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12・25 ヤンマーびわ工場門前闘争に決起(1088号1面)

 12月25日、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、ヤンマー争議当該の稲森秀司氏(びわ湖ユニオン書記長)と連帯し、ヤンマーびわ工場門前闘争に決起した。「ヤンマー闘争を支援する会」が稲森氏のびわ工場門前闘争に顔も見せなくなって以降も、稲森氏は毎週水曜日の門前闘争を闘ってきた。「釜ヶ崎労働者の会」は稲森氏と共に門前闘争、滋賀県労働委員会闘争を闘いぬいてきた。

 午前7時からビラを門前で配布する。稲森氏がハンドマイクで出勤してくる労働者に訴える。「私は、『非正規雇用』労働者として働いていたヤンマーびわ工場(滋賀県長浜市)を2009年2月15日に不当解雇され、現在職場復帰を求めて闘っている争議当該、びわ湖ユニオン書記長の稲森秀司です」「さる7月31日、滋賀県労働委員会は私に『申立組合(びわ湖ユニオン)の請求を棄却する』、『(びわ湖ユニオンは)ヤンマーの社内における組合ではなく、申立組合はヤンマーに請求する権利はない』とする不当命令を出してきました」「私は、ヤンマーが私の組合活動を嫌ってまったく雇用しようとしてこなかったことが、不当労働行為、不利益取扱だということで、故佐々木真一郎さん(びわ湖ユニオン前委員長)とともに滋賀県労働委員会に不当労働行為救済を申し立てて闘ってきました。滋賀県労働委員会は申し立て主体であるびわ湖ユニオンには『請求する権利はない』として門前払いの不当命令をうち下ろしてきたのです」「しかし、中央労働委員会は滋賀県労働委員会が蒸し返しと決めつけた先行の不当労働行為事件についても併せて審議の対象として扱うとの判断を示しています」「2009年2月15日に『雇い止め』解雇された期間従業員252人中182人がびわ工場に集中しているのは、びわ湖ユニオンの前身の『アルバイト派遣パート関西労働組合長浜分室』を排除するための、まさに労働組合を嫌悪した不当労働行為意思にもとづく解雇であると言わざるを得ません。当時、『アルバイト派遣パート関西労働組合』に加入していた組合員の大多数は、組立職場に期間従業員として在籍しており、私を含めて多くがびわ工場に勤務していました」「2009年2月15日の『雇い止め』解雇が『非正規雇用』労働者の労組を一掃するために行なわれた不当労働行為という事実を明らかにすることで、中労委でヤンマーを徹底的に攻めあげ職場に戻ることを改めて宣言いたします」「私がびわ工場で働いていたとき、作業中の事故で右肩と両肘を痛めるという労働災害に遭ったことがあります。当時ヤンマーびわ工場では水曜日の勤務時後段以降の勤務時に職制が常駐していませんでした。現認者がいないということで労災を認めようとしませんでしたが、私はヤンマーに抗議し、労災を認めさせ、責任をとらせました」「びわ工場で働く仲間の皆様。働いていて腑に落ちないことを抱えていませんか?仕事中の怪我はきちんと労災適用されていますか?何かありましたら、びわ湖ユニオンまでご連絡ください。問題解決にむけ、ともに取り組んでまいります」と訴えた。

 闘いの場は、中央労働委員会に移った。稲森氏は、中央労働委員会闘争で「ヤンマーを徹底的に攻めあげ職場に戻る」と戦闘宣言を発した。稲森氏の闘いに連帯し闘おう。闘う「非正規雇用」労働者と連帯し、「労働者派遣法」撤廃―「直接雇用」「無期限雇用」をかちとろう。