11月26日、反戦・全学連の部隊は、「国家安全保障会議(日本版NSC)設置法」成立阻止の3度目の対国会闘争と御茶ノ水駅頭情宣を闘いぬいた。地下鉄・国会議事堂前駅の地上出口では、制服警官どもが「警告」すら出さずにいきなり襲いかかって排除を試みるという暴挙に出たが、反戦・全学連の部隊は、これに屈することなく対国会行動をやりぬいた。
11月27日、安倍極右政府は「NSC設置法」成立を強行した。25日の参院・国家安全保障特別委員会での採決に続き、この日、参院本会議での採決を強行したのだ。それは、自民・公明の与党だけでなく、民主・「みんなの党」・「日本維新の会」などの賛成多数で可決―成立となった。
「NSC設置法」は12月4日に施行される。すでに安倍政府は、「NSCの中核」となる「四大臣(首相、官房長官、外相、防衛相)会合」の初会合を開くことを打ち出している。この「4大臣会合」を「月2回程度、開催する」という。当面の「重要議題」には、「対中関係」「在日米軍再編」「北朝鮮の核・ミサイル」「領土をめぐる問題」があげられている。安倍政府が12月中に取りまとめる「国家安全戦略」や「新防衛大綱」を実質的に決めるとともに、「中長期的な外交・安保戦略策定にむけた議論を行なう」としている。さらに、NSCの事務局となる国家安全保障局の形成にも拍車をかけている。国家安全保障局は、当面60人規模で、「来年1月にも発足する予定」であり、自衛官も「十数人起用する」という。各省庁から集まる情報を一元的に管理・分析・検討するため、6班で構成し、地域別では「中国・北朝鮮」「同盟・友好国」「その他の地域」に分けるという。
NSCは、戦時における「司令塔」、言い換えれば現代版「最高戦争指導会議」だ。安倍政府のやりたい放題を断じて許してはならない。今こそ革命的反戦闘争の火柱を起こす時だ。反革命臨時国会を粉砕し、戦争遂行の安倍極右政府を打倒しよう。
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