寄せ場・日雇い労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さん。
東京・山谷日雇労働組合は、2014年山谷夏祭り実行委員会の結成をよびかけ、いっそう強まるアブレ(失業)―野たれ死に攻撃をはね返していく闘いと団結をうち固めるべく2014年、山谷夏祭りをやりぬきます。
おれたちは、毎年、土木・建設関係の現場が長期間の休みとなる「盆休み」の時期に、日雇い・野宿労働者が協力し合い、力を合わせてやりぬく自前の夏祭りを開催してきました。
今年も山谷地区にある玉姫公園を会場に、8月13日から8月15日の3日間、夏祭りをおこないます。東京・山日労、山谷労働者、支援の仲間とともに夏祭り実行委員会を結成し、資金集めから、会場設営、企画、運営まですべてに自分たちの力を集中し、夏祭りの成功を目指します。
山谷を直撃した建設不況が長期化しています。建設業界では建設ブームで労働力不足が声高に言われていますが、山谷では民間求人の仕事はほとんどなく、職人単価の上昇とはまったく無縁で、日雇いのデズラ(賃金)は2011年以前とまったくかわらないままです。
東北・関東大震災で打撃を受けた被災地や「東京電力・福島第一原発事故」周辺の福島では、ゼネコン系列下の「人夫出し業者」が進出し、賃金ピンハネなどによって荒稼ぎを行なっています。しかし、長期の失業で体力もトコトン消耗している大多数の日雇い労働者の仲間は出張仕事にすら応募できずに、あいかわらずアブレ地獄に叩き落されたままです。
アブレで立ち行かなくなった日雇いの仲間たちは生活保護を受けざるを得ない状況も出てきていますが、福祉行政の「水際作戦」や貧困ビジネスのため「健康で文化的な最低限の生活」からも締め出されています。
玉姫職安、城北労働・福祉センター(以下、センター)の仕事紹介においても民間求人の件数は年々減少しており、東京都が出す「特別就労対策事業」の仕事以外に就労の機会がない山谷の労働者は七割にのぼっています。その「特就」でも就労時間が30分延長され、仕事の量も減らされてきています。山谷労働者の切り捨て、見殺しとも言うべき東京都の仕事削減を絶対に許すわけにはいきません。
夏祭り準備の中でも、東京都に対して、おれたちは「仕事よこせ、デズラをあげろ、労働条件を改善しろ」などの要求をぶつけて闘っていきます。7月29日には都(産業労働局、山谷対策係)交渉を闘いぬきます。
おれたちは、戦闘的寄せ場労働運動の赤旗をかかげて、あらゆる闘いの現場へとうって出てきました。朝鮮反革命戦争の臨戦態勢づくりと対決し、戦争反対をかかげてさまざまな闘いを闘い、6月15日には安保粉砕・政府打倒全国統一行動を呼びかけ、その最先頭で闘いました。狭山―部落解放闘争、「心神喪失者等医療観察法」を許さない行動などへ連続して起ち上ってきました。地域で解雇撤回闘争を闘う労働者、「派遣切り」「雇い止め」に怒り使用者責任を追及して闘う派遣労働者と連帯して闘ってきました。「日の丸」「君が代」強制に対決して闘う教育労働者と連帯して闘ってきました。
山谷夏祭りにおいて、寄せ場―飯場―現場、路上において苦闘する多くの仲間、さらに山谷で暮らす仲間との結びつきをいっそう強め、「反戦・仕事よこせ」をかかげた闘いをさらに拡大し、強固にしていきたいと考えています。
安倍極右政府は「集団的自衛権行使」容認の解釈改憲の閣議決定に踏み込み、まさにこれと軌を一にして沖縄・名護新基地建設が進められています。また、普天間基地所属のオスプレイが、東京・横田基地や神奈川・厚木基地、静岡・キャンプ富士へと飛来しています。そして、原発再稼働の動きも出てきています。改憲と核武装に突撃する安倍政府を倒す力をおれたちは、山谷・夏祭りの取り組みを通して鍛えあげていきます。
3日間の夏祭りをやりぬくためには、多くの資金が必要となります。多くの皆さんの山谷夏祭りへの参加・支援・協力・カンパ(現金・物資)を呼びかけ、ぜひとも、協力をお願いしたいと思います。
●2014年山谷夏祭り 8月13日(水)、14日(木)、15日(金)、毎夕午後5時〜9時まで
会場 山谷・玉姫公園(JR・地下鉄日比谷線「南千住」駅下車、徒歩15分。 台東区清川2丁目13
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●資金カンパ送付先 郵便振替口座番号00180―2―592246「東京・山谷日雇労働組合」
●物資カンパのお願い 夏物衣類、米・調味料などのカンパをお願いします。トラック、発電機など貸して下さる方は御協力お願いします。
東京・山谷日雇労働組合(東京都台東区東浅草2―1―6 TEL/FAXともに 03―3876―8040)
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