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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・20 ヤンマー本社前情宣闘争を闘う (1116号4面)

 8月20日午後0時30分、大阪市北区鶴野町にあるヤンマー本社前で、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」のメンバーは稲森秀司氏と合流し、情宣を開始する。「ヤンマーは稲森さんを職場にもどせ」「『労働者派遣法』撤廃! 『直接雇用』『無期限雇用』をかちとるぞ」というスローガンのゼッケンを身にまとい、シュプレヒコールを叩きつける。ヤンマーは、ガードマンを配置し、われわれの登場に合わせてわざわざ「敷地内でのマイクの使用、ビラまきを禁止します」と書いた看板をいくつも敷地内に設置している。

 稲森氏がハンドマイクを手に情宣を開始するや否や、ヤンマーの意を受けた公安の刑事どもが「ビラは撒くのか? 何時間やるんだ?」などと言い、妨害を目論む。われわれの毅然とした抗議に対し、刑事は「道路使用許可が有る無いの問題ではない。われわれはこの活動を認めないぞ」「道路使用許可はとったのか?(完全に矛盾している!)」と、まともなセリフは何一つ言えず、自分たちの不当性を自ら暴露する体たらくであった。

 権力の妨害を敢然と跳ねのけ、稲森氏が情宣を開始する。「私は、現在ヤンマーの就労妨害のためコンビニやパチンコ店のアルバイトすら断られています。ヤンマーが、長浜商工会議所を通じて、私の生年月日・住所・顔写真を回状として配布しているのである」「職業訓練を受講するようになってからの、月一の本社前抗議情宣の効果が出てきてヤンマーは本社社屋の新築を開始しました。これは、公安の妨害をものともせず粘り強く抗議を続けることで、他のテナントからの苦情や、長期賃貸契約することによる経済的損失にヤンマーが根を上げたのだと思います。9月には新社屋が完成予定になっております。落成式の日には、一大抗議情宣を行ないたい」「ヤンマー本社前で、これまでの悪行三昧を訴えて更にヤンマーを追い詰めたい」と争議勝利に向けた決意を明らかにし、ヤンマー本社や近隣の労働者に訴えた。

 「釜ヶ崎労働者の会」の仲間も連帯発言を行なう。「いわゆる『一流企業』であるヤンマーが組合活動家排除のための不当労働行為を続けることは絶対に許せない。ヤンマーは稲森さんを職場に戻せ。ヤンマーの労働者を踏みにじる攻撃は、安倍極右政府の、労働法制改悪など労働者使い捨ての攻撃と軌を一にするものだ。これを労働者の団結でふっとばそう。稲森氏を支援し断固闘いぬく」と熱烈にアピールを行なった。

 快晴の天気の中、午後1時30分、稲森氏の音頭でヤンマー本社に向けたシュプレヒコールを行ない、ヤンマー本社前情宣闘争を終了した。

 ヤンマーの不当労働行為を許さず、職場復帰まで闘うという稲森氏の決意に応え、共に闘っていかねばならない。