9月1日、「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」は、この日強行される「宮城県総合防災訓練」を粉砕すべく、仙台市の中心街である東宝ビル前に決起し、情宣闘争を闘いぬいた。
午前9時、東宝ビル前に青ヘルメットの部隊が登場し、交差点にアジテーションを響きわたらせる。労働者・学生から圧倒的な注目を受ける中、部隊は共に闘うことを訴えてビラを手渡していく。
「9・1防災訓練」は関東大震災時に強行された戒厳令―軍隊の治安出動を教訓とした自衛隊の「治安出動訓練」に他ならない。陸・海・空三自衛隊と在日米軍とが共同した「防災訓練」が強行されているが、朝鮮反革命戦争突撃と一体の治安出動―内乱鎮圧訓練であり、断じて許してはならない。「防災訓練」は地域末端からファシズム勢力を組織化していく訓練であり、徹底して対決し粉砕していかなくてはならない。部隊はこのことを訴えるとともに、日帝の戦争突撃と対決し、9・6王城寺原演習場での在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習阻止闘争を共に闘うことを呼びかけた。
「宮城県総合防災訓練」は、「午前九時に川崎町を震源とするマグニチュード8・0の直下型地震が起き、同町で震度7を観測した」という想定のもと、宮城県川崎町の町総合運動場を主会場にして午前9時より強行された。宮城県においては、1978年の「宮城県沖地震」を契機に設定した6・12「県民防災の日」に主要な「防災訓練」を行なっているにもかかわらず、9月1日に「宮城県総合防災訓練」が県内各市町村持ち回りで強行されている。2011年は東北・関東大震災の発生により中止、二〇一二年は図上訓練であったので、自衛隊が参加する「実働訓練」は三年ぶりであり、ヘリを利用した釜房ダムでの火災防御・遠距離送水訓練や炊き出しを行なっている。
われわれは、全ての勢力が「9・1防災訓練」粉砕闘争を放棄する中、朝鮮反革命戦争突入に備えた自衛隊の治安出動訓練を粉砕すべく情宣闘争を闘いぬいた。最後に「9・1防災訓練粉砕!」「自衛隊の治安出動を許さないぞ!」とシュプレヒコールをあげ、情宣闘争を締めくくった。
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