闘う人士・団体から連帯メッセージ、連帯あいさつ
6月15日、6・15闘争実行委員会は、首都・東京における集会・デモに決起した。
会場である渋谷・宮下公園の周辺では、「サッカー・ワールドカップ警備」と称し、機動隊がものものしい警備体制を敷いていた。警視庁公安刑事どもも、宮下公園周辺に大挙配置され、弾圧の機会をうかがっている。そんななか、続々と内戦勢力が宮下公園に結集し、万全の防衛態勢を構築して集会準備を着々と進めていった。
午後2時、全国学生社会思想研究会連合の仲間が司会にたち、集会開始が宣言される。冒頭、集会参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「日米安保を粉砕するぞ」「『集団的自衛権行使』を粉砕するぞ」「朝鮮反革命戦争を粉砕するぞ」「反革命国会を粉砕するぞ」「安倍極右政府を打倒するぞ」。その後、今年2月に逝去された全国障害者解放運動連絡会議(全障連)・相談役の楠敏雄氏を追悼するために、参加者全体で1分間の黙祷を行なう。その後、司会が楠氏の追悼文(別掲)を読み上げた。
次に、この集会に寄せられた、全国で闘う諸人士・団体からの連帯メッセージを、司会が代読する。日本キリスト教改革派亘理教会牧師・林茂雄氏、部落解放運動家、在日朝鮮人活動家、元原発労働者 原発労働裁判原告・梅田隆亮氏、沖縄・反戦労働者、沖縄・首里日雇労働組合(いずれも別掲)からの連帯メッセージが、参加者全体で確認される。次いで、革命軍からの連帯メッセージ(別掲)を司会が代読する。そして、結集する団体からの連帯発言を受ける。全国反戦より、「今夏・今秋の激闘を闘おう。翼賛国会を粉砕し、安倍政府打倒に向け闘おう。反革命弾圧粉砕し、右翼ファシストを撃滅しながら、プロレタリア革命を目指す革命的反戦闘争の大爆発をかちとろう」。全学連より、「全世界で労働者人民を虐殺する米軍と手を携えて、自衛隊が国際反革命戦争にうって出ようとしている」「イラクやアフガニスタンなどの状況を見れば、武装勢力の反撃の闘いが激化している。労働者人民の闘いの前に、帝国主義軍隊がいかに無力かが明らかだ。追い込まれているのは帝国主義だ。日帝の改憲―核武装攻撃と対決し、実力闘争、武装闘争で闘おう」。
全国寄せ場交流会が基調を提起
全国寄せ場交流会が、6・15闘争の基調を提起する。「第1の課題は、中東反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を大爆発させることです。対イラン反革命戦争への突入を阻止しよう。日帝の参戦を阻止しよう。武装決起するパレスチナ―中東労働者人民と連帯し、中東反革命戦争の拡大を粉砕しよう」「第2の課題は、朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕する革命的反戦闘争の爆発を切り拓くことです。朝鮮反革命戦争への突入時は日本階級闘争の決戦期です。反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、反中国―反共・排外主義煽動を突破し、『在特会』など右翼ファシストを撃滅し、朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争の爆発をかちとろう」「第3の課題は、安倍政府による憲法解釈の変更―『集団的自衛権の行使』容認を許さず、反革命国会を粉砕していくことです。『集団的自衛権の行使』のための憲法解釈変更を阻止しよう。今秋臨時国会―次期通常国会での関連法制定を阻止しよう。日本階級闘争はいま、重大な岐路を迎えています。議会は翼賛化が進み、もはや安倍政府の暴走に承認を与えるだけの機関に成り下がっています。労働者人民の実力・武装の闘いだけがこれを打ち破る力です。今夏―今秋、戦争法案―反革命法案粉砕、反革命国会粉砕の闘いに全力で決起しよう」「第4の課題は、闘う沖縄労働者人民と連帯・共同して、名護新基地建設を阻止する闘いに起ち上がっていくことです。安倍政府に対する沖縄労働者人民の怒りは、沸点に達しています。その闘いは、カネによっても、弾圧によっても、決して挫くことはできません。闘う沖縄労働者人民と連帯・共同し、ボーリング調査阻止、本体着工阻止の現地実力闘争をともに担いぬこう。普天間基地解体・名護新基地建設阻止へ進撃しよう」「第5の課題は、原発の再稼働・新(増)設を阻止すること、反原発・反核燃闘争の爆発を実現していくことです。日帝・安倍がここまで原発の再稼働による原子力政策の維持に固執するのは、すべて核武装のためです。今夏期、現地実力闘争の爆発をかちとり、九州電力・川内原発、四国電力・伊方原発をはじめ、全国原発の再稼働を阻止しよう。電源開発(Jパワー)・大間原発の建設を阻止しよう。『核燃サイクル政策』を粉砕しよう。反原発・反核燃闘争の爆発をかちとり、日帝の核武装を阻止しよう」「今こそ、安倍政府の改憲と核武装、戦争とファシズムへの突撃に対する労働者人民の怒りと闘いを爆発させ、安倍政府打倒・日帝国家権力解体へと向かう巨大なうねりを創り出していく時です。全国の内戦勢力の総決起で、安保粉砕・政府打倒全国統一行動の大爆発をかちとり、一丸となって今夏の激闘にうって出ていこうではありませんか」。
基調は、全体の拍手で確認された。
各団体が決意をうち固め、首都を席捲するデモへと進撃
その後、6・15闘争実行委員会に結集する各団体からの決意表明を受ける。東京・山谷日雇労働組合は、「戦争は俺たちには何の得にもならないばかりか、犠牲が強制されていく。人間らしい暮らしをかちとるために、『反戦・仕事よこせ』を闘おう」。部落解放を闘う仲間は、闘う部落民・野田和美氏の連帯アピール(別掲)を読み上げた後、「狭山闘争は大詰めに入っている。密室の『三者協議』を進める一方、闘う労働者への弾圧が強まっている。実力・武装の闘いで狭山闘争の勝利をかちとろう。極悪右翼ファシストの差別主義・排外主義粉砕し、革命的部落解放運動の前進を」。「障害者」解放を闘う仲間は、「『心神喪失者等医療観察法』は『障害者』差別法だ。7・6国立精神・神経医療センター解体デモを闘おう。7・20宇都宮病院糾弾闘争を闘おう。結集する『精神病者』『障害者』とともに、今日の闘いを闘いぬく」。東部朝鮮史研究会は、「日帝国家権力頂点からの、差別主義・排外主義煽動のなかで、朝鮮人・中国人虐殺煽動が吹き荒れている。右翼ファシストを撃滅し、朝鮮反革命戦争を粉砕しよう」。反安保労研全国センターは、「朝鮮反革命戦争突撃のなかでの、労働者人民の戦争動員強制を許してはならない」「安倍政府は、『成長戦略』の名の下で、『残業代ゼロ』『外国人労働者の使い捨て』『法人税引き下げ』などを次々に強行しようとしている。『アベノミクス』に期待する『連合』・全労連を突破する革命的労働運動を闘いぬく」。
全ての決意表明を全体の拍手で確認した仲間たちは、司会からの閉会あいさつの後、全体で再度シュプレヒコールをあげ、首都中枢へのデモに移っていく。
宣伝カーは、革命的反戦闘争への決起、安保粉砕闘争への結集を呼びかけ、「改憲と核武装にのめりこむ安倍政府を打倒しよう」と訴える。昼ごろまで続いた「ワールドカップ警備」の喧騒の残る中、渋谷駅前を通過して進撃するデモ隊には、沿道の労働者人民が注目し、手を振って共感を示す。そんななか、内戦勢力のデモ隊は、神宮通公園までの行程を国家権力・機動隊の規制をものともせず、戦闘的なデモを貫徹した。最後に、全国学生社思研連合の仲間が今夏の闘争課題を簡潔に提起し、この日の闘争を締めくくった。
|