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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2014−2015年福岡日雇い越年・越冬闘争への参加−協力を呼びかけます(1126号12面)

                                  福岡・築港日雇労働組合

 すべての日雇い・野宿の仲間たち! その闘いに心を寄せるすべてのみなさん!
 おれたち福岡・築港日雇労働組合(福日労)は、「ひとりの野垂れ死にも許さず、生きてやり返す」ために、きたる12月31日から、福岡市内・須崎公園を拠点にして、越年・越冬闘争に取り組みます。11月28日には、わが福日労の呼びかけのもとに、「2014―2015年福岡日雇い越年・越冬闘争実行委員会」を結成しました。「実行委員会」のもと、すべてのみなさんが成功に向けてともに奮闘して下さるよう呼びかけます。

 安倍極右政府の暴走が止まりません。大資本の利益と生き残りのための「アベノミクス」によって、労働者に一切の犠牲が押しつけられています。生活保護費の削減をはじめとする社会保障水準の切り下げ、消費税の増税、「環太平洋パートナーシップ協定」(TPP)による産業再編、川内原発再稼働をはじめとした原発の推進―労働者への被曝の強制、東北・関東大震災の被災者の切り捨てなど、暴政はとどまるところを知りません。さらに来年の通常国会では、「集団的自衛権行使」のための関連法案や「共謀罪」導入のための関連法案など、山のような戦争法案、治安法案の提出―成立を強行しようとしています。衆院解散―総選挙の強行も、こうした凶暴な政策を推し進め、改憲までやってしまうための「長期政権作り」を狙ったものにほかなりません。朝鮮反革命戦争とファシズムの時代が急速に近づいています。

 この安倍政府のもとで、失業と貧困が蔓延しています。今や、「非正規雇用」でこき使われ、使い捨てにされている労働者の数は、1952万人であり、全労働者に占める割合は、36・7パーセントにも達しているのです。3人に1人を超える労働者が、不安定就労、低賃金と重労働を強いられているのです。さらに、若年労働者の失業率は平均の倍であり、多くの若者が「非正規雇用か失業中」という厳しい状態に置かれています。「アベノミクス」のもとで賃金は上昇するどころか、物価上昇にともなって実質賃金は下がり続け、「正社員」は減らされ、「非正規雇用」労働者が大量に生み出されています。こんな状況を指して安倍は、「雇用が増えた」とぬかしているにすぎません。年収200万円以下の「ワーキング・プア」と呼ばれる労働者は、全労働者の4人に1人にもなっています。まさに、「寄せ場―日雇い労働の全国化」とでも呼ぶべき状況が生み出されているのです。おれたちが強いられてきたのと同じような境遇の労働者が、大量に生み出されるのです。「1人の野垂れ死にも許すな」「生きてやりかえせ」という寄せ場―日雇い労働者の闘いは、ますます重要になっていると言わねばなりません。

 この安倍の攻撃を福岡で推進しているのが、市長・高島です。「アベノミクスの国家戦略特区に選ばれた」とはしゃいで、「グローバル創業・雇用創出特区」なるものを推し進めているのです。「解雇自由化」「残業代ゼロ化」「生涯非正規化」の酷策を、全国に先がけて推進しようとしているのです。

 福岡では、朝の暗いうちから築港の寄せ場に立って仕事を探しても、求人業者がまったく来ない日が続いています。行政は、「体が動くうちは仕事がしたい」「働いて生活したい」という大多数の労働者の切実な声には、一向に耳を傾けようとしません。それどころか、福岡市は、日雇い・野宿の労働者にとって、唯一の現金収入源とも言えるアルミ缶の回収を「条例」で禁止し、「罰金」まで設けました。5月には、「生活保護ホットライン」なる「タレコミ・ダイヤル」を開設し、生活保護を受給する仲間たちへの締め付けと切り捨てを強めています。労働者に「死ね」と言うに等しいこうした攻撃を打ち破り、力を合わせて闘って、何としても仕事をかちとっていかなければなりません。

 こうしたなかでおれたちは、日雇い労働者を野宿―野垂れ死にへと追いやる資本と行政に対する反撃の基礎を、築港寄せ場での週2日の朝の机出し―労働相談に置き、ケタオチ業者による賃金の不払い・未払い、労災もみ消しや暴力などを許さず闘いぬいてきました。福岡市に対しては、毎週の「木曜行動」をとおして、「仕事をよこせ」と迫ってきました。厚労省の出先機関である福岡労働局に対しても、「公的就労対策事業の実施」を要求し、「築港に職安の窓口を作り、仕事紹介を行なえ」と迫っています。

 また、反戦の闘いにも積極的に取り組んできました。朝鮮反革命戦争の危機はますます煮つまり、いつ戦争が勃発してもおかしくない状態が続いています。こうしたなか、8・9長崎反戦闘争、築城基地での座り込み、佐世保からの海自艦隊ソマリア沖派兵を許さない闘いなどに、断固起ち上がってきました。

 これらの闘いをひとつにし、日雇い・野宿の仲間の団結の輪を一層広げ、強固にうち固めていくべく、越年・越冬闘争に取り組んでいきたいと思います。全力でアブレ地獄と厳しい冬の寒さに起ち向かっていきます。新たに野宿を強いられる仲間たちも増えています。慣れない野宿生活の身には、とりわけ冬の寒さはこたえるものです。日雇い・野宿の労働者の団結をさらに打ち固め、その力をもって、ますます厳しくなる資本と行政による凍え死に・飢え死に―野垂れ死にの攻撃から、仲間たちを守りぬいていかなければなりません。野垂れ死にの攻撃にさらされているすべての仲間を、須崎公園に結集させ、ともに力を合わせて、熱気あふれる越年・越冬闘争を実現していきたいと思います。そこで形成した団結で、新しい年を迎え、資本、政府―行政にやり返していく決意です。

 ニセ「福日労」の連中は、「福岡・築港日雇労働組合」を騙っていますが、築港のどこにも姿はなく、また1人の日雇い労働者もいません。完全なニセモノです。それどころか、最低限の生活を強いられている生活保護の仲間たちからカネをむしり取ることを、「組合活動」と称してやっているのです。結局、集まってくるのは、「身内の金、カンパの金まで平気でかっぱらう」ような、ゴロツキばかりです。連中の「年越し祭り」では、毎年、酒とタカリだけが目当てのゴロツキどもが寄り集まって、お決まりのようにイジメやケンカをくり返してきました。こんな腐れきった奴らに、いつまでも労働組合を名乗ってもらっては迷惑です。早くどこかに消えてもらいましょう。ニセ「福日労」=ゴロツキ組合の敵対を許さず、越年・越冬闘争をやりぬいていこうではありませんか。

 2014―2015年福岡日雇い越年・越冬闘争の大成功をかちとり、「仕事よこせ」の闘いと反戦の闘いの前進を切り拓いていきます。すべてのみなさんのご参加・ご協力を強く訴えます。

2014年12月



■2014―2015年福岡日雇い越年・越冬闘争要綱
期間 12月31日(水)〜1月2日(金)
会場 須崎公園(福岡市中央区)
主催 2014―2015年越年・越冬闘争実行委員会

■資金カンパは、次の口座にお願いします。
西日本シティ銀行・県庁前出張所
 普通0179704「福岡・築港日雇労働組合」まで

■物資の支援をお願いします。
米、調味料、大釜、冬物衣料、日用品、寝具、テント、トラック、発電機など

■物資カンパの送り先
福岡市博多区神屋町9―20―304
TEL/FAX092―263―8632

〈編集部責任転載〉