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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・19首都・東京で反帝―国際連帯全国統一行動の爆発かちとる 〈東京〉 (1121号1面)

連帯アピール、連帯あいさつ

 10月19日、正午より宮下公園において、反帝―国際連帯全国統一行動が闘いぬかれた。宮下公園に結集した仲間たちは、ヘルメットとゼッケンを装着して態勢を整え、首都・東京における戦闘的な集会をかちとった。

 司会を務めるのは全国学生社会思想研究会連合の仲間だ。冒頭、司会の仲間の音頭でシュプレヒコールをあげる。「中東反革命戦争を粉砕するぞ」「朝鮮反革命戦争を粉砕するぞ」「原発再稼働を阻止するぞ」「沖縄・名護新基地建設を阻止するぞ」「戦争遂行の安倍極右政府を打倒するぞ」。司会の仲間は、「全国での闘いと結合し、歴史的な国際反戦デーの意義を引き継いで闘われてきた反帝―国際連帯の集会とデモをやりぬこう」と集会開始を宣言する。

 そして、全国で闘う諸人士・団体が10・21闘争に寄せた熱烈な連帯メッセージ(別掲)を司会の仲間が代読する。日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、部落解放運動家、在日朝鮮人活動家、元原発労働者で原発労働裁判原告の梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者、沖縄・首里日雇労働組合の連帯アピールが読み上げられると、集会参加者全員が拍手で応える。

 つぎに、結集している団体からの連帯あいさつだ。

 まず発言に起ったのは全国反戦の同志だ。全国反戦の同志は、「中東やアジアをはじめ全世界で沸き上がる武装決起と連帯した闘いを日帝足下からうちぬこう。『集団的自衛権行使』に踏み込んだ戦争遂行の安倍極右政府打倒へ攻め上ろう」。

 続いて全学連の同志は、「米帝―帝国主義がイラク、シリアへの爆撃に踏み込んだ。イスラム主義的集約を突破するプロレタリア革命を展望した、全世界の闘いと連帯しなければならない」「全学連は、全国で大学祭闘争を成功させる。東北大・徳島大の全国拠点化を成し遂げ、戦闘的学生を一人残らず組織化して、〈戦時下における新たな革命的学生運動〉の一大奔流を形成する」。

 それぞれ闘う決意を明らかにした。

全国寄せ場交流会が基調を提起

 全国寄せ場交流会の仲間が反帝―国際連帯全国統一行動の基調を提起する。

 「課題の第1は、中東反革命戦争を粉砕することだ」「米帝・オバマは、イラク北部で継続してきた空爆をシリアにも拡大する方針をうちだした。新たな中東反革命戦争の宣戦布告だ。中東反革命戦争の拡大を許すな。日帝の参戦を阻止しよう」「実力・武装の闘いでプロレタリア共産主義革命の現実的展望を日帝足下から切り拓いていくことこそが、イスラム原理主義的集約を突破し、労働者階級の世界的・革命的団結を形成する道だ」。「課題の第2は、朝鮮反革命戦争粉砕の闘いに決起していくことだ」「安倍政府は、『集団的自衛権行使の容認』を閣議決定し、年内に予定される『日米防衛協力のための指針(ガイドライン)』再改定の柱にすえることで、自衛隊を朝鮮半島に送り込み、日米共同で戦争をやる態勢をつくりあげようとしているのだ」「安倍政府による『従軍慰安婦』の否定・抹殺、居直りを絶対に許してはならない。朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を爆発させよう」。「課題の第3は、全国原発の再稼働を阻止し、日帝原子力政策を打ち砕く闘いの大爆発をかちとることだ」「安倍政府は、『福島第一原発事故』の検証も総括もないまま、労働者人民の生活も生命も無視して、原発再稼働を次々に強行しようとしている」「現地実力闘争の組織化を基軸に、反原発・反核燃闘争の爆発を切り拓こう」。「課題の第四は、沖縄・名護新基地建設阻止の闘いに全力で決起することだ」「沖縄労働者人民の怒りと闘いは、新基地建設の既成事実化の演出で抑え込むことも、『負担軽減』でごまかすこともできない」「名護新基地建設を阻止する力は、辺野古現地における労働者人民の実力闘争にこそある。沖縄―日本『本土』を貫く革命的共同の真価が、今ほど問われている時はない。辺野古現地に決起し、名護新基地建設実力阻止の決戦攻防を全力で闘いぬこう」。「課題の第五は、反革命諸法案成立阻止、反革命臨時国会粉砕の闘いだ」「現在開会中の臨時国会でも、治安弾圧法案、人民抑圧法案の提出・成立が次から次に狙われている。こうした動きはすべて、『戦争ができる国づくり』のための攻撃だ。議会に期待するものは何もない。労働者人民の実力・武装の闘いだけが、戦争とファシズムを打ち砕く力だ。今秋、反革命諸法案成立阻止、反革命臨時国会粉砕の闘いに決起しよう」「激化する反革命弾圧を粉砕し、2014年秋から2015年の階級攻防に全力で決起しよう」。

各団体が決意表明

 10・21闘争の基調が読み上げられると、仲間たちの拍手によって闘いの基調が確認されていった。

 最後に、実行委員会に結集する仲間からの決意表明だ。まず東京・山谷日雇労働組合の仲間が、「寄せ場労働者が原発の被曝労働を余儀なくされ、健康被害を強制されているなか、安倍政府は川内原発を皮切りに全国の原発再稼働を策動している。『集団的自衛権行使』を閣議決定して沖縄・名護新基地建設に突き進んでいる。このような安倍政府を葬り去る闘いを、山谷―寄せ場から作り上げる」。

 つぎに、部落解放を闘う仲間が闘う部落民・野田和美氏の連帯アピール(別掲)を代読した。そして、「安倍政府が『ヘイト・スピーチ』に対する基本法案の提出を狙っている。『在特会』ら極悪ファシストどもの差別煽動を規制するとしながら、実際には反体制運動に対する弾圧の手段として使おうとしている。安倍政府による『差別の法規制』など、断じて許さず闘いぬこう。極悪ファシストどもの差別攻撃を絶対に許さず闘おう」「安倍政府の下で吹き荒れる差別主義・排外主義煽動と対決して闘おう」「狭山闘争は、最大の正念場を迎えている。石川氏の不退転の決意に応え、狭山闘争の大爆発をかちとろう。寺尾反革命差別『無期懲役』判決40ヵ年糾弾の10・31狭山中央闘争を闘おう」。

 「障害者」解放戦線で闘う仲間は、「戦争の中で『障害者』『精神障害者』はいつも虐殺されてきた。だからこそ、革命的反戦闘争に『障害者』「精神障害者』が起たなければならない」「安倍政府が朝鮮反革命戦争に突撃するなかで戦時『障害者』抹殺攻撃が強まっている。臨時国会での『尊厳死法』案の成立を許してはならない」「昨年12月に結成された全国『障害者』解放運動共闘会議のさらなる飛躍・前進を何としても切り拓く決意だ」。

首都を席捲する戦闘的デモ

 東部朝鮮史研究会の仲間は、「国家公安委員長・山谷が『在特会』と深い関係にあることが暴露されている。また、その山谷と総務相・高市らがこぞって靖国神社の『例大祭』に参拝している。こんな輩を抱え込む安倍極右政府を打倒しよう」「日帝は年内にも『ガイドライン』再改定を強行しようとしている。こうした動きと対決し、韓国労働者人民は、反日・米帝、朴槿恵政権打倒を闘いぬいている。こうした闘いと結びつき、朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争を闘おう」「反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義攻撃と闘おう。右翼ファシストを撃滅しよう」。

 反安保労研全国センターの仲間は、「戦時国家形成の底辺で、日雇い労働者をはじめとした『非正規雇用』労働者が貧困の淵に立たされている。既に2000万人に迫る人々が、年収200万円以下の状況に置かれている」「臨時国会では『有期雇用特別措置法』や『労働者派遣法』改悪が策動されている。資本にとって自由に使い捨てできる『非正規雇用』労働者をさらに増やそうというのだ。『政労使交渉』で『連合』―帝国主義労働運動をとりこみながら、さらなる労働法制改悪も次期通常国会で強行しようとしている。労働者人民に困窮を強いる安倍政府を打倒しよう。『連合』を突破し、階級的革命的労働運動の潮流を形成すべく、反安保労研は奮闘する。12月反安保全国労働者研究交流集会の成功をかちとる」。

 司会の仲間が集会を締めくくり、力強いシュプレヒコールをあげて、東京集会は終了した。

 隊列を整え、仲間たちは首都を席巻するデモへと撃って出る。宣伝カーを先頭に横断幕、赤旗を押したてた青ヘルメットの戦闘的なデモが渋谷駅前を席巻した。日曜の渋谷界隈は多くの労働者・市民でにぎわっていたが、青ヘル部隊のデモはそんな人々の注目を集めていった。その後、神宮通公園へと歩を進めた仲間たちは、国家権力の規制もはねのけて、最後まで戦闘的なデモを貫徹した。

 解散地点では全国学生社思研連合の仲間が、「10・31狭山中央闘争に決起しよう。革命的反戦闘争のさらなる爆発で、戦争遂行の安倍極右政府を打倒しよう」と集約提起を行ない、この日の闘争を締めくくった。