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5・29 京丹後Xバンドレーダー基地建設阻止の現地闘争に決起 (1107号2面)

5・29 着工弾劾の現地闘争を貫徹

 5月29日、反戦青年委員会と全学連は京都府京丹後市の航空自衛隊経ケ岬分屯基地への米軍Xバンドレーダー建設着工弾劾の現地闘争に起ち上った。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の労働者も現地闘争をともに闘った。

 午前9時15分、青ヘルメットと青ゼッケンで身をつつみ、部隊はXバンドレーダー基地建設現場に登場する。現場では、整地作業と仮囲い設置工事が行われていた。部隊は直ちにシュプレヒコールを開始する。

 「京丹後へのXバンド基地建設を阻止するぞ!」「着工を徹底弾劾するぞ!」「工事を直ちに中止しろ!」「新たな基地建設を許さないぞ!」「日米安保を粉砕するぞ!」「すべての米軍・自衛隊基地を解体するぞ!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「改憲―核武装攻撃を粉砕するぞ!」「安倍極右政府を打倒するぞ!」とシュプレヒコールを叩きつける。工事業者どもは、わが青ヘル部隊の突然の登場になすすべなく茫然自失の状態だ。われわれは、権力の反革命弾圧を一切許さず、Xバンドレーダー基地建設着工を徹底弾劾し尽くし、現地闘争を貫徹した。

 5月27日、在日米軍は、京都府京丹後市に所在する空自経ケ岬分屯基地への米軍Xバンドレーダー基地建設を開始した。昨年2月の日米首脳会談でXバンドレーダーの追加配備が決定された。2006年の航空自衛隊車力分屯基地(青森県つがる市)への配備に続く二例目のXバンドレーダー配備が強行されようとしているのだ。建設着工を徹底弾劾しなければならない。

5・27 米軍・経ケ岬通信所着工徹底弾劾

 空自経ケ岬分屯基地へのXバンドレーダー基地建設は、日米地位協定二条の類型のうち、「米軍専用区域」に位置づけられ、名称は米軍「経ケ岬通信所」とされる。関西地方に米軍基地が設置されるのは、1958年に伊丹飛行場が米軍から返還されて以降ほぼ半世紀ぶりであり、しかも京都府に新たに米軍基地が建設されるのは戦後初めてのことだ。関西では唯一の在日米軍基地だ。「経ケ岬通信所」は、今年2014年10月にレーダー本体を設置し、12月までに管理棟や倉庫などを建設し、レーダーの本格運用を始めるという。居住区など付帯施設は2017年度末までに完成させる。要員は最大約160人で、このうち軍人は約20人で基地に駐在し、残りの軍属は基地外から通うという。

 Xバンドレーダーは、米軍の「ミサイル防衛」システムの一翼を担う。飛来する弾道ミサイルを探知、追尾し、データがイージス艦や迎撃ミサイル部隊に瞬時に送られる。Xバンドとは7―12ギガヘルツという極めて高い周波数で減衰率が高いため高出力で弾道ミサイルの追尾・捕捉が可能であるという。小型の弾道ミサイル弾頭(核弾頭を含む)を探知・追尾するためにはXバンドのような周波数が必要なのであり、1000キロメートル先の10センチ単位の物体を識別するという精緻さである。推定探知距離は5000キロメートルで、そのため発信出力もメガワット級を使う。生体への悪影響は計り知れない。

 京丹後へのXバンドレーダー配備は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「弾道ミサイルに対応するため」(防衛相・小野寺)と日帝が露骨に目的を露わにしているように、まず何よりも朝鮮反革命戦争のためだ。朝鮮反革命戦争にむけた新たな米軍基地建設を許すわけにはいかない。沖縄・名護新基地建設阻止を闘う沖縄労働者人民と連帯し、京丹後・Xバンドレーダー基地建設を阻止しよう。日米安保を粉砕しよう。すべての米軍・自衛隊基地を解体しよう。「集団的自衛権行使容認」から、改憲―核武装に突き進む安倍極右政府を打倒しよう。