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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2014−2015年山谷越年・越冬闘争の呼びかけ
(1126号11面)

                                  東京・山谷日雇労働組合 

 すべての日雇い・野宿の仲間たち! われわれの闘いに心をよせるすべての皆さん!

 東京・山谷日雇労働組合は、2014―2015年山谷越年・越冬闘争実行委員会を組織し、年末の本番に向かって準備の活動を開始しています。現場―飯場が完全にストップし、行政の窓口も閉鎖される越年期、12月27日から1月5日の間、山谷・玉姫公園を拠点に、「黙って野垂れ死ぬな!」「生きてやり返せ!」を合言葉に、山谷越年・越冬闘争をやりぬきます。アブレと厳しい寒さのなかで餓死と凍死の危機に置かれている労働者の命を仲間の団結で守りぬき、資本と行政の野垂れ死に攻撃に反撃する団結を打ち鍛えていきます。

 寄せ場・日雇い労働者、野宿労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さんに、この活動への参加と物資、資金カンパを強く訴えます。

 建設・日雇い労働者への厳しいアブレ地獄が続いています。建設産業では、復興などの公共工事・都市再開発など民間建設需要が増加したといわれています。しかし山谷では路上求人がほとんどなく、また玉姫職安や城北労働・福祉センターなど公営の仕事紹介機関でも民間求人はほとんどありません。求人件数がゼロという日も増えています。「アベノミクスによって雇用も増え、失業率も改善した」なぞと首相・安倍は豪語していますが、大多数の労働者人民は円安・インフレ・増税によって実質所得は低下、さらに山谷の労働者の場合、名目賃金である民間の「デズラ」はこの五年間、据え置きされたままで、物価高の結果、より大勢の山谷労働者は飢餓線上に投げ出されています。

 現在、玉姫職安を利用する労働者約2500人に対して、1日当たり平均でわずか2人〜3人分の民間求人しかありません。確実に仕事が出ているのが、東京都が出す「特別就労事業」による道路、公園清掃などだけです。この仕事に応募するためには玉姫職安や城北労働・福祉センターに登録しなければなりません。しかし、玉姫職安や城北労働・福祉センターは、この間、仕事を求める労働者を窓口で追い返すなどの対応をくり返してきました。このため東京・山日労は、登録の妨害をさせないため日雇いの仲間に同行して登録を認めさせるなどの活動を続けています。猪瀬都政から舛添都政とかわりましたが、舛添都政の下でも「特別就労事業」が削られてきています。そのため仲間たちはいっそうアブレに苦しんでいます。特に、夏から秋にかけては「特別就労事業」の現場のひとつであった都立代々木公園の清掃の仕事が「デング熱発生」を理由に中止になり、この2ヵ月間はアブレがいっそう厳しくなりました。これに対し、私たちは産業労働局に「すぐに仕事を再開せよ」と要求してきました。

 東京・山日労は、アブレ―野垂れ死に攻撃に反撃する闘いに取り組んできました。
 3月には、寄せ場春闘の集中行動として、全国寄せ場交流会の仲間とともに、日本建設業連合会、厚生労働省、日本経団連に対して「日雇い労働者に仕事を出せ!」と追及の闘いを行ない、7月には東京都福祉保健局山谷対策係、産業労働局雇用就業部を相手に特別就労の仕事の削減を追及し、緊急雇用対策の仕事出しの復活を要求してきました。仕事量の増加とセンターの運営・設備改善などを求めて交渉をやりぬいてきたのです。

 私たちは、「仕事よこせ」の闘いと同時に、反戦の闘いにも起ち上がり、安保粉砕・政府打倒全国統一行動、反帝―国際連帯全国統一行動を呼びかけ闘ってきました。また、派遣労働者、他産別で闘う労働者と連帯して闘い抜き、「日の丸」「君が代」の強制―処分攻撃と闘う教育労働者と連帯する闘いなどにも起ち上がってきました。さらに、部落解放闘争、「障害者」解放闘争、日朝連帯闘争にも取り組み、差別と対決する闘いに起ち上がってきました。

 東京・山日労は、「1人の野垂れ死にも許すな」「生きてやり返せ」を掲げて、2014―2015年山谷越年・越冬闘争をやりぬきます。金町一家をはじめとする天皇主義右翼ファシストの敵対、権力の闘う運動への弾圧策動を粉砕し、ワッショイデモ、炊き出し、人民パトロール、労働・医療相談などといった諸活動を仲間と共に担いぬきます。

 越年・越冬闘争最終日には、厚生労働省と東京都に押しかけ「野垂れ死に攻撃を許さん!」「仕事を出せ!」と追及する闘いに総力で起ち上がります。

 円安操作で物価高が続き、今後も消費税の増税の影響で、物価高、インフレが進もうとしています。低所得の労働者や年金生活者、生活保護受給者など最も貧しく弱い立場にある労働者人民の生活はいっそう苦しくなろうとしています。「非正規雇用」の労働者や「派遣切り」にあった労働者など、住むところのない仲間、収入のない仲間も迎え入れつつ、わたしたちは、闘いと団結で、越年・越冬闘争をやりぬきます。

 山谷・玉姫公園を拠点に、私たちとともに2014―2015年越年・越冬闘争を闘おう。

   2014年12月

●2014―2015年山谷越年・越冬闘争
12月27日〜1月5日 山谷・玉姫公園(台東区清川2―13)

●資金カンパ送付先
口座番号 00180―2―592246
口座名称 東京・山谷日雇労働組合
(郵便振替の手続きをお願いします)

●物資カンパ送付先(連絡先)
東京都台東区東浅草2―1―6 東京・山谷日雇労働組合
TEL/FAX 03―3876―8040

●必要な物資
米、調味料、食料品、布団(毛布)、携帯カイロ、衣類(男物)、車両(トラック等の貸し出し)、テント、発電機など

 〈編集部責任転載〉