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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・18 辺野古埋め立て実力阻止を訴え
名護市内デモを闘いぬく〈沖縄〉
 (1121号5面)

「ガジュマル緑地」で集会を開催

 10月18日、沖縄・首里日雇労働組合が先頭に立ち、反帝―国際連帯全国統一行動を闘いとった。闘う沖縄労働者人民は新基地建設攻撃の吹き荒れる名護市内で、辺野古基地建設実力阻止を訴える圧倒的なデモをかちとったのである。

 沖日労は、7月にキャンプ・シュワブ第1ゲート前での座り込みが始まって以降、首里の寄せ場や与儀公園の日雇い・野宿の仲間たちに向けて「辺野古埋め立てを阻止しよう」「現地に結集しよう」と呼びかけてきた。その中で知事・仲井真への怒り、安倍政府への怒りを喚起してきた。また沖日労は、辺野古現地での8・23「県民大集会」や9・20「県民大行動」をはじめ率先して結集してきた。そうした中で、10・18名護市内デモへの決起を訴え、新たなメンバーの結集もかちとってきたのである。

 正午過ぎ、集会会場である「ガジュマル緑地」を制圧し、ただちに準備に取りかかる。横断幕、ゼッケン、青ヘルメット、すべて準備万端だ。12時40分には10・21闘争実行委員会の仲間が、商店街に向けて集会への結集を呼びかけるアジテーションを行なう。午後1時、集会が始まる。司会に起った沖縄大学社会思想研究会の仲間の音頭でシュプレヒコールが行なわれる。「名護新基地建設を阻止するぞ!」「日米安保粉砕!」「安倍政府を打倒するぞ!」というコールに合わせて拳が天を衝く。その後、ステージを囲むように座り込み、集会が進行した。はじめに、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会からの連帯あいさつだ。「11月の知事選挙が迫っている。知事選は仲井真と翁長の一騎打ちとなる。だがどちらも保守候補だ。翁長への支持が呼びかけられているが、巷で翁長に期待する声は多くない。知事選に期待できるものは何もないのだ。辺野古現地に結集し、実力闘争で闘うことが最も重要だ」。散歩途中の女性が公園の一角に座り込んで発言を聴いたり、たまたま通りかかった男性が自転車を止めて発言に耳を傾けたりと、熱烈な訴えが市民の関心を引き寄せる。司会より全国から寄せられた連帯メッセージが紹介される。「沖縄県民は、おし寄せて来る日・米政府の安保による戦争の波を食い止めるため、思想・信条を越えて団結し、体力ある者はカヌー隊を編成して海上保安庁の巡視船と対峙しながら海上ボーリング調査阻止闘争、ゲートでは老若男女、労働者、漁民、学生が座り込み民間警備員、機動隊、防衛局と対峙しながら器材搬入阻止闘争を連日闘っている」「首都圏で、全国の反原発、反基地、反安保の闘いが合流する時、安倍政権は崩壊する。団結と連帯のもと、共にがんばろうではないか!」(沖縄反戦労働者)と沖縄から全国に向けて発信された連帯メッセージに拍手が沸き起こる。

商店街をデモで進撃する

 集会基調が提起される。「中東反革命戦争を粉砕すること」「朝鮮反革命戦争粉砕の闘いに決起していくこと」「全国原発の再稼働を阻止し、日帝原子力政策を打ち砕く闘いの大爆発をかちとること」「沖縄・名護新基地建設阻止の闘いに全力で決起すること」「反革命諸法案成立阻止、反革命臨時国会粉砕を闘うこと」という5つの課題が全体で確認された。

 基調提起の後、沖日労が決意を表明する。「沖日労は、辺野古埋め立てを阻止するために頑張ります」「若者たちに『基地のない沖縄』を手渡したい。そのために今日のデモを頑張ろう」。会場より「ヨシ!」と声が上がる。

 最後に、司会が「この間、辺野古の闘いに対して右翼ファシストが敵対を強めている。そういう輩を蹴散らし、辺野古埋め立てを阻止し、名護新基地建設を阻止しよう」と呼びかけ、再度のシュプレヒコールで集会を終えた。

 1時50分、いよいよデモ出発だ。青ヘルメットで身を固め、手に手に赤旗を持った部隊が整然と隊列を組み商店街の中を進撃していく。「辺野古埋め立てを阻止するぞ!」「実力闘争で闘うぞ!」「すべての軍事基地を解体するぞ!」「普天間基地を解体するぞ!」「オスプレイを撤去するぞ!」「国際連帯で闘うぞ!」と訴える。名護十字路付近ではハンドマイクでアピールを行なう。「名護新基地建設への反対は、8割にも及んでいる。にもかかわらず安倍政府は、そうした民意を無視して、辺野古に新たな基地建設を強行しようとしている。絶対に許してはならない。身体をはって実力で建設を止めよう。共に起ちあがろう」という呼びかけが周囲一帯に響き渡る。「自衛隊沖縄地本名護地域事務所」前では「自衛隊を解体するぞ!」と叩きつける。デモ隊の登場に、商店街を歩く市民や走行中の車から注目が集まった。店内から出てきて、「頑張ってください」とデモ隊に手を振る女性もいる。国のいかなる圧力にも屈せず新基地建設を断固拒否し続ける名護市民と青ヘル部隊が安倍政府への怒りを共有した瞬間だ。デモ隊は確かな手ごたえをもって、約40分間のコースを最後まで戦闘的に闘いぬいた。

 この日、辺野古では大型スパット台船の大浦湾への投入を阻止する闘いに沖縄労働者人民が結集した。シュワブ前の座り込みには100人余りが結集し、資材搬入を阻止するため闘いぬいた。海上行動隊は、沖縄防衛局と対峙し大型台風の襲来で崩壊していたフロートの再設置作業を中止に追い込んでいる。辺野古の現場は意気軒高に闘いぬいている。われわれは、辺野古の現場と結合しつつ10・21闘争を闘いとった地平に立って、辺野古闘争の勝利に向けて奮闘する。現場にかけつけ、弾圧に怯むことなく全力で闘いぬく。沖縄―日本「本土」貫く共同闘争を強化し、安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体へ進撃しよう。