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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

9・5 沖縄・名護新基地建設阻止!「海上保安庁への抗議・申し入れ行動」が闘われる〈東京〉 (1118号6面)

 9月5日午後6時半より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」呼びかけによる、「海上保安庁への抗議・申し入れ行動」が闘われた。

 沖縄防衛局によって8月14日からボーリング調査が強行されているが、沖縄防衛局が浮かべたブイの周辺に張りついているのが、全国から動員された海上保安庁である。海上保安庁は、闘う沖縄労働者人民がカヌー隊を編成しての抗議行動を闘うことに対し、闘う仲間に暴力的に妨害を加えている。東京の地において、海上保安庁に圧力をかけて妨害行動を阻止すべく、海上保安庁の入る国土交通省の建物の前に闘う労働者人民が続々と結集し、この日の闘いに起ち上がった。

 国土交通省前で、「辺野古実」主催の抗議集会が開始される。

 冒頭、「辺野古実」より「辺野古沖でのボーリング調査に対する闘いが断固として果敢に闘いぬかれている。カヌー隊も増え、仲間も増えている。これに対して海上保安庁は『逮捕するぞ』と脅しをかけている。われわれは、海上保安庁の一切の暴行を許さず最後まで闘っていきたい」「今後ますます沖縄の闘いは厳しい状況を迎えますが、闘いを続ける」。

 次に、集会直前の午後四時に行なわれた、海上保安庁への一回目の抗議行動の報告がなされる。「海上保安庁は『反対運動の弾圧はしていない。反対運動は止めません』と答えた。実情を知らないのだと思う」「『海上保安庁法18条1項に基づき、制限区域に近づくと危険だから、近づかないように措置を行なう』としている。この条項はあまり使われてこなかった条文である。辺野古沖でこの条文が適用されているのかを聞くと『よく分からない』との答えが返ってきた。こんな解釈改憲のような勝手なことは許されることではない」「羽交い絞めにしたり、首を絞めたりしたじゃないか、と追及すると『首を絞めたんじゃなくて、首にさわっているんだ』などと平気で言っている」「海上保安庁の船舶が40隻も浮かべられている。沖縄戦の時も米軍の軍艦が、海が真っ黒になるくらいに浮かべられていた。その時の光景が思い起こされる」「沖縄の人々がくじけることはありえない。沖縄は怒りに燃えている。沖縄の80・2パーセントが名護新基地建設に反対している」「こんな沖縄差別を許してはならない。われわれは海上保安庁をさらに追及していく」。

 辺野古での現場攻防に参加した報告が次々に行なわれる。「沖縄防衛局に雇われた漁船が、『制限区域』に配置されているが、何も言ってこない。『制限区域』は有名無実だ。根拠がないから規制ができないのだ。法的根拠がないから、力で脅すしかできないことがハッキリした」「カヌー隊の闘いやキャンプ・シュワブゲート前での闘いが、現地での闘いを有利に進めている」「中学生、高校生も現場に駆けつけて参加している。学校から『危ないから行くな』と言われていたが、振り切って参加している。現地では、みんなもどんどん参加してほしいという声があがっている」。一人ひとりの発言から、海上保安庁との攻防で緊迫する現場の雰囲気が伝わってくる。発言の最後に、沖縄から駆けつけた集会参加者が「カヌー隊に参加するためには、まず簡単な訓練を受けてほしい。泳げなくても救命用具をつけるので大丈夫。海に出るのが怖ければ、ゲート前にでも来てほしい。カヌーを買うためのカンパもお願いしたい」と、辺野古現地への結集を改めて訴えた。

 その後、海上保安庁に向けて、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「辺野古新基地建設を許さないぞ」「ボーリング調査を中止しろ」「海上保安庁は暴力をやめろ」「抗議活動の妨害をやめろ」「違法な弾圧をやめろ」「海上保安庁は基地建設に協力するな」。

 最後に、「辺野古実」より集約提起がなされる。「今日の闘いは沖縄現地にも届いていると思う。最後まで闘いぬこう」とし、沖縄と呼応したさらなる取り組みを行なうことを明らかにして、集会は終了した。