解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

3・17 海自護衛艦ソマリア沖派兵阻止!呉現地闘争に決起 (1096号4面)

 呉基地を解体しよう

 3月17日、広島県反戦は、自衛隊ソマリア沖派兵を阻止すべく、呉現地闘争に決起した。午前9時、青ヘル部隊は、護衛艦が停泊する呉基地Fバース前に布陣する。今回の第18次となる水上部隊の派兵は、司令部約30人、護衛艦「いなづま」(乗員約170人・排水量4550トン)、「うみぎり」(乗員約190人・排水量3550トン)、海上保安官8人の総勢約400人である。

 呉基地からのソマリア沖派兵は5度目となる。呉基地は、横須賀や佐世保などの海自基地同様、海外派兵の出撃基地として、自衛隊インド洋派兵や、イラク派兵の際にも補給艦や強襲揚陸艦をはじめとする艦船の出撃を繰り返してきた。今回出撃した2隻の護衛艦は、昨年11月に派兵された第17次派兵部隊と交代して「海賊対処」と称した軍事活動を行なうのだ。

 安倍極右政府は、米軍を中心とした「多国籍軍」への自衛隊参加を決定しており、従来の護衛艦2隻による商船などへの「エスコート」方式とは別に、昨年12月から護衛艦1隻、2月から航空部隊のP―3C哨戒機が「多国籍軍」の指揮下に入り「エリアディフェンス」を行なっている。米軍と共に、割り当てられた海域で「警戒活動」や「臨検」などの軍事活動を自衛隊部隊が担うのだ。ソマリア沖では「海賊対策」と称して、米軍などの戦艦が「海賊船」との銃撃戦を繰り返し行なっており、海自の護衛艦がいつ「海賊船」からの攻撃を受け、応戦の末に「海賊船」を撃沈する事態になってもおかしくない状況だ。安倍極右政府はソマリア沖派兵を繰り返し、自衛隊に実戦を行なわせて自衛隊を米軍同様の殺戮部隊に変えようとしているのだ。

 部隊は、出兵式典が行なわれている桟橋に向け、「ソマリア沖派兵阻止!」「自衛官は出兵を拒否せよ!」「労働者人民虐殺の銃を取るな!」とシュプレヒコールをたたきつける。

 午前9時54分から、護衛艦「うみぎり」と「いなづま」が黒煙を上げながら1隻づつ出撃する。部隊は、「護衛艦の出撃弾劾!」「労働者人民に銃口を向けるな!」と怒りのシュプレヒコールを出撃する護衛艦に叩きつけ、闘いを貫徹した。

自衛隊のソマリア沖派兵を阻止しよう

 安倍極右政府は、「積極的平和主義」を掲げながら、自衛隊の海外派兵を強化しようとしている。昨年に成立した「在外邦人救出」のための陸上輸送を可能にする「自衛隊法改悪」に続き、自衛隊が「邦人救出」の際に、「正当防衛」のみに限定していた武器使用の基準を緩和し、海外での武器使用を拡大するための「自衛隊法改悪」を狙っている。南スーダン「国連平和維持活動」(PKO)では、自衛隊が駐屯する首都・ジュバで昨年12月に政府軍と反政府軍の戦闘が起こっているにもかかわらず、自衛隊派兵を継続し、「武器輸出三原則」を破り韓国軍へ銃弾の提供まで行なっている。中東反革命戦争への参画の強化と朝鮮反革命戦争突入のための、自衛隊のさらなる海外派兵と本格的な交戦―虐殺への踏み込みを許してはならない。

 対イラン反革命戦争突入を狙う米帝は、イラクやアフガニスタンの労働者人民による反占領武装闘争の高まりによって中東反革命支配の破綻を突き付けられ、一打逆転とばかりに対イラン反革命戦争突入を狙っている。対イラン反革命戦争突入を阻止しよう。パレスチナをはじめ、反帝武装闘争に決起する中東―アラブ諸国労働者人民と連帯し、自衛隊ソマリア沖派兵を阻止しよう。

 安倍極右政府による戦時体制形成が加速している。「国家安全保障会議(日本版NSC)設置法」や「特定秘密保護法」に続き、「国家安全保障基本法」の成立や、「集団的自衛権の行使」容認のための「憲法解釈の変更」が狙われている。米海兵隊と同様の機能を持つ「水陸機動団」の創設や、海上から陸上への戦闘部隊の侵攻に必須とされる水陸両用車や、オスプレイの導入など、「専守防衛」からはるかに逸脱し、露骨に軍事侵攻を目的とした部隊配備が進められようとしている。安倍極右政府による朝鮮反革命戦争突入に向けたやりたい放題の攻撃を絶対に許してはならない。「戦争のための基地は、沖縄にもどこにもいらない」と闘う沖縄労働者人民と連帯し、名護新基地建設阻止、CV22オスプレイの在沖米空軍・嘉手納基地への配備阻止、在沖米海兵隊・普天間基地のKC130空中給油機部隊の岩国基地への移転を阻止しよう。革命的反戦闘争の爆発で、朝鮮反革命戦争粉砕、安倍極右政府を打倒しよう!