対大成建設抗議行動を闘う
3月17日午後5時より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」に結集する有志で組織されている「ストップ!辺野古埋め立てキャンペーン」主催による、大手ゼネコン・大成建設に対する抗議行動が闘われた。今回の行動も、東京本社だけでなく、大阪、福岡、名古屋を加えた計4ヵ所で行なわれた。
仲間たちは、大成建設本社のある新宿センタービル前に集合し、横断幕とピンクのジュゴンバルーンを掲げて、大成建設が辺野古への新基地建設を進めていることに対して中止を要求する行動を開始する。代表2人が新宿センタービルの1階ロビーで、大成建設側の窓口担当―総務部に「要請文」を手渡し、辺野古埋め立て工事を中止するよう要求した。「要請文」は、「辺野古新基地建設(仮設工事)の受注工事中止を要請する 質問への回答を求めます」と銘打ったものである。そして、「私たちは沖縄・辺野古―大浦湾の新基地建設と埋め立てを許さない」として「質問1―大成建設はコンクリートブロックでのサンゴ礁の破壊を認識しているか? 質問2―大成建設は自社のコンプライアンス社会的公正性に違反しているのではないか? 以上、2点に回答を要求する」と大成建設に突きつけた。しかし、今回もまた、対応に出た総務部の回答は、従来の対応と同じく「お答えする立場にない」の一点張りであった。
要請行動の間、参加者は横断幕を広げ、大成建設社員をはじめとしてセンタービル前を通行する労働者人民に対するビラまきを行ない、ハンドマイクを使って大成建設への抗議を叩きつけていった。途中、1人の通行人が、抗議行動を展開する仲間に向かって「中国の脅威にさらされるぞ」なぞと反中国―反共・排外主義的な言辞を罵声で吐き散らしながら、新宿センタービルに入っていった。この輩の言動に対する、参加者の怒りが、発言で示された。
新宿を席捲するデモを闘う
要請行動から戻った仲間より、要請行動の結果が報告される。相変わらずの大成建設側の対応への怒りを示した後、「辺野古のパンフレットを見せて、環境破壊への抗議を示した」と報告した。その後、結集する参加団体・個人からの発言を受ける。発言者は、辺野古現地で歌われている替え歌を披露しながら、大成建設への怒りを表明した。参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「大成建設は埋め立てをやめろ」「辺野古工事から手を引け」「サンゴ破壊を許さないぞ」「環境破壊を今すぐやめろ」。
午後7時に新宿アルタ前に結集した80人以上の仲間たちは、対大成建設の新宿デモに起ち上がった。冒頭、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「大成建設は基地建設への加担をやめろ」「工事をやめろ」「辺野古の海を壊すな」。デモ出発前の集会は、まず主催者あいさつ、社民党の福島瑞穂議員からの連帯あいさつ、辺野古現地で歌われる替え歌の披露と続き、「辺野古実」から、前日の3月16日にボーリング調査再開を弾劾する対防衛省緊急行動を闘い抜いたことが紹介されるとともに、沖縄現地の闘いと連帯する東京の地でのさらなる行動が提起された。カンパ要請、首都圏の市民団体からの活動紹介の後、再度のシュプレヒコールをあげてデモに出発する。
宣伝カーを先頭にした、賑やかなドラムの音を響かせての、夜の新宿中心街を席捲するデモは、道行く労働者人民の注目を集めた。その中でも、色とりどりの横断幕の中に混じりながらも、東京・山谷日雇労働組合の掲げる赤旗がひときわ目を引いた。新宿センタービル前に到着すると、デモ参加者は大成建設に向かって、「大成建設は辺野古の工事をやめろ!」と、怒りのシュプレヒコールをくり返し叩きつけた。大挙してデモに張りつく制服警官どもの執拗な妨害を跳ね返しながら、新宿デモは最後まで貫徹された。最後に、デモ参加者全体で、名護新基地建設阻止へのさらなる闘いが呼びかけられ、この日の取り組みは終了した。
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