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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・18労働者・学生の大結集で、集会と天神デモをやりぬく
〈福岡〉
(1079号3面)

須崎公園で決起集会

 10・21闘争実行委員会主催の10・18福岡集会は、市内博多区の須崎公園・野外音楽堂を会場にして、労働者・学生の大結集で闘われた。

 集合時刻の正午を前に、すでに多くの参加者たちが集まっている。築港の労働者をはじめとする日雇い・野宿の労働者たちは、福岡・築港日雇労働組合(福日労)が用意したカレーライスで腹ごしらえをして、闘いに備える。音楽堂のステージには横断幕と旗が林立し、座席は青ヘルメットで埋まり、会場には闘志がみなぎる。

 午後1時、司会を務める10・21闘争実行委員会の仲間が登壇し、一帯に響くシュプレヒコールで集会を開始する。司会の仲間は、「本日の福岡を皮切りに、明日、明後日と、東京・大阪・沖縄の地で統一行動が取り組まれる。全国の仲間たちと固く結びついて、反帝―国際連帯闘争をやりぬこう」と力強く提起した。

 最初に、福日労の仲間が、統一行動に寄せられた闘う諸人士からの連帯メッセージを代読する。参加者は、すべてのメッセージに熱心に聞き入り、全国の様々な闘いと連帯・結合して闘う決意を強めていく。

 続いて連帯あいさつだ。

 まずは、福岡集会に駆けつけてくれた元原発労働者・原発労働裁判原告の梅田隆亮氏からだ。梅田氏は、「戦争、原発についての私の考えはメッセージにも書いた通りだが、父が経験した戦争と私が経験した原発がどこでつながるのか、その脈絡がこれまでよく分からなかった。しかし最近、それがつながってきたような気がする。両方とも、かけがえのない人の命を奪うもの。戦争は絶対にダメ、原発も絶対にダメ」「原発の設備は、日立、東芝、三菱の3社が専ら引き受けており、これらの会社が労働者の日当として出しているのは1人当たり約10万円。ところが6つも7つもの下請け業者がピンハネをして、最後に労働者が受け取るのは8000円くらい、溶接などの技術がある人で1万円〜1万5000円くらいになってしまう。こうした原発労働者の低賃金や使い捨てを許さないために、是非、みなさんの力を貸してください」と訴えた。

 全学連の同志は、「資本と国家権力の大合理化と戦争突撃、搾取と抑圧が強まるなか、どれだけ資本に忠実な労働力たるかを日々競わされている学生の怒りもまた、かつてなく蓄積している。もはや闘わなければ生きていけない時代が到来していることは明らかだ。全学連は、闘いを求める全国の学生にその場所と勝利の方針を提示し、あらゆる困難を乗り越えて、資本と国家権力の攻撃を打ち破るべく闘う。全学連第53回定期全国大会の成功をかちとり、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の全面展開で、必ずや戦闘的学生の組織化を成し切り、階級闘争の最前線に打って出る。ともに闘おう」と発言した。

 反戦青年委員会の同志は、「世界大恐慌爆発情勢のもとで、アフガニスタン―中東でも、ギリシャ―欧州でも、帝国主義の戦争と抑圧に対して、労働者人民の実力・武装の闘いが爆発している。日帝足下の青年労働者も、体を張った闘いに猛然と起ち上がる時だ。資本主義は、われわれの手で終りにしなければならない。日帝足下から革命的反戦闘争の爆発を切り拓き、改憲と核武装、戦争とファシズムに突撃する安倍極右政府を打倒しよう」と、熱くあいさつした。

天神中央公園まで戦闘的デモ

 次は基調報告だ。実行委員会の仲間は、はじめに、反帝―国際連帯闘争を闘う歴史的・今日的意義について述べ、続いて、2013年における本闘争の課題について、第1に、「タリバン的集約を突破し武装決起するアフガニスタン労働者人民と連帯し、暴虐な戦争―占領支配を打ち砕こう。シリア内戦への反革命軍事介入、対イラン反革命戦争への突入を阻止し、中東反革命戦争の拡大、日帝の参戦を打ち砕こう」、第2に、「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の『核・ミサイル・拉致問題』を口実とした朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕しよう。反北朝鮮―反共・排外主義煽動を突破し、『在特会』など反共ファシストを撃滅して、闘おう」、第3に、「反原発・反核燃闘争の大爆発を実現しよう。工事が再開された大間原発や、再稼働が狙われている伊方原発、本格操業が迫る六ヶ所再処理工場などに対して現地実力闘争を爆発させ、日帝の核武装を阻止しよう」と提起した。さらに第4の課題として、「『戦争のための基地は、沖縄にも、どこにも要らない』という沖縄労働者人民の叫びに応え、名護新基地建設阻止、普天間基地解体、日米安保粉砕を闘おう」、第5の課題として、「反革命臨時国会を粉砕しよう。『国家安全保障会議(日本版NSC)設置法』『特定秘密保護法』など反革命諸立法の成立を阻止しよう」と提起し、最後に、「全国の内戦勢力の総決起で反帝―国際連帯全国統一行動の大爆発をかちとり、安倍政府打倒・日帝国家権力解体へと向かう巨大なうねりを創り出そう」と訴えた。

 集会の最後は決意表明だ。

 全障連で闘う「障害者」の仲間が登壇する。仲間は、「安倍政府は戦争遂行内閣だ。朝鮮反革命戦争突撃と差別・抑圧強化の安倍政府を打倒するために、全力で闘う。『障害者差別解消法』が成立したが、こんなもので『障害者』差別がなくなる訳はない。『障害者』差別に対しては、『障害者』の怒りをぶつけた糾弾闘争しかない。12月22日には全国障害者解放運動共闘会議(全『障』共)を結成する。闘う『障害者』の仲間の大結集を訴える」と発言した。

 最後は福日労だ。「福日労は、『反戦』と『仕事よこせ』の闘いを2つの柱にして、組合活動を行なってきた。この取り組みをいっそう強めていく。10月28日に、厚生労働省の出先機関である福岡労働局との交渉を行なう。『日雇い・野宿の労働者に、仕事を出せ』、『国は、失業に責任をとれ』と迫っていこう。戦争も失業もない世の中を作るために、力を合わせて闘おう。福日労は、先頭で本日のデモを闘う」と力強く決意を述べた。

 集会を終えた実行委員会の青ヘルの部隊は、断固たるデモにうって出る。福岡一の繁華街・天神のど真ん中に、「中東反革命戦争粉砕」「朝鮮反革命戦争粉砕」「原発再稼働阻止」「名護新基地建設阻止」「反革命国会粉砕」「安倍政府打倒」というシュプレヒコールが響き渡る。デモ隊列は、権力の弾圧、右翼ファシストの敵対を許さず、沿道の労働者・市民の熱い注目を浴びながら、天神中央公園までの戦闘的デモを貫徹し、闘いを終えた。



10・20普天間基地へ進撃するデモに決起〈沖縄〉

宜野湾市で集会を開催

 10月20日、沖縄・首里日雇労働組合を先頭とする闘う沖縄労働者人民は、反帝―国際連帯全国統一行動に決起した。

 正午より宜野湾市野嵩の「まつのおか児童公園」において集会が行なわれた。司会を務める沖縄大学社会思想研究会のメンバーは、「われわれは昨年、オスプレイ配備を阻止するためゲート前封鎖の実力闘争を闘った。オスプレイは強行配備されたが、それを徹底弾劾して反帝―国際連帯闘争を闘った。それから1年、普天間ゲート前抗議行動を多くの仲間とともに担いながら、実力闘争への決起を呼びかけ闘ってきた。今年8月のオスプレイ追加配備阻止野嵩ゲート前闘争も実力闘争として闘った。多くのメンバーが実力闘争への確信を深めている。われわれはそうした地平を継承し拡大するため、本日、普天間基地に向けた断固たるデモを闘おう」と訴え、前進する反戦・反基地闘争を確認し開会を宣言した。参加者全体は、「普天間基地を解体するぞ!」「オスプレイを撤去するぞ!」「名護新基地建設を阻止するぞ!」「高江ヘリパッド建設を阻止するぞ!」「自衛隊を解体するぞ!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「沖縄からの出撃を阻止するぞ!」「憲法改悪を阻止するぞ!」「安倍政府を打倒するぞ!」「国際連帯で闘うぞ!」とシュプレヒコールで訴える。

 続いて、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会より連帯挨拶をうけていく。「今日は普天間基地に対する怒りの闘いを全力で闘いぬいていこう」「昨年10月から野嵩ゲート、大山ゲート前では市民団体の粘り強い闘いが続いている。ゲート前で闘う人たちは60代から70代の世代が中心だ。熱い政治の季節を若い時代に過ごしたメンバーは、戦争の恐ろしさ、帝国主義の恐ろしさ、天皇制の恐ろしさを知っているからこそ、普天間基地撤去、オスプレイ撤去の闘いを頑強に続けることができる」「現在漂う社会的不安にさらされそれに不満を感じている若者たちの決して少なからぬ部分が、帝国主義の煽動に吸収されてしまっている。本日の闘いでそういった若者たちに対して、本当の正しい闘いの方向を指し示していこうではありませんか」。仲間の訴えに拍手が沸き起こった。

 本闘争に寄せられた連帯メッセージも紹介される。一つひとつの熱いメッセージに参加者は頷きながら聞き入った。とりわけ沖縄反戦労働者の「今私たちの喫緊の課題は、68年前の戦後の原点に立ちかえり、安倍自公内閣の実態を見抜くことではないだろうか」「沖縄はオスプレイ配備反対、普天間基地即時撤去、辺野古・高江に新基地を造らせない闘いを闘っています。全国を貫く命と生活を守る壮大な闘いを沖縄から呼びかけます」というメッセージに、多くの仲間が奮い起つ。

青ヘル部隊がデモを闘う

 基調提起では、「中東反革命戦争の拡大を粉砕する革命的反戦闘争の爆発を実現すること」「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の『ミサイル・核・拉致問題』を口実とした、朝鮮反革命選への突撃を粉砕すること」「Jパワー(電源開発)・大間原発建設阻止の闘いを切っ先に、反原発・反核燃闘争の大爆発を実現していくこと」「日米安保の再編・強化に対決し、名護新基地建設を阻止する闘いの大爆発を切り拓いていくこと」「反革命臨時国会を粉砕していくこと」と5つの課題が全体で確認された。

 すべての発言の最後に、沖日労の仲間から決意表明がなされる。「政府は無理やりオスプレイを配備しました。絶対に許せません。デモで怒りをぶつけていこう。ともに頑張ろう」。「よし!」と声が飛び、参加者全体が拍手で応えた。

 再度のシュプレヒコールで集会を閉じた後、デモにうって出る態勢を整える。横断幕を先頭に青ヘルで身を固め赤旗を掲げる部隊が出発した。「普天間基地を解体するぞ!」「オスプレイを撤去するぞ!」「名護新基地建設を阻止するぞ!」「安倍政府を打倒するぞ!」という呼びかけに、多くの市民が注目する。国道330号線に出ると、店内から出てきてデモ隊を見つめる市民や、走る車両から手を振る姿も見られた。宜野湾市民の決起を呼びかけながら、デモ隊は進撃する。基地フェンスが見えてくると、シュプレヒコールの声にも一段と気合が入る。野嵩ゲート前を横一列に並んで制圧し、圧倒的な基地への怒りを叩きつけていった。

 闘う沖縄労働者人民は、権力、ファシストの敵対を粉砕し、普天間基地へ進撃するデモを闘いとった。われわれはあくまで内戦勢力として武装を堅持する。アフガニスタンをはじめ世界各地の戦場に帝国主義軍隊が出撃する沖縄の地において、戦時下の激闘に応えうる実力闘争・武装闘争の飛躍こそが鋭く問われている。ゲート封鎖の地平を拡大し、あらゆる手段を尽くして普天間基地解体・名護新基地建設阻止を闘いとる。反共・右翼ファシストの反戦・反基地闘争への破壊策動を粉砕し、ファシストを撃滅する。沖縄―日本「本土」貫く団結をさらに強固にうち固め、安保粉砕・政府打倒闘争の爆発を切り拓こう。