宜野湾市野嵩で集会開催
6月15日、沖縄・首里日雇労働組合が先頭に起ち安保粉砕・政府打倒全国統一行動が闘われた。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会も結集しともに闘いぬいた。
午前11時過ぎ、宜野湾市野嵩のまつのおか児童公園に到着する。素早く会場を制圧し、集会準備を行なう。正午、司会を務める沖縄大学社会思想研究会の仲間は「一昨日13日には福岡で、昨日14日には大阪で、それぞれ仲間たちが安保粉砕・政府打倒闘争に起ち上っている。今日は東京で闘う学生・労働者が決起する。全国で闘う仲間と連帯しよう。普天間基地解体・名護新基地建設阻止に向けた怒りの普天間デモを闘い、安倍政府打倒の大きな闘いを実現しよう」と開会宣言を発する。参加者は整然と並び、集会に集中する。初めに全国障害者解放運動連絡会議・相談役であった楠敏雄氏の追悼文が読み上げられる。続いて、青年実の同志から連帯あいさつを受けていく。「安部政府は戦争へと向かって突き進んでいる。社会全体には格差や貧困の問題も広がっている。だが青年・学生はどう闘っていいのかが分からなくされてしまっている。本当の反戦運動や反基地運動、社会を根本的に変革する運動というものはどういう風にやるべきものか、若い人たちに差し示す闘いを共にやっていこう」ときっぱりと訴える。全国から寄せられた連帯メッセージも紹介される。参加者は一つひとつのメッセージを食い入るように読み込んだ。
次は基調提起だ。「中東反革命戦争の革命的反戦闘争を大爆発させること」「朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕する革命的反戦闘争の爆発を切り拓くこと」「安倍政府による憲法解釈の変更―「集団的自衛権の行使」容認を許さず、反革命国会を粉砕していくこと」「名護新基地建設を阻止する闘いに起ち上がっていくこと」「原発の再稼働、新(増)設を阻止すること、反原発・反核燃闘争の爆発を実現していくこと」と5つの課題が鮮明に打ち出される。
すべての発言の最後に、沖日労の仲間が決意表明に起つ。「沖日労は辺野古の埋め立てを絶対に認めない。団結して、新基地建設を阻止しよう」と力強く訴える。仲間から「よしっ!」と声が飛ぶ。
普天間基地に向けたデモを闘いぬく
集会終了後、ただちにデモの準備に入る。12時50分ジャスト、いよいよデモ出発だ。青ヘルと青ゼッケンで身を固め赤旗を掲げて整然と並ぶデモ隊は、普天間基地の爆音被害にさらされている野嵩地区の中を進んでいく。国道330号線に入ると、「安保粉砕・政府打倒」と大書きされた横断幕を先頭に行進する姿に注目が集まる。「普天間基地を解体に向けて起ちあがろう」と市民に決起を訴えるマイクアピールも適時行なう。普天間基地のフェンスが見えてくると、俄然デモ隊も気合が入る。野嵩ゲート前では権力の介入をはねのけ素早く横一列に布陣し、基地に向かってシュプレヒコールを力いっぱい叩きつけた。
オスプレイのやりたい放題の訓練が激化している。当たり前のように22時以降の飛行がくり返され、危険なヘリモードで住宅地上空を飛びまわっている。とりわけ伊江島ではパラシュート降下訓練など実践的な訓練が急増し、2012年10月の普天間配備から1年4ヵ月で、離着陸訓練は約1800回に達した。オスプレイの訓練場である高江ヘリパッド建設も加速している。沖縄防衛局は、建設計画の建前である「北部訓練場の過半の返還」を実行する前に完成したヘリパッドから順次米軍に提供しようとしている。「負担軽減」なぞウソ八百である。6月17日には、オスプレイが「長さ約15センチの棒状の部品」を落下させる事態を引き起こした。配備されてから部品落下は初めてのことである。米軍から防衛省への連絡は2日後であり、しかも飛行ルートを秘匿するため落下場所さえ明らかにしなかった。住民の命と生活は脅かされたままである。
オスプレイ撤去・基地撤去を訴える普天間ゲート前行動は、6月で1年9ヵ月を迎えた。警察の弾圧態勢と向き合いつつ、米軍の嫌がらせや「オスプレイファンクラブ」なるファシスト団体の敵対・介入と実力対峙し、連日の闘いを継続している。闘う沖縄労働者人民は、辺野古、普天間、高江で阻止闘争を頑強に維持し、反戦・反基地闘争の飛躍をかけて闘いぬいている。われわれは実力闘争を核心とする闘いの現場に執着し、普天間基地解体・名護新基地建設阻止の勝利に向けて奮闘する。
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