豊島勤労福祉会館で集会
3月28日、午後1時30分から、豊島勤労福祉会館において、「共謀罪も盗聴法も秘密法もいらない! 反テロ戦争も『戦争する国』も反対! 盗聴法改悪阻止! 共謀罪永久廃案! 総決起集会」が「破防法・盗聴法に反対する共同行動」「共謀罪反対! 国際共同署名運動」「新捜査手法反対連絡会」「救援連絡センター」四者の共同呼びかけで開催された。
最初に、主催あいさつが足立昌勝氏からなされる。「『共謀罪』を立件するには何が必要なのか? 話をきくことだ。共謀している話を証拠化できれば一番立件しやすいわけだ。そしてそれは盗聴行為と密接に絡んでいる。盗聴することによって共謀をすべて弾圧の下におけるようになる。それをこれから選んでいくような気がする。そのような社会が来ないためにも一致団結してこのような悪法に断固として闘っていこうではありませんか」。
続いて、連帯あいさつに移る。
最初に、「共通番号いらないネット」の白石孝氏、次に「九条改憲阻止の会」の仲間、「秘密保護法裁判原告」の丸田潔氏が連帯あいさつに起つ。
「破防法・組対法に反対する共同行動」が基調報告
「破防法・組対法に反対する共同行動」の事務局から基調報告がなされる。
「現在の状況についてまず報告する。『盗聴法』の改悪は、『刑事訴訟法等の一部を改正する法律案』として一括で上程された。日弁連も賛成にまわった法制審議会で一括で答申されたからとして、一括で、あっという間に通してしまおうとするのが、法務省の基本的な狙いだ」「今回の攻防の特徴が二つほどある。一つは、予算国会であること、マスコミが『盗聴法』の改悪をほとんど黙殺をしていること。もう一つは日弁連執行部がこの法案に賛成をしていることだ」「ポイントになっている、『司法取引』。これは刑事司法を破壊するものといってよい。人の罪を暴露すれば、自分の罪が軽減される。外国では、自分の罪を話せば、自分の罪が軽減されるということが多いのだが、日本の場合はそれは司法の廉潔性に反するということで、人の罪を話せば、お前の罪を軽減してやると。それが、労働組合であれ、政治組織であれ、組織破壊攻撃であることは明らかだ。こうした悪法を通そうとしている。これが『共謀罪』や『秘密保護法』等を含め一体となって、以降運用されるということを押さえておきたい」「こうした闘いがどういう情勢の中で闘われるのか。『秘密保護法』が制定された段階で、刑法学者が日本の治安法は新しい段階を刻印したといっている。近年の治安法の流れとして、1999年の『組対法』、『盗聴法』制定―『戦前への曲がり角』、2001年9・11事件以降、戦争・治安管理エスカレート、新自由主義の危機の中での『反テロ戦争』エスカレートの中で、2013年、『秘密保護法』の制定がされた。また、各国で執拗に問題にしているのが、『サイバー戦争』―『盗聴法』だ。今、NATOは仮に『サイバー戦争』で攪乱されたならば、戦争で報復することがいいのかどうかという論議をして一定の限界内でやっていいという結論を出している。これと今回の『盗聴法』の改悪が文字通り一体となっているということを踏まえて闘いぬきたい」「『共謀罪』、虎視眈々と狙われている。本国会先送りしたが、秋の臨時国会には出すと言い切っている。『盗聴法』の先は『共謀罪』だと理解している」。
池袋デモを闘う
基調の後は講演だ。関東学院大学教授の宮本弘典氏から「『現代の戦争と治安』を考える」と題して講演がなされる。
休憩をはさみ、ジョニーHさんの歌、カンパアピール、連帯あいさつがなされる。
連帯あいさつでは、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」、「脱原発経産省前テントひろば」、「都教委包囲首都圏ネットワーク」、「渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合」の仲間から、それぞれあいさつを受ける。最後に、4月13日、国会行動の行動提起がなされ、シュプレヒコールで締めくくり、集会を終えた。
集会参加者は直ちに会場の外に出て、池袋デモの隊列を整える。宣伝カーを先頭に「盗聴法」改悪阻止! 「共謀罪」新設阻止! の横断幕、のぼり旗などを手に手に、池袋繁華街をデモ行進し、道行く人々の注目をあつめる。中池袋公園まで30分のデモを貫徹し、シュプレヒコール、総括集会をやり抜き、行動を終えていった。
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