須崎公園・野外音楽堂で決起集会
安保粉砕・政府打倒全国統一行動の先陣を切って、6月13日、福岡市中央区の須崎公園・野外音楽堂において、集会とデモが闘われた。
会場には、開始時刻前から多くの参加者が集まってくる。日雇い・野宿の労働者たちは、福岡・築港日雇労働組合(福日労)が用意したカレーライスで腹ごしらえをして闘いに臨む。ステージ上には横断幕が広げられ、参加団体の赤旗が立ち並び、座席は青ヘルメットで埋められていく。
正午から、力強いシュプレヒコールで集会が開始される。「中東反革命戦争粉砕」「朝鮮反革命戦争粉砕」「反革命国会粉砕」「名護新基地建設阻止」「原発再稼働阻止」「日米安保粉砕」「安倍政府打倒」「6・15闘争を闘うぞ」という全員の力強い声が、公園の内外に轟く。
まず最初に、今年2月に逝去された全国障害者解放運動連絡会議(全障連)・相談役の楠敏雄氏の追悼が行なわれる。続いて寄せられた連帯のメッセージと革命軍のアピールが福日労の仲間によって読み上げられる。一つひとつのメッセージに「そうだ」「異議なし」という声が飛び、革命軍のアピールが読み上げられると圧倒的な拍手が沸き起こった。
続いて、連帯あいさつだ。
はじめに登壇した元原発労働者で原発労働裁判原告の梅田隆亮氏は、「原発労働は、元請、下請、孫請、さらにまたその下請という多重請負構造のともで、計算上は1人10万円位の賃金が出ているにもかかわらず、実際に一番末端の労働者が受け取る時には7000円〜8000円位になっている。低線量被曝による健康被害も続出している。しかし誰が何度、問題を指摘しても取り上げられない。ここに大きな闇がある。底辺の労働者に矛盾が押しつけられている。今まで闇から闇に葬られてきたこのような問題を白日の下にさらしていきたいと願い、私は裁判をやっている。そして必ず勝つ日が来る。原発の問題にしても、戦争の問題にしても、一番苦しい思いをしている労働者が力を合わせて闘っていくことが必要だ。ともに頑張ろう」と訴えた。
天神の街を制圧する戦闘的デモ
全学連中央執行委員会の同志は、「全学連は、60年安保闘争の爆発を最先頭で切り拓いた歴史的地平を断固として継承し、安保粉砕・政府打倒闘争の最先頭で闘う。革命的学生運動の戦列を鍛え上げ、安倍政府打倒に進撃する」と発言した。
全国反戦の同志は、「改憲と核武装に突き進む安倍極右政府を打倒しよう。実力・武装の革命的反戦闘争の爆発をともに切り拓こう。活性化する『在特会』など右翼ファシストを撃滅しよう。全国反戦は、青年労働者の怒りと闘いを強力に組織し、権力闘争の本格的飛躍を最先頭で切り拓く」と、熱い檄を飛ばした。
次に、6・15闘争実行委員会を代表して、福岡で「障害者」解放闘争を闘う仲間からの基調提起だ。まずはじめに、60年安保闘争における樺美智子さんの虐殺から54年目を迎える2014年6・15闘争の意義が提起され、6・15闘争の課題が提起された。全体の圧倒的な拍手で基調を確認し、この日の闘いをやりぬく意志を強固に打ち固めていく。
集会の最後は、福日労からの決意表明だ。登壇した仲間は、「安倍政府が『集団的自衛権』だの、『残業代ゼロ制度』だのと叫んでいる今、福日労の活動はますます重要なものになっている。『残業代ゼロ制度』は、労働者に『タダ働き』を強いるものだ。政府は『適用する対象を年収1000万円以上の人に限定する』と言っているが、そのうち結局、すべての労働者に適用されることになるのは、分かりきっている。『解雇自由化』で労働者を片っ端から失業と野宿に追いやり、かろうじて仕事にありついた労働者には、『残業代ゼロ』で死ぬまでコキ使う―これが『アベノミクス』の本質だ。安倍政府を、これ以上のさばらせておくわけにはいかない。今こそ『反戦・仕事よこせ』の闘いを強めよう」と、熱く決意を述べた。
シュプレヒコールで集会がしめくくられると、いよいよデモ出発の時刻だ。午後1時、横断幕を先頭にデモ隊列が天神の街に躍り出る。沿道の人々が熱い注目を寄せる。「安保粉砕」「政府打倒」というコールが繁華街にこだまする。6・15闘争実行委員会の青ヘル部隊は、権力の弾圧を寄せつけず、右翼ファシストの敵対を許さず、最後まで戦闘的なデモを貫徹した。
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