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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・14安保粉砕・政府打倒を掲げ御堂筋を戦闘的デモで席巻 〈大阪・靱公園〉 (1110号5面)

北陸、関西、四国の内戦勢力が靱公園に結集

 6月14日正午、北陸、関西、四国の内戦勢力が靱公園に結集する。6・15闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国社会思想研究会連合の仲間の司会で集会が開始された。「中東反革命戦争粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「伊方原発再稼働阻止!」「名護新基地建設阻止!」「改憲―核武装阻止!」「安倍政府打倒!」「日米安保を粉砕するぞ!」とシュプレヒコールが鳴り響き、青ヘル部隊の士気は高まっていく。司会の仲間は、楠敏雄氏の追悼文、本闘争に寄せられた連帯メッセージと革命軍からのアピールを読み上げる。「よし!」「そうだ!」の声と大きな拍手が送られる。

 ヤンマー争議当該でびわ湖ユニオン書記長の稲森秀司氏からの連帯アピールが読み上げられる。稲森氏は、「ヤンマーや『支援する会』びわ湖ユニオン執行委の理不尽な仕打ちに屈するわけにはまいりません」とヤンマー争議を闘う決意を表明し、6・14安保粉砕・政府打倒闘争への連帯を表明している。

 連帯あいさつのはじめは、全学連中四国ブロックの同志だ。「安倍極右政府は、かつてない勢いで戦争準備を進めている。閣議決定によって憲法解釈を変更し、『集団的自衛権行使』を狙い、また米海兵隊の新基地建設をこの秋にも狙っている。すさまじい日・米の戦争準備の攻撃を断固粉砕しなければならない」「改憲―核武装に突撃する政府を打倒しよう」「伊方原発を含めたすべての原発の再稼働を阻止する現地実力闘争に決起しよう」。

 次に、反戦青年委員会の同志からのアピールを受ける。「国際反革命戦争と闘いぬく労働者人民と連帯し、日帝足下で革命的反戦闘争を闘いぬこう。5月27日、京都府京丹後市において在日米軍のXバンドレーダー基地の建設がはじまった。われわれは、5月29日に着工弾劾の現地闘争を断固として闘った。近畿地方では1958年の米軍に接収されていた伊丹飛行場返還以降56年ぶりであり、京都府では初の米軍基地の建設が強行されようとしている。断じて許すことはできない。Xバンドレーダー基地は青森県に続いて国内2例目である」「すべての米軍、自衛隊基地を解体する革命的反戦闘争を闘う」。

 連帯あいさつに続き、大阪で「障害者」解放運動を闘う仲間からの基調提起だ。基調は圧倒的拍手で確認された。

 基調提起の後は、6・15闘争実行委員会に結集する諸団体・諸人士からの決意表明だ。

御堂筋を席捲する戦闘的デモ

 はじめに、徳島大学部落解放研究会は、闘う部落民・野田和美氏よりの連帯アピールを読み上げたうえで、「石川氏の無念をわがものとし、第三次再審闘争勝利、狭山闘争勝利をかちとっていこう」と決意を表明した。

 続いて、反安保労研より決意表明を受ける。「昨日、安倍政府は『日本経済の成長戦略』の中心に据える3つの政策を発表した。労働者を残業代ゼロでこき使い過労死を強制し、大企業には税金を安くして優遇し、今でも年金財政が破綻しかけている中で、その保険料を何十兆円も『日本経済が好調だ』というアリバイを作るために株というバクチに使おうとしている」「全労交は春闘集会を成功裏にかちとり、今また大きな前進をかちとろうとしている。安倍の朝鮮反革命戦争突撃と労働者を犠牲にする攻撃を粉砕する闘いの先頭に共に起つ」。

 「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、「俺たち日雇い労働者は今も毎日厳しいアブレにさらされている。政府・資本がアブレを押しつけてきているのだ。生活保護ではなく、生活できる仕事をよこせが俺たちの要求だ。俺たちは引き続き仲間と連帯し、戦争反対、仕事よこせを闘う」。

 「大阪・『障害者』解放をめざす会」の仲間は、「全国『障害者』解放運動共闘会議は東京で7・6『心身喪失者等医療観察法』施行9ヵ年糾弾の対国立精神・神経医療研究センター(旧武蔵病院)デモを現地で闘います。この闘いへの結集を呼びかけます。自民党などの議員で作る『尊厳死』プロジェクトチームは『尊厳死』法案を国会に提出しようとしている。『価値なき命』の選別を許すことはできない。ファシズム優生思想と対決し、政府、国家と闘っていく」。

 すべての決意表明を全体の圧倒的な拍手で確認し、集会をシュプレヒコールで締めくくった。集会の後は、御堂筋デモに出発だ。実行委員会の横断幕を先頭に、赤旗をはためかせ、青ヘル部隊の戦闘的デモ隊が御堂筋に躍り出る。「安保粉砕!」「政府打倒!」のコールや笛の音を響かせ、御堂筋を席巻する。労働者人民の注目と共感を浴びながら、終着点である元町中公園までのデモを最後まで戦闘的に闘いぬいた。