁東側の車両入口に向かう。これまで何度も閣僚が来沖した際に抗議行動を行なってきた場所だが、今回は「県」警の過剰警備が目立った。これは、安倍政府が沖縄労働者人民の闘いに竦みあがっていることを露骨に示すものでもある。周辺一帯に大量の制服機動隊が配置されるだけにとどまらず、歩道上での移動を逐一制限してくる。車両入口前の歩行者信号を渡らせず、入口両側からの抗議という形態すら押し留めようとする。また歩道上に鉄柵を多数設置し、横断幕を車道側に見えるように出すことさえ厳しく規制する。闘う沖縄労働者人民は、怒りを爆発させ、あちこちで過剰警備に激しい抗議を展開した。
11時頃、中谷は怒りの声に包まれて車両入口から「県」庁舎に入った。沖縄労働者人民は、知事との会談が終了するまでシュプレヒコールを叩きつけ、闘いぬいた。
名護新基地建設実力阻止へ
名護新基地建設に関して安倍政府の閣僚来沖は、4月の官房長官・菅に続く2回目である。これが「話し合い」のポーズをとった脅しであることは言うまでもない。安倍政府は、「普天間基地の辺野古移設が唯一の解決策」を強弁し、新基地建設を強行しようとしているのである。
知事と会談した中谷は、「負担軽減」なぞと口にしながら「沖縄の地理的重要性」を強調し、名護新基地建設だけでなく、与那国島への陸自・沿岸監視部隊の配備や宮古島への警備部隊配置計画などの新たな自衛隊配備もつきつけた。那覇軍港の「移設」=浦添新軍港建設にも触れている。何より許しがたいのは、これらの一連の基地の再編・強化策の口実として、わざわざ「中国脅威論」を持ち出していることだ。安倍政府の言い分は、反共右翼ファシストどもの極悪な排外主義的煽動と寸分たがわぬものとなっているのである。
これに対し翁長は、中谷がかつて「今話し合っても溝が深くなるだけだ」「日本の安全保障をどう考えているのか。沖縄県のことを考えているのだろうか」と語ったことに触れて「高飛車」と批判し、「沖縄は自ら基地を提供したことは一度もない」「新辺野古基地建設反対が沖縄県の民意である」と表明している。他方、「私は日米安保体制を理解している」と安保賛成の立場も強く押し出した。「集団的自衛権関連法」案の閣議決定が目前に迫るこの時期に、である。「新辺野古基地が唯一の解決策という考え方に日米両政府が固執すると、日米安保体制に大きな禍根を残す」と主張するが、全ての基地を解体する第一歩として普天間基地解体・名護新基地建設阻止を掲げ、辺野古現地で身体をはって闘う沖縄労働者人民との差は歴然としている。結集するメンバーは、「安保に風穴を」と訴えて闘いぬいているのである。
辺野古の現場では、海上保安庁が、抗議船を転覆させるなどの海上での暴力行為にとどまらず、キャンプ・シュワブのゲートを通過する際に抗議する仲間を数人がかりで組み伏せ抑え込んでいる。海でも陸でも暴力行為に手を染める海保への抗議は日増しに強まっている。
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