5月1日、沖縄・首里日雇労働組合は、メーデー団結・交流会を開催した。4・28闘争に決起したメンバーをはじめ、初参加の仲間も加わり行なわれた。
メーデー行動は、2部構成である。
第1部は「DVD上映会」だ。戦中から戦後復興期の一コマを描いた映画や、「辺野古のたたかい2015年1月〜3月」のDVDが上映された。「辺野古のたたかい」で海上の激烈な闘いが映し出されると、仲間たちも息をのんで画面に見入る。「海保はひどすぎる」「沖縄を何だと思ってるんだ」「基地建設は絶対に許せない」と口々に言いあう。瀬嵩の浜で開催された3・22「県民集会」が映し出されると、組合とともに参加した仲間は「あの時はすごい人だった」「5月の『県民大会』にも参加したい」と語る。
その後、仲間たちの手で第2部の「交流会」の準備がすすめられた。仕事から帰ってきた仲間たちも合流し、午後7時より「交流会」が開催される。はじめに沖日労より、全国寄せ場からの連帯メッセージが読み上げられる。「山谷では4月に入って、玉姫職安の民間求人がゼロという絶望的なアブレが、なかまたちを襲っています」「金町一家の寄せ場支配を許さずメーデー集会を闘いぬきます」(東京・山谷日雇労働組合)、「橋下のすすめる『センターの縮小・移転』は、寄せ場解体攻撃です。絶対に許してはなりません」「路上や病院で殺されていったなかまの無念を晴らすべく闘っていきましょう!」(「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」)、「『アベノミクス』の『国家戦略特区』の『グローバル創業・雇用創出特区』に選ばれた福岡市は、『解雇自由化』『残業代ゼロ化』『生涯非正規化』を労働者に押しつける役を、全国に先駆けて買って出ている」「本日のメーデーにおいて、失業と野宿を生み出すだけの無策に居直る福岡市に対して、『仕事よこせ』のデモをやる」(福岡・築港日雇労働組合)。
口下手な仲間たちが集まり初めはぎこちなかったが、次第に打ちとけ合い初参加の仲間も討論に加わる。自己紹介も行なわれる。ある仲間は、「今年は悲しいことがあった。私の仲間が自殺してしまった。それを乗り越えて、みんなと一緒に組合活動にも参加していきたい」と打ち明ける。また、4・28闘争をともに闘いぬいた仲間からは、「デモにも一緒に参加しよう」という呼びかけも行なわれる。途中参加のメンバーも合流し、さらに交流の輪が拡がる。70歳を超えてなお意気軒高な仲間は、首里の寄せ場がかつて琉大学生寮の前にあった時代の話も詳細に披露する。そうした中で、ある参加者から、「今は、仲間のアパートに同居しているが、仕事で稼いでいずれ自立したい」との組合への相談も寄せられた。
約2時間の「交流会」の最後に、「これからも5・15、6・23と取り組みが続く。組合もさらなる闘いを準備している。ともに闘おう」「お互い声をかけ合い、仲良くやっていこう」とのまとめの発言があり、全員で撤収作業を行ない、翌日に備えた。われわれは、メーデーの闘いで培った団結を力に、さらなる闘いに打って出る決意である。
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