解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・5「許すな! 差別・排外主義 ACTION」が闘われる
(1119号4面)

 10月5日、午後1時半から柏木公園で、「差別・排外主義に反対する連絡会」が主催する「許すな! 差別・排外主義10・5ACTION」の集会とデモが闘われた。「外国人差別にNO!」「生きる権利に国境はない! 私たちの仲間に手を出すな!」を掲げたこの行動は2011年から開始され、今年で4度目だ。

 台風の影響で強い雨が降りしきるにも関わらず、80人超える仲間が結集し、東京・山谷日雇労働組合、東部朝鮮史研究会も参加し闘いぬいた。

 はじめに、主催者あいさつが「差別・排外主義に反対する連絡会」から行なわれる。「2009年4月、埼玉県蕨市でのフィリピン人一家への『いやがらせ事件』の教訓の中から『連絡会』を起ち上げてきた。どんな事態が起きているのかを伝え、差別をなくそう、共に闘っていこうという声を届け活動してきた。レイシストやヘイト・スピーチと直接対決するだけではなく、社会的背景や歴史観、日本人の差別意識を問題とし連続学習会を開催してきた」「『在特会』に代表される、聞くに堪えない極悪なヘイト・スピーチには、カウンター行動などをはじめ一定の反撃を加え、以前のような『在特会』の組織的力はなくなっている。しかし、朝日新聞へのバッシング、差別・排外的教科書選定問題、『領土問題』などナショナリズムを煽っていくレイシズムの嵐は続いている。すべての仲間と共に差別をなくす取り組みを強化していこう」。

 主催者あいさつに続き、参加団体からの発言が行なわれる。「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」、「反天皇制運動連絡会」、「米軍・自衛隊参加の東京都総合防災訓練に反対する荒川・墨田・山谷&足立実行委」、「『国連・人権勧告の実現を!』実行委員会」、「争議団連絡会議」からそれぞれ発言がなされる。

 デモに際して権力、ファシストへの対応などが提起された後、雨を衝いてデモにうって出る。「差別・排外主義を許さないぞ!」「レイシズムを許さないぞ!」「外国人差別をやめろ!」「ヘイト・スピーチを許さないぞ!」「国境を超えて連帯しよう!」とシュプレヒコールをあげ、「差別反対!」「排除やめろ!」の掛け声が新宿の街に響きわたる。

 「外国人差別にNO!」の横断幕を先頭にしたデモは、在日朝鮮人、在日外国人が多くの店舗を構え、居住する新大久保地区の職安通りを通過するコースで闘われた。デモ隊は英語、韓国語、中国語のほか、アジア各地の言語で書かれたプラカードを手に、「許すな! 差別・排外主義」「生きる権利に国境はない!」「私たちの仲間に手を出すな!」と日本語、朝鮮語でシュプレヒコールをあげながらデモを闘いぬいた。

 「在日特権を許さない市民の会(在特会)」は、会長・桜井を先頭に新大久保地区で、「お散歩」と称して「朝鮮人は出ていけ」「朝鮮人の店で買い物するな」等々の排外主義攻撃をくり返し、昨年は「鮮人追放」「朝鮮人ハ皆殺シ」なるプラカードを多数持って排外主義・虐殺煽動デモを数度にわたって強行した。これに対する「カウンター攻撃」は毎回増加し、「在特会」を圧倒する規模で闘われている。

 「在特会」は相変わらず、各地で「ヘイトデモ」をくり返し、8・6広島では、「核武装推進及び集団的自衛権賛成デモ」なるものを行ない、労働者人民の怒りに包囲されている。

 日帝の朝鮮反革命戦争突撃下、差別主義・排外主義攻撃が激化している。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「拉致問題の調査」を巡って反北朝鮮―反共・排外主義攻撃が吹き荒れ、「河野談話」の見直し、「朝日新聞の虚偽報道」を巡って「従軍慰安婦」の抹殺と歴史の捏造―戦争責任の居直りが吹き荒れている。安倍極右政府と右翼ファシストが競い合って差別主義・排外主義攻撃を激化させている。

 「在特会」などのファシストを撃滅し、朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争を闘いぬこう。