伊方原発への実力進撃戦を闘う
2月24日、反戦青年委員会と全学連中四国ブロックは、伊方原発再稼働阻止現地闘争に起ち上がった。昨年2013年12月15日の現地闘争に続く第2弾めの闘いだ。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」も伊方での現地闘争をともに闘った。
午前9時30分、伊方原発直近の「道の駅きらら館」に部隊が結集する。昨年12月15日の現地闘争の時も海上では海上保安庁の巡視艇が動いていたが、この日も相変わらず「テロ対策」と称する警備が行なわれていた。デモ出発前に、全学連の同志が闘争の基調を提起する。同志は、「伊方原発3号機でプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)
燃料を原発で燃やす「プルサーマル計画」を実施してきた。『原子力規制委員会(規制委)』は、日帝の原子力政策を支える伊方原発の再稼働を優先的に推進している。原発再稼働から改憲―核武装に突き進む安倍政府を打倒しよう」と訴えた。
10時、伊方原発ゲートに向けたデモに出発する。「伊方原発の再稼働を阻止しよう」と大書した横断幕を先頭にして、青ヘルメットの部隊は旗ザオを手に進撃を開始する。「伊方原発再稼働を阻止するぞ」「日帝の核武装を阻止するぞ」「原発労働者はストライキで闘おう」とシュプレヒコールをあげ、伊方原発に向け進撃する。ゲートに向け進撃するデモ隊の脇をひっきりなしにダンプカーなど工事車両が通過していく。四国電力は再稼働のための「安全対策」のさまざまな工事を行なっているのだ。部隊はさらに怒りを倍加させ、進撃する。デモ隊は伊方原発ゲート前に到着し、デモを終了した。
伊方原発ゲート前での集約集会には、地元・八幡浜市で反対運動を闘ってきた「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」の斎間淳子氏がこの日、現場に駆けつける予定であったが、体調不良のため参加できなかった。斎間氏からの「みなさんとともに闘います」とのアピールが明らかにされた。続いて、ヤンマー争議当該・稲森修司氏の連帯アピールが紹介された。稲森氏は、「ヤンマーを解雇されてからは、ヤンマーの就労妨害に遭いコンビニのアルバイトやパチンコ屋のアルバイトすら断られるという事態にあります」と生活保護を受給しながらの厳しい財政状況の中で組合活動を行なっていることを明らかにし、「滋賀県におけるヤンマーという企業がいかに巨大で強大な権力を有しているかがわかると思います。原発再稼働の阻止という行動は国家権力と闘うことでものすごく困難な闘いであると思いますが、長浜現地でたった1人の当該がヤンマーというガリバーを相手に闘っていますので皆様の闘いも厳しいと思いますがともに勝利する日まで闘い抜きましょう」と熱烈な連帯アピールを寄せた。稲森氏の連帯アピールに続いて、全学連中四国ブロックの学友は「伊方原発再稼働阻止のため、みなさん、団結してともにがんばりましょう」と伊方原発再稼働阻止の決意を明らかにした。
最後に、伊方原発に向けたシュプレヒコールを叩きつけ、この日の闘いを終えた。
伊方原発再稼働を現地実力闘争の大爆発で阻止せよ
今年2014年2月14日、中部電力は浜岡原発四号機(静岡県御前崎市)の「適合性審査」を「規制委」に申請し、「規制委」による審査中の原発は現在8社10原発17基である。このなかで、北海道電力・泊原発3号機、関西電力・大飯原発3、4号機、同高浜原発3、4号機、四国電力・伊方原発3号機、九州電力・玄海原発3、4号機、同川内原発1、2号機が今年中に「適合性審査」に「合格」する見通しとされ、3月中には再稼働決定第1号が決まるとのマスコミ報道も出ている。四国電力・伊方原発3号機などの再稼働が最優先で狙われているのは何も「安全対策が最も早く進んでいるから」とか「安全対策が十分だから」というのが理由ではない。これらのほとんどでMOX
燃料を原発で燃やす「プルサーマル計画」を実施してきたからに他ならない。「規制委」は、日帝の原子力政策を支える伊方原発の再稼働を優先的に推進しているのである。「世界初のフルMОX炉」である大間原発の建設にも拍車がかけられている。これを断じて許してはならない。
安倍政府は核武装のための原子力政策を強力に推進している。2月25日、安倍政府は、「エネルギー基本計画」の政府案を決定した。3月中の閣議決定を目指すとしている。この「エネルギー基本計画」案では、原発を「重要なベースロード電源」と位置付け、「規制委」の「適合性基準」に適合すると認められるとした原発の再稼働を進めるとしている。民主党主導の政府が打ち出した「2030年代に原発をゼロとする」という目標は完全に白紙にして、原発をドシドシ再稼働するという宣言だ。こんなものを許してはならない。
核燃料サイクル政策については「引き続き推進する」とされ、核燃料サイクルの中核施設である高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)は、「研究計画に示された研究の成果を取りまとめることを目指し、そのため実施体制の再整備などの課題について十分な検討を行う」とし、これまで通り研究を続ける方針であるという。安倍政府は、原爆用プルトニウム製造のための核燃料サイクル計画はあくまで維持しようとしているのだ。
40年以上にわたって伊方原発に反対してきた地元反対派住民とかたく連帯し、現地実力闘争の大爆発で伊方原発3号機の再稼働を阻止しよう。原発労働者はストライキを闘い、原発再稼働阻止、原発廃止の闘いに起ちあがろう。労働者人民の被曝なしに存在しえない原発は、即刻廃止するしかない。核武装のための原子力政策は、ただちに葬り去らねばならない。日帝の核武装と対決する反原発・反核燃闘争の爆発をかちとれ。
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