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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

全国寄せ場でメーデー行動を闘いぬく 〈大阪・釜ヶ崎〉
(1101号2面)

 センターデモ・決起集会をうちぬき、メーデー上映集会をかちとる

センターデモ・決起集会をうちぬく

 「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は5・1メーデーを、早朝のセンターデモと決起集会、午後12時半からの上映集会として闘いぬいた。

 午前4時半、「釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、まだ開館していない釜ヶ崎のセンター周辺に結集する。

 午前5時、シャッターが開くと同時にセンターに突入し、センター内をワッショイデモで一周する。「ワッショイ!」の掛け声や笛の音がセンター内に響き渡り、労働者からの圧倒的な注目を浴びる。一周した後、センターのど真ん中に陣取った仲間たちは、決起集会を開始する。「一人の野垂れ死にも許さんぞ!生きて奴らにやりかえすぞ!」「釜ヶ崎メーデーを闘うぞ!」「54歳以下の労働者も働ける仕事を出せ!」「高齢者特掃の予算を増やせ!」「被曝労働などによる使い捨てを許さんぞ!」「『労働者派遣法』撤廃!」「中東反革命戦争粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「安倍政府を打倒するぞ!」。シュプレヒコールがセンター内に響き渡り、注目する労働者が決起集会に参加してくる。すぐさま、決起集会が開始される。「アブレ(失業)と野垂れ死にを押しつけ、朝鮮反革命戦争へと突き進む安倍政府を打ち倒すべく、本日のメーデーの闘いをやりぬこう!」「寄せ場春闘で俺たち『釜ヶ崎労働者の会』は、釜ヶ崎で唯一、業者(資本)に対して『春闘要求書』を突きつけて闘い、大阪府と大阪市に対しても『仕事よこせ』と要求し闘ってきた。そして、3月31日には、全国の日雇い・野宿労働者とともに『反戦・仕事よこせ』をかかげ、国(厚生労働省)、ゼネコン(日建連)、資本(日本経団連)を追及―弾劾する『寄せ場春闘集中行動』を東京で闘った」「全世界の労働者の闘いとガッチリと結びつき、国境を越えた団結をつくりあげていこう!」。基調は圧倒的な拍手で確認されていった。最後に、もう一度シュプレヒコールだ。「すべての原発の廃止をかちとろう!」「日帝の核武装を阻止しよう!」「失業と戦争を押しつける安倍政府を打ち倒そう!」「全世界の労働者と連帯して闘うぞ!」。「釜ヶ崎労働者の会」のセンターデモと決起集会は、センター内で情宣をしていた他の釜ヶ崎の団体と比べて、圧倒的な存在感と絶大な注目を集め、大成功をかちとった。決起集会を終えた仲間たちはその後、ビラまきに移り、午後12時半からのメーデー上映集会への呼びかけを行なっていった。

西成市民館で上映集会を開催

 「釜ヶ崎労働者の会」は西成市民館で午後12時半からメーデー上映集会を開催した。開始前から多くの仲間が結集してくる。

 集会のはじめに、早朝にセンター一周デモと決起集会をうちぬいたことが報告される。釜ヶ崎メーデーのスローガンを参加者全員で確認し、シュプレヒコールがあげられる。続いて、沖縄・首里日雇労働組合、福岡・築港日雇労働組合、東京・山谷日雇労働組合、稲森秀司氏(びわ湖ユニオン書記長、ヤンマー争議当該)の連帯メッセージが紹介され大きな拍手が送られた。

 基調が提起される。早朝のセンターでの決起集会の基調が読み上げられ、「大阪府・市は『あいりん』環境整備計画で今年度だけで5億円を投入し、監視カメラに1億2700万円をつぎこむ」「これは、日雇い・野宿労働者の生きんがための闘いへの敵対、治安弾圧の強化だ」「こんなことを絶対に許さず、団結を強め粉砕していこう!」。参加した仲間の大きな拍手で確認される。

 上映会ではまず、『山谷(ヤマ)―やられたらやりかえせ』が上映された。1980年代、佐藤満夫氏、山岡強一氏が国粋会・金町一家に虐殺された。東京・山谷日雇労働組合(全国寄せ場交流会)は「虐殺弾劾! 金町解体!」をかかげ今日も闘いぬいている。仲間を虐殺され毎年1月に追悼集会しか開催しない運動団体には未来はない。天皇主義右翼ファシストとの体を張った闘いがこれからますます重要になっていくことが提起された。

 次に、「死んどるヒマはない―益永スミコ86歳」が上映された。天皇制ファシズムのもとで、みずから積極的に戦争に加担し、多くの兵士をアジア侵略戦争に送り出したという自責の思いから、戦後、さまざまな反戦闘争を闘ってきた益永スミコ氏のドキュメンタリーだ。益永氏は、「兵士も悪いが、天皇の赤子となり何千万ものアジアの民衆の虐殺に加担した私はもっと悪い」と語り、その思いから死刑廃止運動や、「日の丸」「君が代」強制反対の運動などに献身的にかかわる。ベトナム反戦闘争のうねりの中で、女性医療労働者の労働組合を結成した益永氏は、「そのときから初めて歴史というものを学んだ」という。国の決めたことには「従わない」と言い切り、「まずは自分のできることから」と一人でも街頭に立ち人々に訴えかける益永スミコ氏の姿に、仲間たちはそれぞれが感動の思いで見入っていた。

 労働者人民の生命と現場での安全を守るのは闘う労働組合であり、労働者の固い団結と連帯した闘いこそが、労働者が主人公となる未来を切り拓いていくということを、参加した仲間は改めて確認していった。

 最後に、「これからも『反戦・仕事よこせ』の闘いを団結して闘っていこう!」と提起し、「団結ガンバロー」三唱で集会を締めくくった。