解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

全国の同志の2015年の闘いへの決意[栃木、千葉]
(1128号12面)

宇都宮病院糾弾闘争の爆発をかちとり、宇都宮大学の拠点化を進め、栃木県地域連合労組の再建を成し切る

革労協栃木県委員会

 革労協栃木県委員会より2015年年頭の決意を表明する。

 革労協栃木県委員会は、2014年階級攻防を全力で闘い抜いた。
 2014年7月20日、全国「障害者」解放運動共闘会議の呼びかけの下、「入院患者差別・虐殺30ヵ年糾弾! 宇都宮病院糾弾! 現地闘争」を闘い抜いた。

 宇都宮病院は栃木県行政や警察の手厚い保護の下で今もなお存続している。入院患者差別・虐殺の張本人である石川文之進は、今もなお「文化人」面をして悠々自適の生活をぬくぬくと送るばかりでなく、宇都宮病院の差別・虐殺を告発した故・安井健彦氏を未だ罵倒する有様である。そして、石川一族が今もなお病院経営の主導権を握っている。われわれは、2013年11月に闘い半ばで逝去した安井健彦氏の遺志を引き継ぎ、宇都宮病院を糾弾し解体するまで闘い抜く決意である。

 宇都宮大学では、4月、新入生に対して安倍政府の戦争政策に反対する署名活動と、原発再稼働・新(増)設、沖縄・名護新基地建設阻止などをテーマにすえた全学連新入生歓迎集会への組織化の情宣をやり抜いた。2014年11月23日に大学祭闘争を学外の市民会場で開催し、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の飛躍にむけ、戦闘的学生を全学連の旗のもとに結集させるべく奮闘した。新たな宇大学生運動の進撃に恐怖する国家権力・公安警察は、宇大当局の尻を叩いて正門前での署名・情宣活動を妨害させている。権力の手先に成り下がり、「警察の大学」と化して署名・情宣を妨害する宇大当局の腐敗は許しがたい。宇大新聞会は、大学当局の敵対を粉砕して新歓闘争、大学祭闘争を貫徹した。宇大を〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の拠点として、強化していく。

 安倍極右政府は「アベノミクス」を掲げ「景気回復の暖かい風を全国津々浦々に届ける」なる空しいかけ声を響かせているが、安倍のウソやペテンをまともに信じる者なぞいない。安倍政府は、「環太平洋パートナーシップ協定」(TPP)を推進して国内農業切り捨てを加速している。大資本は、栃木県内の工場で軒並み人員削減を推し進め、延命を図っている。栃木県下の労働者人民は、「アベノミクス」の矛盾のしわ寄せをまともに受け、苦悶しているのが現状である。こんな安倍極右政府に対する労働者人民の怒りが渦巻いている。2014年12月の総選挙において、自民党が「圧勝」する中にあって、農相・西川が安倍内閣閣僚の中で唯一、栃木2区(栃木県北西部)で落選している。西川は、2012年の総選挙で「TPP反対」を掲げて衆院議員になったにもかかわらず、「自民党TPP対策委員長」に成り上がるとあっさりTPP推進に転じ、ついには安倍政府の下で農相の座にありついた輩である。西川は、総選挙の「洗礼」を受けた後も、「比例区で復活当選したから何をやってもいいんだ」とばかりに、引き続き農相の座に居座り、恥知らずにもTPP推進の尖兵として振舞おうとしている。翼賛国会には、期待するものは何もない。地域・職場からのストライキ・大衆的実力決起の爆発を、栃木の地からも爆発させなければならない。そのためにも、その第一歩としての栃木県地域連合労働組合の再建を、何としても成しきらなければならない。

 栃木県宇都宮市には陸上自衛隊・中央即応連隊があり、今年で結成6ヵ年を迎える。この間、中央即応連隊は、自衛隊海外派兵の先遣部隊としてしばしば南スーダンやソマリア沖に出撃している。安倍極右政府は、「集団的自衛権行使」に踏み切り、自衛隊海外派兵をさらに強化しようとしている。自衛隊海外派兵が強化されるなかで、自衛隊内の動揺が深まっている。隊内叛乱の組織化に何としても着手しなければならない。革命的反戦闘争の爆発をかちとり、中央即応連隊をはじめとする自衛隊・自衛隊基地を解体しよう。

 革労協栃木県委員会は、安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体の闘いを、栃木の地で全力で担い抜く決意である。



京葉コンビナート地区労働者の革命的組織化、千葉大学拠点化を推進し、内戦勢力の先頭に起つ

革労協千葉県委員会

 革労協千葉県委員会から2015年階級攻防を最先頭で闘う決意を明らかにする。

 2014年7月1日に安倍極右政府が「集団的自衛権行使」を閣議決定し、米軍・自衛隊の強化が加速度的に進行している。とりわけ、安倍政府は〈基地・沖縄〉を強化し、特に名護新基地建設に全体重をかけて突撃している。2013年に米軍・普天間基地に24機配備された垂直離着陸輸送機・MV22オスプレイが、2014年には首都圏の米軍・自衛隊基地にも頻繁に飛来した。オスプレイは、全国で訓練飛行などを実施している。8月20日~22日には、北富士・東富士両演習場で、オスプレイ二機を使用した離着陸訓練が行なわれた。そして自衛隊は、2017年にもオスプレイ一七機の導入を強行しようとしている。こうして、〈基地・沖縄〉の全国化が着々と進行しているのだ。すべては、朝鮮反革命戦争に備えた臨戦態勢構築のためである。

 そんななか、10月24日に防衛省・北関東防衛局は、オスプレイの整備拠点を陸上自衛隊・木更津駐屯地に誘致する方針をうちだし、地元自治体である千葉県と木更津市に説明した。陸上自衛隊・木更津駐屯地において、在沖米海兵隊のオスプレイ24機の定期機体整備を2017年頃から、同じく陸上自衛隊が導入する予定のオスプレイ17機についても2024年度から開始するというものだ。木更津駐屯地がオスプレイの整備拠点と化すことで、今後、木更津駐屯地へのオスプレイ配備や、日常的なオスプレイ訓練が強行されるようになるのは明白だ。自衛隊のこの策動に対し、千葉県知事・森田は、10月31日に受け入れ方針を正式に表明している。こうして、千葉県も朝鮮反革命戦争の出撃拠点として強化されようとしているのだ。朝鮮反革命戦争突撃と対決する革命的反戦闘争を、千葉の地域・職場・学園から爆発させなければならない。

 「アベノミクス」の下で大資本最優先の政策が推し進められるなか、千葉県内でも大企業による大規模なリストラ―人員削減攻撃が吹き荒れている。特に、国内屈指の重化学工業の一大拠点である京葉コンビナートが、かつてない大合理化―リストラの嵐にさらされている。6000ヘクタールの用地が広がる京葉コンビナートには4つのコンビナート、2つの製鉄所、5つの火力発電所が立地し、250近い企業が集まっている。そんな京葉コンビナートではここ10年ほど、各社が競うように設備の自動化や人員削減を進めてきた。労働者数は既に1970年代に比べ半減している。「生産効率の向上」を最優先にした経営を進めた結果、現場を知り尽くす労働者が減り、設備の老朽化も相まって現場の生産力も弱まっているのが実情である。そこへ近年、主力企業の事業撤退の動きが表面化している。三井化学は、2014年度末までに京葉コンビナート内でのエチレン生産から撤退する方針だ。住友化学も、2015年9月までに千葉工場のエチレン設備を停止し、新日鉄住金も、2015年末に三基ある君津製鉄所の高炉一基を休止することを決めている。こうして京葉コンビナートにおける、労働者の大量首切りが強行されようとしているのだ。

 階級的革命的労働運動の前進が今ほど問われているときはない。大合理化と失業の嵐の中、労働組合運動の前進と階級的革命的全国統一センターの建設が急務である。反安保労研千葉県センターを再建し、京葉コンビナート地区労働者の革命的組織化にむけ闘っていく。

 千葉大学では2014年4月、千葉大の新入生に対して安倍政府の戦争政策に反対する署名活動と、原発再稼働・新(増)設阻止と沖縄・名護新基地建設阻止などをテーマにすえた全学連新入生歓迎集会への組織化の情宣をやり抜いた。また2014年11月には、「障害者」解放企画の大学祭闘争を闘い抜いた。この地平の上に千葉大学を〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の拠点として打ち固める。全学連に戦闘的学生を結集させ、全学連運動の前進・飛躍を、同志武本、同志高山の遺志を引き継ぎ必ずや闘いとる。そして、脳腫瘍で闘い半ばで倒れた同志髙橋かおりの遺志を引き継ぎ闘い抜く。