反戦・全学連、日本原現地で決起
2月11日、反戦・全学連の部隊は、「建国記念の日」粉砕―日本原現地闘争に決起した。
午前10時、シュプレヒコールを轟かせて集会が開始される。
まずは、全国寄せ場交流会の連帯あいさつだ。「寄せ場・日雇い労働者にとって、天皇制はまったく相容れないものだ。かつて、山谷において天皇主義右翼金町一家は、佐藤さん、山岡さんを虐殺した。全国寄せ場交流会は、全国各地で越年・越冬闘争を闘い、1・12日雇い労働者全国総決起集会で、佐藤さん、山岡さん虐殺報復を改めて誓った。天皇主義右翼ファシストを撃滅しよう。春闘が始まっている。俺たちも、反戦・反失業・政府打倒の寄せ場春闘の大爆発をかちとる」。
次に、集会に寄せられた天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会からの連帯メッセージが読み上げられる。「沖縄では名護新基地建設をめぐる闘いが正念場を迎えています。安倍政府は、『2015年春、工事着工』にむけて、1月後半には各種工事の『入札公告』に踏み切り、既成事実作りに入っています。沖縄労働者人民は、沖縄をカネで売った知事・仲井真と新基地建設をゴリ押しする安倍政府への激しい怒りを燃え上がらせています。青年実は沖縄の地で2・11闘争に決起します。普天間基地解体・名護新基地建設阻止を全力で闘います。安倍政府に対する怒りと反撃の闘いを巻き起こします。ともに闘おう」というメッセージが、満場の拍手で確認される。
続いて、実行委員会からの基調提起だ。「東京、沖縄の闘いと連帯し、日本原の地で、『建国記念の日』粉砕闘争を断固闘いぬこう。労働者人民を皇国史観で染め上げ、戦場に駆り立てていくための『建国記念の日』を粉砕しよう。ここ日本原の地においても、右翼ファシストが『建国記念の日奉祝』『基地反対運動撲滅』を叫んで密集し、闘いへの白色テロ襲撃を画策している。安倍極右政府の下で活性化する天皇主義右翼ファシストどもの敵対を許さず、本日の闘争を断固として闘いぬこう」「1969年、奈義町議会は『帝国憲法復元決議』なるものをブチ上げ、自衛隊基地の強化推進と基地反対闘争への敵対を宣言した。これに対して、1970年以降、『建国記念の日』粉砕、日本原基地解体をかかげた2・11現地闘争が、地元反対派農民を先頭に闘いぬかれてきた。日本原での1970年榴弾砲実射実力阻止闘争や、1976年5・16戦闘を頂点とする自衛隊との実力攻防は、演習場の全面使用を阻止してきた。人民殺戮訓練を許さず、演習場全面使用攻撃と対決し、日本原基地解体、帝国主義軍隊解体をかちとろう」「首相・安倍は、昨年12月に靖国神社参拝を強行した。侵略戦争の指導者であるA級戦犯どもを『英霊』として祀る靖国神社への参拝は、天皇制ファシズムの下で強行された侵略戦争とアジア労働者人民虐殺を肯定・賛美し、新たな戦争に出ていくことを宣言するものに他ならない。徹底弾劾あるのみだ」、「『一水会』や『統一戦線義勇軍』、『国際勝共連合』などファシストどもと闘ってきた革命的学生運動の地平、国粋会金町一家による佐藤氏・山岡氏虐殺を許さず金町一家解体戦を堅持してきた寄せ場労働者の闘いを飛躍させ、先制的・攻勢的な対ファシスト戦を闘いぬこう」。提起された基調を全員の拍手で確認する。
日本原基地にむけた戦闘的デモ
基調提起に続いて決意表明だ。革命的「障害者」解放戦線からは、「天皇制の強化、改憲攻撃と対決し闘う。生活保護の切り下げなどの社会保障費の削減をはじめ、労働者人民への搾取・収奪を許さず、朝鮮反革命戦争突撃を粉砕し闘う。われわれは昨年12月、全国『障害者』解放運動共闘会議の結成をかちとった。全国で闘う仲間と共に、『障害者』解放運動の前進を実現する」。徳島大学部落解放研究会からは、「安倍極右政府は天皇を『元首』にする改憲を狙っている。天皇制を強化して国民統合を狙い、朝鮮反革命戦争に向け突撃する安倍極右政府を打倒しよう。狭山第三次再審闘争は正念場を迎えている。石川氏の怒りと無念を我がものとして狭山闘争勝利に向け闘う」。中四国地域連合労働組合は、「天皇制の下、労働者が『産業報国会』に組織され、日帝のアジア労働者人民虐殺に動員されていった歴史をくり返すわけにはいかない。戦争協力へと向かう『連合』は、2014年春闘を『デフレ克服春闘』に変えようとしている。3・16全国労働組合運動交流会が呼びかける春闘勝利総決起集会に結集しよう」。全学連中四国ブロックからは、「〈戦時下の新たな革命的学生運動〉を創出すべく、東北大、徳島大の全国拠点化を推し進める。今年の新歓闘争を断固闘いぬき、革命的戦闘的学生を1人残らず我が戦列に組織しぬき、革命的学生運動の大奔流を作り上げていく」。広島県反戦は「革命的反戦闘争の爆発で、日本原基地を解体しよう。改憲―核武装へと一気に突き進む安倍極右政府を打倒しよう。全世界労働者人民の武装決起と連帯し、革命的反戦闘争の飛躍を最先頭で闘いぬく。同志中原虐殺報復37ヵ年決戦の爆発で、反革命革マルを解体・絶滅する」。
決意表明を圧倒的な拍手で確認し、集会を終えた部隊は、戦闘的デモに打って出る。「『建国記念の日』粉砕!」「日本原基地解体!」というシュプレヒコールを響かせながら、日本原基地に向けて進撃する。
日本原基地ゲート前に到着した部隊は、「日本原基地解体!」「自衛隊解体!」と怒りのシュプレヒコールを日本原基地に叩きつけた。天皇主義右翼ファシストの敵対や権力の弾圧を寄せ付けず、戦闘的デモを貫徹した。
「建国記念の日」は、労働者人民に天皇と国家への忠誠を強制し、朝鮮反革命戦争に動員するものだ。安倍極右政府は、朝鮮反革命戦争突入のために、日米安保の強化と改憲―核武装を狙っている。今国会で「集団的自衛権の行使」の容認や「武器輸出三原則」の撤廃などを盛り込んだ「国家安全保障基本法」や、反戦闘争などあらゆる闘争の根絶を目的とした「共謀罪」の成立を一挙にやろうとしている。さらには、九条破棄―「国防軍」創設、天皇元首化を軸とした本格的な改憲をも狙っている。かつての日帝のように、軍隊を野放図に海外へ送り込み、労働者人民を徹底的に抑圧し虐殺していこうというのが、安倍の言う「積極的平和主義」だ。
「領土問題」をめぐるナショナリズムの大合唱と、反北朝鮮―反共・排外主義が吹き荒れる中、右翼ファシストが跳梁を強めている。右翼ファシストを先制的に撃滅しよう。革命的反戦闘争の爆発をかちとり、安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体へと進撃しよう。
青年実先頭に「建国記念の日」粉砕闘争を闘う〈沖縄〉
2月11日、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会は「建国記念の日」粉砕闘争に決起した。呼びかけに応えた沖縄・首里日雇労働組合も結集しともに闘いぬいた。
午後2時、部隊は国際通りの三越前に登場した。青ヘルと青ゼッケンに身を固めた部隊が所定の位置につき、「天皇制に反対しよう」「安倍政府を打倒しよう」とビラ撒きを開始する。同志によるアジテーションも行なわれる。「『建国記念の日』は天皇を礼賛するために、歴史の捏造に基づいて制定された。断固粉砕しよう」「安倍政府のもとで天皇・天皇制攻撃が強化されている。安倍は歴代政府で初めて『建国記念の日』を祝うメッセージを発した。『積極的平和主義』で『誇りある日本をつくる』と呼びかけている。安倍にとって『平和』とは、『国益』を口実に闘う労働者人民に銃口をつきつけることだ。安倍の戦争突撃を粉砕しよう」「反戦・反基地闘争の破壊のためにうごめく反共ファシストを撃滅しよう。排外主義を粉砕しよう」「沖縄のわれわれにとって天皇制との闘いは絶対に避けられない。反天皇闘争に決起しよう」「沖縄をカネで売った仲井真や自民党『県』連を許さず、名護新基地建設を阻止しよう。実力闘争で闘おう」「本日、駐日米大使ケネディが来沖する。仲井真に辺野古推進を要請するためだ。徹底弾劾しよう」。青ヘルで身を固めた部隊の登場に多くの市民が注目する。熱烈かつ丁寧な訴えに、多くの市民が耳を傾けビラを受け取っていく。立ち止まってビラを読み込む青年や、「頑張ってください。家でゆっくり読ませてもらいます」とビラを丁寧に折りたたんでバッグに入れる年配の女性もいる。ビラは吸い込まれるように受け取られていった。準備したすべてのビラを撒ききり、権力・ファシストの敵対を封じ込めつつ約45分の情宣闘争を貫徹した。
沖縄において天皇制への不信感・拒絶感は根深い。それは、この日どこを歩いても「日の丸」一本見つけることさえ難しいという状況が物語っている。そのことは今後さらに強まるであろう天皇・天皇制攻撃との衝突が不可避であることも示している。政府・日帝国家権力は天皇制への拒絶感を覆すために、教科書問題などを通して天皇とその軍隊の戦争責任を消し去ることに躍起となっている。1972年「返還」による反革命統合支配への踏み込み以来、沖縄労働者人民を天皇のもとへ糾合し日帝の尖兵として組織することは、今なお日本帝国主義にとって第一級の課題であり続けているのである。今日、朝鮮反革命戦争とファシズムに凶暴に突き進む安倍政府のもとで天皇・天皇制攻撃が強まっている。昨年、安倍政府は、沖縄労働者人民が怒りと闘いの原点とする4・28「屈辱の日」を「主権回復の日」と言いなし、天皇が列席する「記念式典」を開催した。沖縄労働者人民の激しい反発をよそに「式典」を強行した安倍は、嬉々として「天皇陛下万歳」を絶叫した。こうして沖縄の激闘に唾を吐きかけ天皇制への屈服を強要しながら、なりふり構わず名護新基地建設をゴリ押ししてきたのである。ファシストも活性化している。普天間基地ゲート前行動への敵対・介入をくり返し、「県庁前広場」での抗議集会でもカメラ片手に動きまわり闘うメンバーの撮影に興ずるという悪質ぶりだ。昨年は「辺野古推進署名」を全域で展開し、自民党「県」連の「辺野古容認」への転換に一役買ったのも「日本会議」やネットではしゃぎ回る天皇主義の反共・右翼ファシストどもだ。1月19日の名護市長選挙の直後には、全国動員で辺野古と普天間野嵩ゲートに相次いで登場し、「フェンスクリーンプロジェクト」と称して敵対行動を展開している。またファシストともども名護新基地建設を推進する参院議員・島尻安伊子は「名護市長が反対すれば混乱が続くだけだ」「事前に反対運動を抑え込むべきだ」などと言い放ち、闘争破壊の尖兵を積極的に担っている。沖縄では反共ファシストと保守派が限りなく接近するかたちで反戦・反基地闘争に悪辣な攻撃を仕掛けているのだ。
闘う沖縄労働者人民は、仲井真および自民党「県」連に対する怒りを爆発させ、新基地建設をゴリ押しする安倍政府と真っ向対決し闘いぬいている。われわれは、反戦・反基地闘争と反天皇闘争をひとつのものとして2・11闘争を闘いぬいた地平を引き継ぎ、普天間基地解体・名護新基地建設阻止を全力で闘いぬき、沖縄人民解放闘争の前進をかちとる。
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