東京・山谷日雇労働組合
すべての日雇い・野宿の仲間たち! われわれの闘いに心をよせるすべての皆さん!
東京・山谷日雇労働組合は、2013―2014年山谷越年・越冬闘争実行委員会を組織し、年末の本番に向かって準備の活動を開始しています。現場―飯場が完全にストップし、行政の窓口も閉鎖される越年期に、12月28日から1月6日の間、山谷・玉姫公園を拠点として、「黙って野垂れ死ぬな! 生きてやり返せ!」を合言葉に、山谷越年・越冬闘争をやりぬきます。アブレと厳しい寒さのなかで餓死と凍死の危機にさらされている仲間の命を労働者の力で守りぬき、資本と行政の野垂れ死に攻撃に反撃する団結と闘いを打ち鍛えていきます。寄せ場・日雇い労働者、野宿労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さんに、この活動への参加と、物資・資金のカンパを強く訴えます。
日雇い労働者の厳しいアブレ地獄が続いています。山谷では路上求人がほとんどなく、また玉姫職安や城北労働・福祉センターなどの公営の仕事紹介機関でも、民間求人はほとんどなくなっています。「求人件数ゼロ」という日も増えています。
現在、玉姫職安を利用する労働者は約2800人。これに対して、民間求人数は今年10月の場合、合計79人にすぎません。1日当たりの平均で、わずか2〜3人分の求人しかないのです。現在、確実に出ているのは、東京都の「特別就労事業」による道路、公園清掃などだけです。この仕事に応募するためには、玉姫職安や城北労働・福祉センターに登録しなければなりません。しかし、玉姫職安や城北センターは、この間、仕事を求める労働者を窓口で追い返すなどの対応をくり返してきました。このため山日労は、登録の妨害をさせないため、日雇いの仲間に同行して登録を認めさせるなど活動を続けています。石原都政から猪瀬都政と替わりましたが、猪瀬都政の下でも、「特別就労事業」が削られています。そのために仲間たちは、いっそうのアブレに苦しんでいます。
都知事・猪瀬は、2020年東京オリンピック招致の成功ではしゃいでいましたが、先日、徳洲会・徳田虎雄に1億円の金の無心をして、5000万円をもらっていたことがバレました。猪瀬本人は「借りただけ」「カネは返した」などと苦しい弁解をしています。そして受け取ったカネの使い道については、「選挙資金ではなかった」ことの言い訳に、「都知事選後の生活に不安があった」などと述べています。日頃アブレで苦しめられ、きょうの食事、今晩の寝床さえない日雇い労働者にとっては、「生活不安で5000万円が必要だ」とは、聞き捨てられない言い草です。これまでもゼネコンが現場の労働者からピンハネして儲けた金の一部を政治家へ渡してきましたが、猪瀬のやっていることは結局、ゼネコンにたかる悪徳政治家となんら変わりがないということです。
山日労は、アブレ―野垂れ死に攻撃に反撃する闘いに取り組んできました。3月には、寄せ場春闘の集中行動として、全国寄せ場交流会の仲間とともに、日本建設業団体連合会、厚生労働省、日本経団連に対して「日雇い労働者に仕事を出せ」と追及の闘いを行ない、7月には、東京都福祉保健局山谷対策係、産業労働局雇用就業部を相手に、特別就労事業における仕事の削減を厳しく追及し、緊急雇用対策の仕事出しの復活を要求し、仕事量の増加とセンターの運営・設備改善などを求めて、交渉をやりぬきました。
「仕事よこせ」の闘いと同時に、反戦の闘いにも起ち上がってきました。6・16安保粉砕・政府打倒全国統一行動、10・20反帝―国際連帯全国統一行動を呼びかけ、闘ってきました。また「非正規雇用」の労働者や他産別で闘う労働者との連帯を追求してきました。「日の丸」「君が代」の強制―処分攻撃と闘う教育労働者と連帯する闘いなどにも起ち上がってきました。さらに、部落解放闘争、「障害者」解放闘争、日朝連帯闘争にも取り組み、差別と対決する闘いに取り組んできました。
こうした闘いの上に、山日労は、「1人の野垂れ死にも許すな!生きてやり返せ!」を掲げて、2013―2014年山谷越年・越冬闘争をやりぬきます。金町一家をはじめとする天皇主義右翼ファシストの敵対、権力の弾圧策動を粉砕し、ワッショイデモ、炊き出し、人民パトロール、労働・医療相談などといった諸活動を仲間と共に担いぬきます。
越年・越冬闘争最終日には、厚生労働省と東京都に押しかけ「野垂れ死に攻撃を許さん!」「仕事を出せ!」と追及する闘いに、総力で起ち上がります。
すべての闘う皆さん! 円安操作で物価上昇が続き、今後も消費税増税の影響で、物価値上げが進もうとしています。しかし低所得の労働者や、年金生活者、生活保護受給者など貧窮にあえぐ人々の生活は、いっそう苦しくなろうとしています。「非正規雇用」の労働者や「派遣切り」にあった労働者など、住むところのない仲間、収入のない仲間も迎え入れつつ、わたしたちは越年・越冬闘争をやりぬきます!
山谷・玉姫公園を拠点に、私たちとともに2013―2014年越年・越冬闘争を闘おう。
2013年12月
●2013―2014年山谷越年・越冬闘争
12月28日〜1月6日 山谷・玉姫公園(台東区清川2―13)
●資金カンパ送付先
口座番号 00180―2―592246
口座名称 東京・山谷日雇労働組合
(郵便振替の手続きをお願いします)
●物資カンパ送付先(連絡先)
東京都台東区東浅草2―1―6 東京・山谷日雇労働組合
TEL/FAX 03―3876―8040
●必要な物資
米、調味料、食料品、布団(毛布)、携帯カイロ、衣類(男物)、車両(トラック等の貸し出し)、テント、発電機など
〈編集部責任転載〉
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