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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・17 労働者・学生の大結集で、集会と天神デモをやりぬく 〈福岡〉 (1121号4面)

須崎公園で決起集会

 10・21闘争実行委員会主催の10・17福岡集会は、市内博多区の須崎公園・野外音楽堂を会場にして、労働者・学生の大結集で闘われた。

集合時刻の正午を前に、すでに多くの参加者たちが集まっている。築港の労働者をはじめとする日雇い・野宿の労働者たちは、福岡・築港日雇労働組合(福日労)が用意したカレーライスで腹ごしらえをして、闘いに備える。音楽堂のステージには横断幕と旗が林立し、座席は青ヘルメットで埋まり、会場には熱気があふれ返る。

 司会を務める10・21闘争実行委員会の仲間が登壇して、一帯に響くシュプレヒコールで集会が開始される。司会は、「本日の福岡を皮切りに、明日、明後日と、大阪、沖縄、そして東京の地で統一行動が取り組まれる。全国の仲間たちと固く結びついて、反帝―国際連帯闘争をやりぬこう」と提起した。

 最初に、福日労の仲間が、集会に寄せられた闘う諸人士からの連帯メッセージを代読する。参加者は、すべてのメッセージに熱心に聞き入り、全国の様々な闘いと連帯・結合して闘う決意を強めていく。

 続いて、連帯あいさつだ。

 全学連の同志は、「全世界労働者人民の反帝闘争と連帯し、自国帝国主義政府の戦争突撃に対決するという10・21闘争の重要性は、かつての時代とは比べようもないくらい高まっている。安倍極右政府が朝鮮反革命戦争とファシズムへの凶暴な突撃を強め、国会が総翼賛化するなか、実力・武装の闘いこそが、時代を変革する力だ。その闘いの最前線に学生が起たねばならない。全学連は、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉をフルに展開し、1人ひとりが闘いの組織者として飛躍し、あらゆる回路を駆使して学生の組織化をやりぬき、日本階級闘争の革命的転換の突破口を切り拓く」と発言した。

 反戦青年委員会の同志は、「韓国や欧州、そして中東では、労働者人民の巨万の決起と実力・武装の闘いが当然のごとく展開されている。われわれもこれに断固続かねばならない。われわれがなすべきことは、『集団的自衛権行使』で朝鮮半島をはじめ全世界に自衛隊を送り込み、戦争をやろうという安倍極右政府の野望を打ち砕くことだ。今われわれがどう闘ったかで、われわれの未来は決まる。中東反革命戦争粉砕、朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争、原発再稼働阻止、名護新基地建設阻止、反革命国会粉砕の闘いを爆発させ、安倍政府を速やかに打倒しよう」とあいさつした。

 連帯あいさつの最後は、元原発労働者・原発労働裁判原告の梅田隆亮氏だ。梅田氏は、「私の原発労働裁判で、先日、第2回目の本人尋問が行なわれた。3年近く裁判を続け、公判も回数を重ねてきたが、今回、とうとう相手のボロが表に出た。国側が出してきた証拠書類では、私は敦賀原発で『昭和54年5月11日』に『放射線作業安全教育・訓練』を受けたことになっているが、その日、私はまだ敦賀に行ってもいない。そのことも私は証言した。いかにデタラメが横行しているかということだ。最近、ある人から『裁判で勝訴しようが敗訴になろうが、あなたの勝ちだ』と言われた。裁判を闘うことによって、原発労働の実態が広く暴露されることになるからだ。もはや、私だけの問題ではなくなった。日本が滅ぶか、原発が滅ぶかの2つに1つだ。原発で共に働き亡くなっていった同志たちのために、最後まで闘う」と訴えた。

 3つの熱い連帯あいさつに、盛大な拍手が沸き起こる。

天神中央公園までの戦闘的デモ

 次は、基調報告だ。実行委員会の仲間が登壇し、はじめに、反帝―国際連帯闘争を闘う歴史的・今日的意義について明らかにし、続いて2014年における本闘争の課題について、第1に、「米帝―帝国主義による『イスラム国の壊滅』を掲げたシリア・イラク空爆―中東反革命戦争の拡大を打ち砕こう。『核開発疑惑』を口実にした対イラン反革命戦争への突入を許さず、日帝の参戦を阻止しよう」、第2に、「日・米・韓の朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕しよう。安倍政府による『従軍慰安婦問題』の否定・抹殺、居直りを許すな。反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義煽動を突破し、『在特会』など反共ファシストを撃滅して闘おう」と提起した。さらに課題の第3として、「川内原発を突破口にした全国原発の再稼働を実力阻止しよう。大間原発の建設を阻止しよう。現地実力闘争を基軸に、反原発・反核燃闘争の大爆発を切り拓こう」、第4として、「『戦争のための基地は、沖縄にも、どこにも要らない』という沖縄労働者人民の叫びに応え、名護新基地建設阻止をかけて、辺野古現地に決起し、決戦攻防を全力で闘いぬこう」、第5として、「『戦争ができる国づくり』を許さず、『カンパ禁止法』『テロ資産凍結新法』など反革命諸法案成立阻止、反革命臨時国会粉砕の闘いに決起しよう」と提起した。そして最後に、「安倍極右政府の暴走を許して労働者人民に未来はない。内戦勢力の総力を結集して反帝―国際連帯全国統一行動の大爆発をかちとり、安倍政府打倒へ進撃しよう」と強く訴えた。

 集会の最後は、決意表明だ。
 福岡の地で「障害者」解放闘争を闘う仲間は、「戦争になれば、多くの『障害者』が抹殺される。1936年に、ナチスにならって日本で『断種法』制定運動を進めた当時の日本民族衛生協会理事長(東大医学部長)の永井潜という輩はこう言った。『民族の花園を荒らす雑草は断種手術によって根こそぎ刈り取り日本民族永遠の繁栄を期さねばならぬ』。そしてこの『断種法案』が基になって1940年に『国民優生法』が制定され、不妊手術や中絶が『障害者』などに対して大々的に行なわれた。今また優生思想がまん延し、新型の出生前診断や、『尊厳死法』案の臨時国会提出の動きが強まっている。『病棟転換型居住系施設』も進められようとしている。戦時『障害者』抹殺攻撃を許さない闘い、反戦の闘いをともにやりぬこう。12・21全『障』共第2回大会に結集しよう」と訴えた。

 福日労の仲間は、「『反戦』と『仕事よこせ』の闘いを、組合活動の2つの柱にしてきた。これからもこの取り組みをいっそう強めていく。今日は、反戦の声高く、力強く天神の街をデモしよう。戦争も失業もない世の中を作るために、結集したすべての仲間とともに闘いぬく」と力強く決意を述べるとともに、「福日労は、10月31日の狭山中央闘争に全力で決起する。さらに11月5日には、厚生労働省の出先機関である福岡労働局との交渉に取り組む。皆さんの参加を強く訴える」と熱く呼びかけた。

 集会を終えた実行委員会の青ヘル部隊は、断固たるデモにうって出る。福岡一の繁華街・天神のど真ん中に、「中東反革命戦争粉砕」、「朝鮮反革命戦争粉砕」、「原発再稼働阻止」、「名護新基地建設阻止」、「反革命国会粉砕」、「安倍政府打倒」というシュプレヒコールが響き渡る。デモ隊列は、権力の弾圧、右翼ファシストの敵対を許さず、沿道の労働者・市民の熱い注目を浴びながら、天神中央公園までの戦闘的デモを貫徹し、闘いを終えていった。