10月24日、午後7時から、東京・文京区民センターで「たっぴらかせ! 安倍政権 今こそ止めよう! 辺野古新基地建設10・24集会」が開催された。
この集会は沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(関東一坪)」が主催し、在「本土」沖縄労働者人民、沖縄反基地闘争に連帯する反戦運動団体、労組など200人を超える労働者人民が参加した。東京・山谷日雇労働組合も結集した。
集会の司会は、「関東一坪」の下地氏が務めた。まず、「関東一坪」の外間共同代表が主催者あいさつを述べる。
外間氏は、「今回の集会タイトル、『たっぴらかせ』とは『やっつけろ』という意味。辺野古に基地をおしつけようとする『ヤマト』の安倍政府に対しては沖縄をあげて『たっぴらかせ』という思いが充満している。絶対に負けるわけにはいかない」とアピールした。
次に、「沖縄からの報告」として、「ヘリ基地反対協」の事務局長で名護市議でもある仲村善幸氏が1時間にわたって今夏、今秋の沖縄における闘いについて講演する。
仲村氏は、名護市辺野古で開始された沖縄防衛局によるボーリング調査強行に対して、辺野古現地では海上で、陸上で、阻止の闘いが粘り強く継続していること、その闘いには、名護市民だけではなく、沖縄各地からも現場に駆けつける沖縄労働者人民が増えていること、そして辺野古での連日の闘いの力が、9月名護市議選でも発揮され、その結果、ヘリ基地反対協のメンバー全員が当選を果たし、名護市議会の構成は基地反対派議員が過半数を占めたことを報告し、ボーリング調査をめぐっては辺野古沖浅瀬は終了し、現在大浦沖の調査の準備が始まっている。またボーリング調査の過程でも辺野古の海が無残にも破壊された事実を指摘した。さらに仲村氏は、安倍政府と防衛省は「名護の漁業も破壊しようとしている」と弾劾した。「沖縄防衛局が名護市の漁協に圧力をかけ、1日5万円で、船を借り上げしてしまい、漁民が漁に出なくなってしまった。その結果、辺野古や汀間漁港の漁獲高が昨年の約20パーセントに落ち込んだ」という。仲村氏は名護市西隣の本部町出身だが、「1975年の沖縄海洋博の当時、漁業補償や漁よりも金になる開発工事へと流れ、本部漁民の多くが漁業を止めてしまった。それで本部の漁業は衰退した。同じように基地建設で名護の海も、漁業も、漁民の心も破壊されてしまう」と怒りをこめて警鐘を鳴らした。
仲村氏の講演の後、9月の辺野古の闘いを映像で記録したDVDビデオ「圧殺の海」が上映され、「関東一坪」の木村事務局長がカンパを要請し、連帯のあいさつに移る。
連帯あいさつでは、「フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)」、全労協全国一般東京労組、そして在「本土」の沖縄出身の仲間、S氏・A氏がそれぞれ発言にたった。
米軍嘉手納基地の間近で生まれ育ったというS氏は、「『本土』に出てきてから日本政府の沖縄に対する基地政策を目の当たりにしてきたが、今回の名護新基地を絶対に許してはならない」と確信を語り、名護出身で仲村善幸さんと同級生だったというA氏は、「大多数の日本人は辺野古の問題など無関心、でもわたしは辺野古基地建設反対の手製の横断幕をもって銀座、有楽町でたち続けてきた」としたうえで「これからも訴え続けていく」と決意を明らかにした。
最後に、参加者全員が「団結ガンバロー」を三唱して、「11・16沖縄知事選」に注目しつつ、名護新基地建設阻止の決意をうち固めた。
安倍政府は、11月16日の沖縄知事選で現職・仲井真へのテコ入れを進めながらも、「知事選の結果に左右されない」として名護新基地建設をあくまでも強行しようとしている。埋め立て工事工法の変更申請、さらにはボーリング調査後の辺野古護岸工事の業者を決定するための入札の公告へと踏み込んでいる。新基地建設阻止の決戦が迫っている。沖縄労働者人民の現地での実力闘争と結びつき、安倍政府打倒の実力・武装の渾身の闘いへと進撃しよう。
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