全日本学生自治会総連合は、11月17日、第53回定期全国大会を開催し、圧倒的成功をかちとった。大会は、朝鮮反革命戦争の危機が煮つまり、階級決戦が切迫するなか、〈東北大、徳島大の全国拠点化〉を完遂し、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の一大飛躍をかちとることを確認し、円谷委員長を先頭とする確固たる新執行体制を打ち立てた。全学連は、新執行部を先頭に、新たな飛躍の戦取に向かって勇躍決起する。革命的学生運動解体攻撃を打ち破り、反革命革マルをせん滅し、右翼ファシストを撃滅し、安倍極右政府打倒、日帝国家権力解体へ、決意も新たに進撃する。
本大会の位置と任務を提起
全学連第53回定期全国大会は、大会実行委員会による断固たる開会宣言で開始された。
まず、大会の位置と任務が提起される。大会実行員会の同志は、〈戦争と革命の時代〉に凝縮される今日の時代性格を明らかにしたうえで、「現下の階級攻防をめぐる革命的学生運動の任務と闘いの指針を確立しよう」「〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の総括と教訓を鮮明にして、全学連運動の飛躍を実現しよう」「2013年冬期から2014年の闘いを牽引する中央執行体制を確立しよう」と鮮明に提起した。
次に議長団に明治大、徳島大の学生が選出され、「定期大会の成功のために全力を尽くす。すべての学生に議事への集中と活発な議論を呼びかける」という就任あいさつをもって、議事が開始された。
最初に、共に闘う諸団体から連帯あいさつを受ける。全国寄せ場交流会の仲間は、「従来からの寄せ場の解体が進む一方で、『非正規』労働者は増え続けている。日雇い労働者が強いられてきた状況が、全労働者階級に拡大されようとしている。日雇い労働者は、全労働者の先頭で、搾取、失業、貧困に起ち向かっていく。アブレや野垂れ死にの攻撃に対し、全国寄せ場で越年・越冬闘争を盛大にやり切り、国家や資本家にやり返していく。金町一家解体・撃滅戦をやりぬく。ともに闘おう」と発言した。
革命的部落解放戦線の同志は、「部落出身学生の組織化を図り、かつての明大糾弾共闘会議の隊列を彷彿とさせるような差別糾弾闘争の復権を、学園において闘いとっていこう。狭山闘争は正念場を迎えている。第三次再審闘争から8年目、未だに事実調べすら行なわれていない。いつ棄却が強行されてもおかしくない状況にある。〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の旗幟を鮮明に掲げ、狭山闘争の勝利に向け全力で闘おう」とあいさつした。
革命的「障害者」解放戦線の同志は、「『障害者』学生の組織化をやりきろう。『脳死―臓器移植』や『安楽死』など、命の選別を進める攻撃に『障害者』自身が命をかけて対決していく。全障連の歴史的地平の革命的継承・発展をかけ、この12月、全国『障害者』解放運動共闘会議の結成をかちとる」と発言した。
日朝連帯活動者会議の同志は、「日・米・韓は、朝鮮半島周辺で軍事演習をくり返し強行し、北朝鮮から一発でも砲弾が飛んで来れば、朝鮮反革命戦争へと一挙に突撃していこうと狙っている。右翼ファシストが活性化し、『在特会』が在日朝鮮労働者人民への差別・排外主義襲撃をくり返している。これを許さず、日朝連動するプロレタリア革命に向かって闘おう」と訴えた。
全国反戦の同志は、「全学連とともに階級闘争の最先頭に立って闘いぬく。全世界労働者人民の決起と連帯し、革命的反戦闘争の大爆発を切り拓こう。米帝―帝国主義による国際反革命戦争の拡大・激化を阻止し、朝鮮反革命戦争とファシズムへと突き進む安倍極右政府を打倒しよう。日米安保の再編・強化を粉砕し、日帝の改憲―核武装へ向けた突撃を打ち砕こう。戦争と抑圧への青年労働者の怒りを組織し闘いぬく」と発言した。
反安保労研全国センター幹事会は、「帝国主義労働運動=『連合』や全労連の敵対・制動を突破し、階級的革命的全国統一センター建設に向け全力で闘う。生活保護法改悪を阻止し、『解雇自由』『残業代ゼロ』の『資本家天国』作りに向けた『国家戦略特区関連法』の成立を阻止する。公務員労働者への大合理化攻撃を打ち砕こう。12・8第32回反安保全国労働者研究交流集会の成功をかちとる」とあいさつした。
最後に革命的労働者協会の同志が、「帝国主義の戦争と抑圧に終止符を打つには、蜂起しかない。革命戦争しかない。プロ独権力樹立しかない。その先頭に全学連が起ち闘おう。学内展開の条件がある東北大と徳島大で組織化ができないのであれば、どこでも組織化はできない。不退転の決意をもって、〈東北大、徳島大の全国拠点化〉の大勝利をかちとろう。大会の成功を力に、安倍極右政府との倒すか倒されるかの激突の年―2014年にともに進撃しよう」と提起した。
続いて革命軍からのアピールが読み上げられる。「革命軍は、全世界の武装闘争との階級的国際連帯をうち固め、帝国主義軍隊解体のパルチザン的ゲリラ的戦闘を連続して戦取する。日帝・安倍極右政府と対決し、革命的武装闘争の巨弾を政府中枢に、官僚的軍事的統治機構に叩き込む。ともに闘おう」という熱烈なアピールだ。これらのあいさつ、アピールに、会場には早くも熱気が満ちる。
闘いの指針示す議案提起
昼食をはさんで午後からは、議案の提起だ。まず、「第1章 世界大恐慌情勢の煮つまりと日本階級闘争における決戦の切迫」として、情勢が提起される。第1に、「〈大恐慌時代―大失業時代〉の到来」として世界経済について、第2に、「拡大・激化する国際反革命戦争」として、中東、朝鮮半島を焦点とした国際反革命戦争について、第3に、「全世界労働者人民の死闘決起」として、国際階級闘争の現局面について、第4に、「日本階級闘争における決戦の本格的切迫」として国内の政治過程と階級情勢について、第5に、「教育・学園をめぐる情勢」について、鮮明に示される。
続いて、「第2章 〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の一大飛躍をかちとれ」と題して、この間の全学連運動の総括が提起される。その第1は、「全国学園の状況と、新歓・大学祭を軸とした2013年の闘い」だ。吹き荒ぶ革命的学生運動解体攻撃と対決し、全国学園で新歓、大学祭を焦点に組織化を進めてきたことの総括が提起される。第2に、「東北大・徳島大の全国拠点化を完遂し、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の一大飛躍かちとれ」として、2006年の臨時全国大会で確立された〈戦時下の新たな革命的学生運動〉基調の展開をめぐる一段の総括が提起され、〈東北大、徳島大の全国拠点化〉を推進力に、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉を全面展開していくことが提起された。
最後の議案では、「第3章 2013〜14年階級攻防の最前線に起ち、安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体へ」と題して、方針が提起される。まず第1に、「革命的学生運動の戦略的課題」として、蜂起に連続する権力闘争の本格的飛躍、反革命革マル解体・絶滅戦、ファシスト撃滅戦、蜂起の組織陣形の構築の四点が提起される。第2に、「革命的反戦闘争を基軸に、戦争とファシズムに対決する戦略的政治闘争の最前線に立つこと」をはじめとする七点にわたる「革命的学生運動の任務」が提起された。第3に、「2013〜14年階級攻防の集中課題」として、「中東反革命戦争の拡大を打ち砕き、自衛隊の派兵―参戦を阻止すること」、「日・米・韓による朝鮮反革命戦争突撃粉砕の革命的反戦闘争の大爆発を実現していくこと」、「普天間基地解体―名護新基地建設阻止の闘いの爆発を切り拓くこと」、「全国で原発の新・増設、再稼働を阻止し、反原発―反核燃闘争をかちとること」の四点が提起され、最後に、「闘争方針」として、各領域・各戦線をめぐる当面の闘争方針が提起された。会場には、2013年冬期から2014年の激闘への決意がみなぎる。
各地区の闘いを熱く報告
大会の議事は、選管選出に続いて各地区報告に入った。〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の飛躍を目指したこの間の各地区・各大学での具体的な取り組みについて報告され、方針と決意が次々と表明される。
まずは、首都圏ブロックだ。「2011年12月の『詐欺罪』デッチ上げ弾圧によって、宇大新聞会が非公認化された。首都圏ならびに北関東の各大学では、大学当局と警視庁公安一体となった革命的学生運動解体攻撃が吹き荒れている。新歓闘争においては、これを打ち破って、『5・11全学連新入生歓迎講演集会』をかちとった。大学祭においても、権力や当局の監視や妨害があるが、創意工夫をこらした活動を展開し、闘う学生を残らず組織していく」と報告と決意を述べた。
北陸ブロックは、「福井大当局は昨年、闘うサークルの非公認、サークルボックスの剥奪に踏みこんだ。この攻撃を打ち破り、『原発銀座』とも称される福井の地における最重要の課題として反核・反原発の闘いをすえ切り、その闘いに福井大生を圧倒的に組織していく。『もんじゅ』の廃止、大飯原発の廃止、高浜原発再稼働阻止に向け、現地実力闘争の爆発を最先頭で切り拓いていく」と発言した。
関西ブロックは、「関西大では、当局による規制・管理の強化に抗し、『障害者』解放運動を軸に、新歓と大学祭を闘った。関大当局は、学内でのビラまきを禁止し学生の政治活動を禁止している。われわれは、あらゆる回路を駆使し執着力をもって、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の飛躍をかちとる」と報告と決意を述べた。
中四国ブロックは、「徳島大では、反帝闘争への組織化において前進しているとはいえ、依然、課題を残している。一人一人が全学連戦士として成長していく必要がある。サークルオルグや個々の闘争の組織化にとどまらない『生き方』をめぐる思想的な飛躍を組織していく。伊方原発再稼働の攻撃に対し、地元反対派住民と結びつき、現地実力闘争の大爆発をかちとる。その闘いの中から全学連の戦列を強固に形成していく」と発言した。
最後は、沖縄からの特別報告だ。「われわれは、昨年のオスプレイ搬入阻止のゲート前封鎖闘争を沖縄労働者人民の最先頭で闘いぬき、今も普天間で連日のようにゲート前行動を続けている。6・15安保粉砕闘争、10・21反帝―国際連帯闘争では、青ヘル部隊を普天間現地に登場させ、普天間基地解体―名護新基地建設阻止に向け闘った。こうした闘いに沖大生を大量に組織し、沖大学生運動の再生を必ずかちとっていく」と、熱い報告と決意を述べた。
各地区報告の後、議案の採決が行なわれた。議案は、代議員の圧倒的な賛成で可決された。
いよいよ、全学連の先陣をきって闘う新中央執行委員の選出だ。選管が、立候補を届け出た学生の所属大学と氏名を一人ひとり読み上げていく。闘志あふれる全学連戦士たちが次々と紹介される。採決の結果、代議員の圧倒的賛成で新中執が選出された。議事を無事終えた議長団が、その任を解かれる。
ただちに場を他に移して第一回中執会議がもたれ、ほどなくその結果が大会に報告される。役員人事の発表に、割れんばかりの拍手と歓声が起こる。円谷委員長を先頭とした新執行体制が、ここに確立したのだ。
新執行部を代表して円谷委員長が決意表明に立つ。「激動の情勢下、安倍極右政府は未だかつてない勢いで戦争とファシズムに突き進んでいる。『集団的自衛権の行使』容認から、日米安保の強化と改憲―核武装にのめり込んでいる。学生は闘う場所を求めている。今こそ〈戦時下の新たな革命的学生運動〉を全面展開させ、闘う学生を1人残らず組織し、全学連運動の巨大な戦列をつくりあげよう。中央執行委員会は、2013冬期から2014年階級攻防の最前線に立つ。ともに闘おう」と決然と表明した。大会の成功を全員で確認し、最後に円谷委員長の音頭でシュプレヒコールとインターナショナル斉唱を行ない、大会をしめくくった。
全学連は、定期全国大会の成功を力に、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の一大飛躍に向かって進撃する。〈東北大、徳島大の全国拠点化〉の勝利を必ずや実現する。すべての闘う学生は、全学連の真紅の旗の下に結集せよ。
新三役人事
・委員長 円谷 直樹(徳島大)
・副委員長 杉浦 啓 (明治大)
・副委員長 長谷川 隆(東北大)
・書記長 松井 俊一(関西大)
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