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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

1・7仲井真徹底弾劾!名護新基地建設実力阻止!
「県民集会」に400人が結集 〈沖縄〉
(1088号6面)

仲井真への怒りが爆発

 1月7日、「基地の県内移設に反対する県民会議」の主催する「仲井真知事の裏切り糾弾! 辺野古新基地建設を許さない県民集会」が開催された。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会と沖縄・首里日雇労働組合も結集した。約400人が結集し、会場を埋め尽くした。各団体からの発言に何度も全体から拍手が沸き起こるなど、熱気あふれる集会となった。 正午過ぎ、集会はシュプレヒコールで開始される。「仲井真知事を許さないぞ!」「名護基地建設を阻止するぞ!」「普天間基地を返還しろ!」「高江ヘリパッド建設反対!」「県民は屈しないぞ!」。怒りのこもったシュプレヒコールが響き渡った。

 つづいて各団体から発言が行なわれる。「沖縄平和運動センター」は、「昨年は辺野古で座り込み、高江で座り込み、普天間でもオスプレイ撤去の座り込みが続いた。なぜ沖縄は各地にテント村ができなければならないのか」「仲井真は抗議をかいくぐって県庁舎に入り、年頭のあいさつで『私は公約を破っていない』と語った。ふざけるな」「仲井真は知事をやめろ、県庁舎から出ていけ」「仲井真は、『国際的な緊張の中で沖縄も役割を果たさねばならない』『安倍内閣の応援団』と言っている。自ら先頭にたって反基地運動をけちらして新基地を建設しようとしている。だがわれわれは柔ではないぞ」と怒りを込めて熱烈に訴える。「沖縄平和市民連絡会」の高里鈴代氏は、「もはや仲井真『知事』というのはふさわしくない。即刻辞任すべきだ」「2005年9月に辺野古ではボーリング調査のために設置された5つの単管ヤグラを撤去させ、原状回復させた。この海を守るために闘おう」と語る。「ヘリ基地反対協」の安次富浩氏は、「仲井真知事は年頭のあいさつで『名護市民に苦労をかける』と言った。安倍政府とまったく同じ言い草だ。彼の利益のために沖縄県民はどうでもいいということだ」と闘う決意とともに訴える。その他、知事・仲井真を徹底弾劾する発言が続いた。

 最後に、「政府は新基地建設反対の闘いに『刑特法』適用も考えているという。許せない。われわれは工事現場の前に座り込んででも止める」と決意を込めた「団結ガンバロー」で集会を閉じていった。

名護新基地建設実力阻止へ

 仲井真は、「埋立申請」承認に怒りを爆発させる沖縄労働者人民に唾を吐きかけ続けている。仲井真は、「埋立申請」承認について「法の基準に適合しているから承認した」「行政手続きの結果」と責任逃れをする一方で、「私は一度として辺野古はノーと言っていない」「『県外移設』を要求するが、辺野古が完成すればある種の機能が戻ってくるというのは当然だ」「『普天間の5年以内運用停止』の実現のため引き続き『県外移設』を求める。公約違反に当たらない」と度し難い居直りを続けている。これが反戦・反基地闘争の敵対者を自ら買って出た仲井真の醜悪な姿である。沖縄労働者人民を侮辱しきった仲井真に対し、「即刻辞任しろ」の声は日増しに高まっている。1月10日には、「県」議会の臨時会において「知事の公約違反に抗議し辞任を求める決議」が可決されている。

 安倍政府は、名護新基地建設を暴力的に推し進めている。1月19日の名護市長選挙は、「建設阻止」を主張する現職の稲嶺と「辺野古積極推進」を掲げる末松の一騎打ちとなったが、その過程で自民党と安倍政府は「基地の場所は政府が決める」(自民党幹事長・石破)、「知事が辺野古埋め立ての判断を下した。そこは決定している。移設を粛々と進めたい」(官房長官・菅)と露骨な脅しをかけてきた。許しがたいのは、名護入りした石破がぶちあげた「500億円の名護振興基金」だ。公然たる買収工作である。しかも現職が再選するや、「稲嶺進市長から言及がない以上、どうするか申し上げることは適切ではない」なぞと空々しく語り「ゼロベース」とした。卑劣の極致である。自民党と安倍政府は、もはや手段を選ばず沖縄労働者人民の闘いを叩き潰そうとしているのだ。政府―防衛省は、「2015年春、埋め立て工事着手」に向けて手続きを推し進め、攻撃を強めている。

 沖縄労働者人民は、「埋立申請」承認を強行した仲井真と名護新基地建設をゴリ押しする安倍政府に対し怒りを爆発させている。闘いの現場では実力阻止の機運は一挙に高まり、決意を固めている。われわれは辺野古現地における実力阻止を断固として推進する。実力阻止の大衆的決起を巻き起こす。普天間基地解体・名護新基地建設阻止の最後的勝利に向けて奮闘する。