12・2 国会前に登場
12月2日、反戦・全学連は、「特定秘密保護法」成立阻止、反革命国会粉砕をかけて、対国会闘争に起った。
午前10時20分、反戦・全学連の部隊は、参院議員会館前に布陣する。通りを隔てた向こう側が参院だ。ゼッケンとヘルメットで武装し、横断幕をひろげる。「『特定秘密保護法』の参院可決―成立を阻止するぞ!」「採決強行を阻止するぞ!」「反革命臨時国会を粉砕するぞ!」「戦時体制の形成を許さないぞ!」。国会一帯に強烈なシュプレヒコールが響き渡る。権力の厳戒態勢を突破して、難なく国会前に登場し、くり返しシュプレヒコールを行ない、断固たる闘いを叩きつける。
度肝を抜かれた制服警官は、慌てふためいて無線を手に応援を要請する。麹町警察署の私服どもが、けたたましくサイレンを鳴らし赤灯を回したワゴン車で、引きつった顔をして飛んでくる。「ヘルメットをとれ! ゼッケンをはずせ!」と叫んで襲いかかり、暴力的に強制排除を試みるが、部隊は毅然としてこれと対決し、最後まで闘いぬいた。
その後、反戦・全学連の部隊は、JR・御茶ノ水駅頭に場所を移し、情宣を行なう。「特定秘密保護法」に対する労働者人民の関心と怒りは大きい。激励の声をかけてくる人、カンパを寄せる人、手を出してきてビラを受け取る人も多数いる。用意したビラは予想以上に早くなくなる。部隊は、熱いシュプレヒコールでこの日の闘いを終えた。
12・5 国会進撃戦を闘う
参院・国家安全保障特別委員会での強行採決、本会議での採決―可決・成立が迫る緊迫した状況のなか、12月5日、反戦・全学連の部隊は、2日に続いて対国会闘争に決起した。
午前10時すぎ、部隊は地下鉄・永田町駅の参院議員会館に近い出口から出て、参院議員会館前に向けて移動する。すでに議員会館前には多くの団体が陣取り、闘いを始めている。突然、わが部隊の前に警察部隊が立ちはだかり、阻止線を張って進路をふさぐ。まだヘルメットもゼッケンも着ける前のことだ。部隊は、「歩道を歩いている。通さない理由を示せ!」「通さない法的根拠は何だ!」と厳しく追及する。警察部隊は、それには何一つ答えられず、ひたすら反戦・全学連の部隊を駅方向に押し返そうと、力づくの排除攻撃に出る。わが部隊の追及に対して公安私服が、「お前たちだけは絶対ダメだ、通さない」と叫び立てる。すかさず、「どういう意味だ!」「団体規制か! 思想弾圧か!」「これが『秘密保護法』の狙いか!」という怒号が沸き起こる。
合法、非暴力、非武装の枠内に留まるならば国会前行動は許すが、内戦勢力の登場だけは絶対に許さない。多くの労働者人民が結集した国会前の闘いが、内戦勢力の登場によって国会への圧力という枠を突破し、反革命国会粉砕の実力闘争に発展することだけは絶対に許さない。公安が言っているのは、結局そういうことだ。怒りを倍加させた部隊は、断固たる闘いを展開する。さらに駅構内でも、権力の弾圧を弾劾し、シュプレヒコールを叩きつける。国会前行動に向かうために通りかかった他団体のメンバーも、われわれと共にシュプレヒコールを上げる。
その後、部隊は、JR・御茶ノ水駅頭に登場して情宣を行なった。これまでにも増して、労働者人民の関心と怒りは高まっている。用意したビラは次々に受け取られていく。声をかけてくる人もさらに多い。
情宣の最後にシュプレヒコールをあげて闘いを終えた。
「特定秘密保護法」成立弾劾
5日午後4時すぎ、参院・国家安全保障特別委員会の委員長・中川(自民)は、「特定秘密保護法」案の審議途中に突然質問を打ち切り、採決を強行した。怒号が飛び交う中、賛成したのは自民・公明の与党だ。審議時間は約20時間でしかない。その前日の4日には急きょ、さいたま市での地方公聴会を開き、賛成発言を元陸上自衛官とサイバーセキュリティの専門家にやらせ、反対発言を弁護士にやらせた。審議打ち切り―強行採決のための茶番劇だ。
野党は5日、「厚生労働委員長の解任決議案」「厚生労働相の問責決議案」「国家安全保障特別委員会委員長の問責決議案」を提出し、翌6日には、内閣不信任案を衆院本会議で、「特定秘密保護法」案担当大臣・森への問責決議案、国家安全保障特別委員会委員長・中川への問責決議案を参院本会議に提出し抵抗したが、与党の反対多数で否決。午後11時すぎ、与党は「特定秘密保護法」案を参院本会議で強行採決、賛成130、反対82で可決・成立させた。賛成は自民党、公明党のみである。「特定秘密保護法」の成立を徹底的に弾劾する。
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