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5・11 三自衛隊の「統合実動訓練」粉砕!佐世保現地闘争を闘う 〈佐世保〉 (1103号1面)

 5月10日から27日にかけて、陸・海・空三自衛隊による「統合実動訓練」が強行された。これに対して反戦・全学連と福岡・築港日雇労働組合(福日労)の部隊は、5月11日、「訓練」粉砕を掲げ、佐世保現地闘争に起ち上がった。

 国内で三自衛隊が統合して「離島上陸・奪回訓練」を行なうのは、昨年10月末につづいて2回目だ。「尖閣諸島」(中国名・釣魚列島)をめぐる「中国の脅威」なるものを最大限に煽り、「離島防衛」を名目に掲げているが、実際にはこの「訓練」が、朝鮮反革命戦争突入を見すえたものであり、朝鮮半島で強襲上陸作戦をやるための実戦訓練であることは明らかだ。

 統合幕僚監部の発表では、訓練の場所は「海上自衛隊佐世保地区、奄美群島及び沖縄東方海域」となっており、とりわけ奄美大島の無人島・江仁屋離島での「強襲上陸訓練」がメインとなっている。そして、その「訓練」を中軸的・突撃的に担うのが、相浦駐屯地(長崎県佐世保市)に拠点を置く、陸上自衛隊・西部方面普通科連隊所属の特殊部隊だ。この部隊は、米海兵隊の特殊部隊にならって自衛隊が現在創設準備を進めている「水陸機動団」の中核となる部隊だ。

 「訓練」には、海上自衛隊から護衛艦「くらま」、護衛艦「あしがら」、掃海母艦「ぶんご」、輸送艦「しもきた」の艦艇4隻、搭載航空機(人員約820人)が参加した。「くらま」と「あしがら」は佐世保基地所属である。航空自衛隊からは、F―2ジェット戦闘機2機と約10人の人員が参加している。そして陸自からは、西部方面隊などの約500人、航空機六機が参加した。このうち海からの強襲作戦を担う同普通科連隊の特殊部隊約100人は、5月16日、輸送艦「しもきた」で出撃した。この部隊を先頭に、三自衛隊の総勢1300人を動員し、艦艇や戦闘機などの装備をフルに使って、実戦さながらの大規模統合訓練を展開したのだ。粉砕あるのみだ。

 5月11日午前10時、青ヘルメットの部隊は、朝鮮反革命戦争の実戦訓練に対する怒りを燃え立たせ、海自・佐世保基地が眼前に広がる干尽岸壁に登場した。赤旗をなびかせ、竹竿を突き出し、海自・佐世保基地への断固たるシュプレヒコールを叩きつける。「自衛隊の『統合実動訓練』粉砕!」、「『くらま』の参加を許さないぞ!」、「『あしがら』の参加を許さないぞ!」、「『ぶんご』の参加を許さないぞ!」、「『しもきた』の参加を許さないぞ!」、「佐世保基地解体!」「自衛隊解体!」と、何度も何度も怒りを叩きつける。

 続いて部隊は、陸自・相浦駐屯地前に登場する。門前に立ちはだかり、「離島防衛に名を借りた『強襲上陸訓練』粉砕!」、「西部方面普通科連隊の参加を許さないぞ!」、「『水陸機動団』の創設を許さないぞ!」「相浦駐屯地解体!」「自衛隊解体!」、「朝鮮反革命戦争粉砕!」と、ここでも徹底的なシュプレヒコールを叩きつけていった。

 日帝にとって、佐世保は朝鮮反革命戦争の重要な出撃拠点だ。全学連九州ブロックと福岡県反戦は、佐世保における反戦・反軍・反基地の闘いの先頭に起つ。「集団的自衛権の行使」に突き進む安倍極右政府を打倒する革命的反戦闘争の大爆発をかちとる。