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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

1・25「沖縄の民意を無視するな! 辺野古に基地はつくらせない! 国会包囲ヒューマンチェーン」がかちとられる 〈東京〉
(1130号6面)

 1月25日午後2時から、「人間の鎖」で国会を包囲するデモンストレーションとして「沖縄の民意を無視するな! 辺野古に基地はつくらせない! 国会包囲ヒューマンチェーン」が行なわれた。「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」を軸に組織された「実行委員会」主催によるこの取り組みに、在日本「本土」沖縄労働者人民を先頭にした、約7000人の闘う労働者人民が結集した。この取り組みには、東京・山谷日雇労働組合と明大社会思想研究会も結集して「人間の鎖」の一角を成し、最後まで闘いぬいた。

 午後2時、国会正門前交差点の路上を特設会場として、国会包囲行動に先立つ集会が開催された。「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間による司会によって集会開始が宣言されると、冒頭、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「辺野古に基地をつくるな!」「辺野古の海をつぶすな!」「海上保安庁は暴力をやめろ!」「高江にオスプレイの着陸帯をつくるな!」「普天間基地を即時閉鎖しろ!」。

 沖縄現地からの携帯電話越しの発言として、「沖縄・平和運動センター」議長の山城博治氏が、「キャンプ・シュワブゲート前から、国会包囲行動を闘うみなさんに連帯のあいさつをします」「弾圧の先頭に立つ、沖縄『県』警機動隊の妨害をはねのけて、辺野古現地に結集し闘いぬいていきます」と闘う決意を表明した。そして、衆院沖縄選挙区四区で自民党を破って当選した四人の沖縄出身衆院議員を皮切りに、沖縄出身参院議員、賛同する学者・文化人、日本「本土」選出国会議員のあいさつが次々になされる。安倍政府は、衆院戦で沖縄四選挙区で自民党議員が敗北したにもかかわらず、「選挙結果なぞ関係ない」とばかりに「粛々と工事を進める」とあからさまに表明するばかりか、沖縄「県」知事・翁長との面会要請にすら応じず、沖縄関連予算の削減に踏み込んでいる。そんな安倍政府への満腔の怒りが口々に明らかにされ、さらに「辺野古に基地が作られると100年〜200年使われる。だから反対しなければならない」「安倍政府を打倒し、基地建設を阻止し、戦争につながるすべてのものに反対しよう」など、次々に闘う決意が表明されていった。その後、闘う在日本「本土」沖縄労働者人民や、辺野古現地で闘う若者、高江ヘリパッド建設に反対する仲間らから、次々に発言がなされていき、発言の最後に、2002年に横須賀で米兵によるレイプの被害に遭い、反基地闘争に決起し闘うオーストラリア人のキャサリン・ジェーン・フィッシャー氏があいさつに起つ。「70年間、沖縄に米軍が駐屯しているが、日本政府は沖縄の住民を助けようとしない」「反対運動を闘う住民たちに、機動隊が暴力をふるい、80歳の市民を入院させている。今沖縄で機動隊がやっていることはテロではないのか!」「沖縄の人たちと共に、辺野古の基地建設を止め、米兵のレイプをとめたい」と力強く語り、反戦を闘う決意を鮮明にした。

 2度目のシュプレヒコールの後、いよいよ国会包囲行動が開始される。午後3時から、エイサーの演奏隊を先頭に、列をなした大勢の仲間たちが次々に国会を包囲していく。今日は主催者の意向により、参加者全員が「辺野古の海」をイメージした青色を身にまとうことになったが、東京・山日労と明大社思研も青ゼッケンを装着して呼応した。東京・山日労の赤旗がはためくと、ひときわ労働者人民の注目を集めた。国会周辺に配備された制服警官どもの再三の規制なぞ何らものともせず、7000人の闘う労働者人民の手で、あっという間に国会周辺が埋めつくされる。3時15分と3時25分のに2度にわたり、主催者の合図の下で参加者が手をつないで国会を「人間の鎖」で包囲した。手をつないだまま、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「基地をつくるな! 辺野古につくるな!」「埋め立てやめろ! ボーリング調査やめろ!」「機動隊・海上保安庁は暴力をやめろ!」。2度にわたる国会包囲完成が主催者によって宣言されると、参加者全体で大きく歓声をあげる。こうして、この日の国会包囲行動が成功裡にかちとられた。