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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・1「福岡県総合防災訓練」粉砕に決起 〈福岡〉
(1107号3面)

 6月1日午前10時から、福岡県苅田町新浜町の苅田港・南港地区をメイン会場にして、「福岡県総合防災訓練」が強行された。福岡県反戦は、福岡・築港日雇労働組合の労働者たちとともに粉砕闘争に決起した。

 各「都道府県」規模で行なわれる「総合防災訓練」は、全国的には、「関東大震災」を反革命的に教訓化して制定された「防災の日」の9月1日を前後して開催されるが、福岡県では、「風水害対策」を主な理由に、例年、梅雨入り前の5月下旬から6月上旬の時期に開催されている。しかしこの「福岡県総合防災訓練」が、労働者人民の虐殺と闘いの鎮圧のための反革命訓練であることに変わりはない。

 すなわちそれは、第1に自衛隊の治安出動訓練であり、第2にこの自衛隊が主導し、行政機関を総動員した内乱鎮圧訓練であり、第3にこの訓練に多くの住民を巻き込むことで、「非常事態」下の治安維持作戦に労働者人民を糾合し、動員していくことを狙うものだ。

 実際、今回の「総合防災訓練」は、「風水害」「地震」「津波」なる3つの想定のもとに、陸・海・空の三自衛隊をはじめ、警察、消防など140機関、人員約1200人、車両約130台、航空機10機、船舶7隻を動員して、大がかりに強行された。「本年度の重点項目」の筆頭には「住民参加型訓練」が掲げられ、「自主防災組織、地域企業が組織する自衛消防隊(日産自動車、トヨタ自動車、九州電力等)による消火・救護訓練」、「指定避難所において、地域住民と協力して、備蓄物資・支援物資の受入れ訓練」などが行なわれた。労働者人民に対する反革命動員の攻撃はますます強められている。

 6月1日午前9時30分、解放派と福日労の青ヘル部隊は、福岡市天神・パルコ前に登場し、この「防災訓練」の反革命性を暴露・弾劾する情宣戦に起ち上がった。「自衛隊は、決して労働者人民を守らない。外に向かっては戦争、内に向かっては内乱鎮圧のためにこそある凶暴な労働者人民殺戮の軍隊だ。自衛隊の治安出動訓練を許すな」「労働者人民の反戦決起―実力決起の圧殺を狙う内乱鎮圧訓練を粉砕しよう」というアジテーションが、一帯に響き渡る。併せて、「憲法解釈の変更による『集団的自衛権の行使』容認を許すな。安倍極右政府打倒をかけて、6・13安保粉砕・政府打倒福岡集会に結集しよう」という呼びかけも行なわれた。

 行き交う労働者人民にビラが配布される。用意したビラをすべてまき切った部隊は、労働者人民の熱い注目と共感のなか、最後に全体でシュプレヒコールをあげて、この日の闘いを終えた。

 1923年の関東大震災では、「朝鮮人が暴動を起こした」「井戸に毒を投げ入れた」などのデマが、政府―内務省によって組織的に流布され、戒厳令下で、軍隊・警察主導のもとに在日朝鮮労働者人民の大虐殺が強行された。この歴史を断じてくり返すことはできない。全国で「防災訓練」を粉砕しよう。