9・1「徳島県総合防災訓練」粉砕闘争に決起 〈徳島〉
9月1日の午前7時すぎ、全学連中四国ブロックは、「徳島県総合防災訓練」粉砕を掲げ、徳島駅頭で情宣闘争に決起した。
「関東大震災下、朝鮮人・中国人虐殺91ヵ年糾弾!」「自衛隊参加の下での防災訓練を粉砕しよう!」「解釈改憲を許すな!」「自衛隊へのオスプレイ導入を阻止しよう!」と、徳島駅一帯にアジテーションが響き渡る。労働者・学生から圧倒的な注目を受け、ビラが次々と吸い込まれるように手渡されていった。
「徳島県総合防災訓練」は、午前8時40分から「午前六時に和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード9の地震が発生」との想定で、県庁に設置された自衛隊を含む「災害対策本部」指揮の下、106機関・約1100人を動員し、徳島市の「マリンピア沖洲」を主会場、対岸にある小松島市の「赤石内貿埠頭」を副会場にして強行された。陸自からは第15普通科連隊(香川・善通寺)や第14施設隊(阿南市)、海自からは徳島教育航空群(松茂町)や呉警備隊の多用途支援艦「げんかい」などが動員され、「応急架橋」「情報収集」「物資輸送」などの名目で大手を振って「防災訓練」に参加している。
部隊は、自衛隊参加の下での「防災訓練」の本質は、自衛隊の「治安出動訓練」、労働者人民の蜂起に身構えた被災地の軍事制圧であること、また、労働者人民を戦争に総動員する訓練、ファシズム体制の確立を狙うものであることを徹底的に暴露弾劾し、一時間以上にわたって行動を貫徹した。
自衛隊は、日頃、労働者人民を虐殺する訓練を行なっている組織だ。「積極的平和主義」を叫び、「集団的自衛権」の行使をも可能とした日帝・自衛隊の「災害派遣」は、海外派兵に向けた社会的基盤の構築でしかない。「防災訓練」を粉砕しよう。
9・1「九都県市合同防災訓練」粉砕闘争を闘う〈神奈川〉
JR相模原駅頭に決起
9月1日の「防災の日」、全国各地で「防災訓練」が行なわれ、26「都道府県」で234万7000人が参加している。
首都圏9都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市)の「9都県市合同防災訓練」は、本年度の幹事である相模原市の在日米陸軍相模総合補給廠(相模原市中央区)をメイン会場として行なわれた。米軍基地を使った「防災訓練」は昨年に続いてであり、常態化している。警察、消防、自衛隊、在日米陸軍、病院など130機関、約1万人が参加した。会場上空などでは航空機訓練も行なわれ、警察、自衛隊、横浜や川崎の消防局などのヘリコプター13機が「被災者搬送」「空中消火」のためにわがもの顔で離着陸している。
政府は、中央防災会議議長の首相・安倍、総務相・新藤、防衛相・小野寺、防災担当相・古屋が視察した。
米軍基地を会場とした「防災訓練」とは、在日米軍と自衛隊が共同で、朝鮮反革命戦争突撃と一体の治安出動訓練を主導するものである。実際、米軍が主要に担ったとされる「医療救護訓練」などは、戦時の負傷兵対応の訓練である。
こんな「防災訓練」を許してはならない。反戦・全学連の部隊は「九都県市合同防災訓練」粉砕闘争に起った。
午前9時30分、降りしきる雨を衝いて、JR相模原駅頭に反戦・全学連の部隊が布陣する。道路を隔てた向こうは広大な敷地の在日米陸軍相模総合補給廠だ。部隊は直ちに、「『防災訓練』=自衛隊の治安出動訓練粉砕!」と書かれた横断幕を広げ、シュプレヒコールを行なう。「自衛隊治安出動訓練を粉砕するぞ」「自衛隊主導の『九都県市合同防災訓練』を粉砕するぞ」「自衛隊と米軍の共同『防災訓練』粉砕」「戦時体制形成を粉砕するぞ」「関東大震災下朝鮮人・中国人虐殺を糾弾するぞ」「差別主義・排外主義攻撃を粉砕するぞ」と駅頭にシュプレヒコールが響く。途中、ファシストらしき輩が部隊に罵声を浴びせるがこれを一蹴する。神奈川県警はわれわれの闘いに恐怖し、数十人の私服と制服警官の部隊を配置し、弾圧の機会を窺っている。こうした弾圧と対決して「九都県市合同防災訓練」粉砕の闘いを闘いぬいた。
米軍参加の「防災訓練」を許すな
「防災訓練」には自衛隊に加え、近年、米軍の参加が増加している。東北・関東大震災時の「トモダチ作戦」で「好感を得た」として米軍に協力要請する自治体が増えており、前東京都知事・石原が東京都の「防災訓練」で米軍参加を数年にわたって推進してきたが、今や各地に広がり常態化しているのだ。自衛隊と在日米軍が共同行動で「防災訓練」を推進するのは、朝鮮反革命戦争遂行と表裏一体のものだ。許してはならない。
8月31日、神奈川県と小田原市の「合同総合防災訓練・ビッグレスキューかながわ」が小田原市の酒匂川スポーツ広場をメイン会場に行なわれ、警察、自衛隊、在日米軍など119機関、約7000人が参加している。航空自衛隊の航空機2機が「情報収集」のため低空飛行し、陸上自衛隊、海上自衛隊、在日米空軍のヘリ8機が飛び交った。
8月31日、「静岡県総合防災訓練」が伊豆・賀茂地域で行なわれた。計47ヵ所で行なわれた「防災訓練」には、自衛隊、海上保安庁、在日米軍を含め総計2万人が参加している。参加した航空機は自衛隊、在日米軍を軸に24機、船舶は海上自衛隊を軸に12隻で、いずれも過去5年間では最大規模だという。
極東地域全体の兵站基地としての機能をもつ横田基地の米軍が、8月30日の「東京都・杉並区合同総合防災訓練」と31日の「静岡県総合防災訓練」に自衛隊と連携して出動している。30日は、横田基地所属のヘリUH1Nが「救援物資」を東京湾臨海部基幹的広域防災拠点(有明の丘地区)に搬送。同日、陸上自衛隊員が横田基地の輸送機C130Hに乗り込み、静岡空港へ。翌31日、その部隊が陸上自衛隊の大型輸送用ヘリCH47Jに乗り換え「静岡県総合防災訓練」会場へ。31日、UH1Nが下田のヘリパッドに着陸。下田沿岸と相模湾で海上保安庁の船が誘導しC130Hが「救援物資」をパラシュート投下。同31日には、沖縄・普天間基地所属のMV22オスプレイ2機も「救援物資」を積み込み、横田基地―伊豆大島を約1時間で往復している。
こうした米軍参加の「防災訓練」は、日帝足下労働者人民の決起を日米共同で武力鎮圧しながら、朝鮮反革命戦争を遂行することを想定した訓練として強行されているのだ。
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