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8・1米原子力空母「G・ワシントン」入港阻止!佐世保現地闘争に決起 〈佐世保〉 (1114号3面)

 8月1日、米海軍・原子力空母「ジョージ・ワシントン」の佐世保入港が強行された。福岡県反戦を先頭とした解放派の部隊は、福岡・築港日雇労働組合(福日労)の労働者たちとともに、入港阻止の現地闘争に決起した。

 「ジョージ・ワシントン」は、米第7艦隊・第5空母打撃群の中心艦として、横須賀を事実上の母港としている。ニミッツ級空母の六番艦で、排水量約10万4000トン、全長333メートル、最大速30ノット(時速56キロ)以上、動力として原子炉2基、蒸気タービン4基を搭載、乗員3850人、搭載機85機という、巨大な「動く攻撃基地」だ。

 米原子力空母の佐世保入港は、2011年4月の「ロナルド・レーガン」以来、3年4ヵ月ぶり、15回目のことだが、今回の入港の意味はかつてなく重大だ。

 第1に、この「ジョージ・ワシントン」は7月16日から、韓国南西部の海域で米韓合同の「海上機動・航空機迎撃訓練」に参加し、21日からは日帝・自衛隊を加えた三国合同の「捜索・救難訓練」にも中軸的に参加した。さらに佐世保入港直前の7月24日から30日にかけても、四国南方から沖縄東方の海域で、日米印共同訓練「マラバール14」に、その中軸となって参加していた。この訓練には、米海軍から他に駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が、海自から護衛艦「あしがら」、護衛艦「くらま」、救難飛行艇US―2、哨戒機P―3Cが、インド海軍からはフリゲート艦、駆逐艦、補給艦が参加し、対潜戦、対水上戦、対空戦、立入検査、捜索・救難などの訓練が、実戦さながらに展開された。「ジョージ・ワシントン」がやっているのは、どれもこれも、朝鮮反革命戦争の予行演習だ。佐世保入港も、その一連の演習の一環をなすものに他ならない。

 第2に、日帝・自衛隊が「水陸機動団」の新設と強襲揚陸艦の佐世保配備を策動している中での入港だということだ。「水陸機動団」は、安倍政府が昨年12月に策定した「防衛計画の大綱」で打ち出したもので、「日帝版海兵隊」の中核をなす部隊である。主力の第一連隊は、相浦駐屯地(長崎県佐世保市)に拠点を置く西部方面普通科連隊を改組して編成することが狙われている。佐世保を日・米共同の朝鮮反革命戦争出撃拠点として強固に打ち固めようという攻撃だ。

 第3に、「8・9長崎」を目前に控えた時期の入港だ。被爆者とその反戦・反核の闘いへの真っ向からの挑戦だ。

 こんな攻撃を、断じて許すわけにはいかない。午前7時30分、部隊は青ヘルメットをかぶり、手に手に旗竿を持って、野崎中学校下の高台に布陣する。高台には佐世保地区労傘下の労働者をはじめ、多くの労働者人民が結集してくる。八時すぎ、わが部隊が待ち構える眼の前の佐世保湾口に、「ジョージ・ワシントン」が灰色の巨体を現わす。甲板上には、これ見よがしに殺戮と破壊の戦闘攻撃機を満載している。これに対して怒りのシュプレヒコールを一斉にたたきつけていく。旗竿を突き上げ、徹底的に弾劾していく。青ヘル部隊は、この日の闘いを終始戦闘的に闘いぬいた。

 われわれは、佐世保の米原子力空母の準母港化、日・米帝の朝鮮反革命戦争出撃拠点としての強化を許さず、佐世保基地解体に向け闘いぬく決意だ。革命的反戦闘争の大爆発をともにかちとろう。