「仲井真知事は辞職せよ!」「辺野古埋め立て承認を取り消せ!」
2月14日、「基地の県内移設に反対する県民会議」などが主催する「県庁包囲行動」が闘われた。昨年末に2度「県庁包囲行動」が行なわれたが、その際は知事に「埋立承認するな」と要求するものであったが、今回は知事に「埋立承認」撤回と辞任を求める趣旨に基づく行動である。「県」議会初日にあわせて呼びかけられた行動に2000人が結集した。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会と沖縄・首里日雇労働組合も呼びかけに応え結集し闘いぬいた。
正午前、「県民広場」に続々と参加者が集まる。主催者より各団体の場所が指定され、計2回全体で一斉に「県」庁に向けてアピール行動するという統一行動が提起される。意思一致が終了し、結集した労働組合や市民団体、各個人も移動を開始する。すでに3回目ともなれば慣れたものだ。怒りに燃える沖縄労働者人民によって、「県」庁はあっという間に包囲された。「仲井真知事は辞職せよ!」「辺野古埋め立て承認を取り消せ!」と書かれた横断幕が掲げられ、参加者には「辞任せよ」「承認撤回」と書かれたメッセージボードが配布される。一斉行動までの間、知事・仲井真に対する怒りと名護新基地建設阻止の決意がハンドマイクで訴えられた。通りかかった市民も続々と輪に加わる。青ゼッケンをつけた沖日労の仲間は、知事への怒りを口にして「県」庁を睨みつける。
12時半、1回目のアピールが行なわれた。参加者は一斉に「承認撤回」のプラカードを「県」庁側に向ける。「埋め立て承認を撤回せよ!」「知事は辞任しろ!」「われわれは屈しないぞ!」「県民団結して闘うぞ!」というシュプレヒコールが「県」庁舎に突き刺さる。2回目のアピールは12時40分ごろ、「辞任せよ」の文字が一斉に「県」庁に向けられた。結集した参加者は、怒りの拳を握りしめ、さらなる闘いへの決起を確認しあい、全体行動を閉じていった。
名護新基地建設を現地実力闘争の爆発で阻止せよ
「普天間基地の県外移設」要求から「辺野古への移設容認」に転換したにもかかわらず、「公約撤回には当たらない」と語り、しかも「辺野古に反対したことはない」と居直る仲井真の姿が沖縄労働者人民の怒りの火に油をかけた。沸騰する怒りを背景に「県」議会では1月10日に、知事辞任を求める決議が採択され、「県庁包囲行動」が行なわれた2月14日には、「埋立承認」の経緯を審議する「調査特別委員会」(いわゆる「百条委員会」)を設置する緊急動議が提出され可決された。市町村議会でも「知事承認」への抗議・撤回や「新基地建設断念」の決議が採択されている。闘う沖縄労働者人民は、1月15日、「県」を相手取って「辺野古公有水面埋立承認取消請求・執行停止申立」を提起した。1月末まで原告団を募集した結果、原告団は総勢650人を超えている。闘う沖縄労働者人民は、あらゆる手段を駆使して仲井真を追い詰め、安倍政府のゴリ押しを阻止しようと闘いぬいている。辺野古現地における実力阻止の機運はますます高まっている。
仲井真は、「5年以内の普天間運用停止」に全力で取り組むとしている。実現の見通しもやる気もないのに敢えて掲げる目的はただひとつである。それは、名護新基地建設の工期短縮の懇願である。「反対運動を潰して早くケリをつけて欲しい。そのために何でも協力します」ということだ。逮捕者が出ようが、血が流れようが、仲井真にとってはどうでもいいことなのだ。これを地で行くのが沖縄出身の参院議員である島尻安伊子である。島尻は「市長が移設反対すれば混乱が続くだけだ」「政府は行政権限の乱用を阻止すべきだ」「違法な妨害行動を阻止するために警察と海保の積極対応が必要だ」「事前に反対運動を取り締まるべきだ」などと主張し、「早期建設」を訴えた。安倍のいう「できることは何でもやる」の意図は、知事や自民党「県」連を最大限活用して阻止闘争を叩き潰し、早期着工―完成を貫くことである。仲井真から「埋立承認」を取りつけた今、安倍政府にとってこれが全てである。
「2015年春、埋立着工」を実力阻止する準備を急がねばならない。われわれは仲井真への怒り、安倍政府への怒りを残らず組織し、名護新基地建設を現地実力阻止する態勢づくりを全力で推進する。反共・排外主義を撃ち破り、反戦・反基地闘争の飛躍を切り拓く。日米安保粉砕・安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体へ進撃する。
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