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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・25第36回全国反戦集会がかちとられる (1074号10面)

 8月25日、第36回全国反戦集会が首都・東京で開催され、圧倒的な結集でかちとられた。本集会は、1つに、世界大恐慌爆発情勢下、階級支配の延命をかけた米帝―帝国主義の国際反革命戦争の拡大・激化と対決し、全世界労働者人民の死闘決起に応えうる日帝足下の革命的反戦闘争、政府打倒闘争の爆発をかけて、2つに、そのための必須の課題である反戦青年委員会運動の圧倒的飛躍・前進をかけて開催された。権力闘争の本格的飛躍と蜂起の組織陣型の構築は、今日、解放派に無条件に求められる課題だ。労働者の政治部隊―反戦青年委員会を頑強にうち固め、安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体の闘いを、今秋から2014年に向けた激闘の中で何としても切り拓いていかなければならない。その決意に燃え、全国から結集した同志たちは、日帝国家権力や反革命革マル、ファシストら敵対勢力の集会破壊を一切許さず、終日の集会を戦闘的にうちぬいた。

諸団体からの連帯アピール

 会場の「北とぴあ」に全国から闘う青年労働者が結集する。闘いの熱気が高まる中、午前10時、中央事務局の同志が司会にたち、開会宣言と断固としたシュプレヒコールで集会が開始された。

 まず、革命軍から届いた熱烈なアピール(別掲)、元原発労働者で原発労働裁判を闘う梅田隆亮氏からの連帯アピール(別掲)が紹介される。

 続いて、結集した諸団体からの連帯あいさつに移る。

 全国寄せ場交流会の仲間は、「日雇い労働者・下請け労働者数十万人が被曝労働を行なってきたが、労災認定を受けたのは、わずか十数人だ。膨大な金をつぎこんだが被災者への生活再建・支援にはまったく役立っていない。ボロもうけしたのはゼネコンをはじめとしたヤー公である。重層的下請け構造、『偽装請負』を国は百も承知で黙認している。労働者の死、犠牲なしには1秒たりとも動かない原発は即時廃止にしなければならない。『非正規雇用』労働者は35パーセント以上となり低賃金・劣悪な労働条件で働いている。必死に働いてもまともな生活もできない。『反戦・仕事よこせ』の闘いは正義の闘いだ。共に寄せ場で生き闘っていこう」。

 革命的部落解放戦線は、「石川氏は『今年中に決着をつけるべく、不屈の精神で闘っていく』と闘いへの熱い決意を明らかにしている。不当逮捕から50年を迎えた石川氏の血叫びと不退転の決意に何としても応えきっていこう。司法―国家権力への一切の幻想を捨て去り、部落解放同盟内社民・こえ派の幕引き策動を絶対に許さず、《差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒》の闘いの基調を鮮明にし、第三次再審闘争勝利、狭山闘争の歴史的勝利へともに進撃しよう」。

 革命的「障害者」解放戦線は、「6月には『刑法等の一部執行猶予』を見直す刑法改悪と『精神保健福祉法』改悪の施行が決まった」「全障連の歴史的地平を継承・発展させ『障害者』差別糾弾闘争を闘える全国『障害者』解放運動共闘会議の結成をかちとっていこう」「優生思想の強化、『障害者』差別―抹殺への攻撃をはね返し、戦争遂行の安倍政府を打倒していこう」。

 日朝連帯活動者会議は、「8月19日から30日にかけて、米韓合同軍事演習『ウルチ・フリーダム・ガーディアン』が強行されている。再び朝鮮半島を『フォール・イーグル』の時のように一触即発の緊張状態に叩き込み、戦争挑発を仕掛けようというのだ。朝鮮、中国―アジアへの植民地支配と侵略を許した日本階級闘争の『負の歴史』を克服し、朝鮮反革命戦争突入を粉砕していかねばならない」「9・1防災訓練=自衛隊治安出動訓練を全国で粉砕し、韓国労働者人民、在日朝鮮労働者人民と連帯し9・1日朝連帯集会に結集しよう」。

 反安保労研全国センターは、「安倍政府は閣僚に靖国参拝をさせ、堂々と改憲、ファシズムへの道を歩んでいる」「今、『連合』や全労連を越える日本労働運動の結集軸を、強固に建設していかなければならない。全労交の拡大をかちとっていかなければならない」「神奈川県地域連合労組の委員長であり、全労交の代表の仲間を神奈川県警が、『詐欺罪』をデッチあげて不当逮捕し、それを口実として、サントリーパブリシティサービス株式会社が自宅待機を命じ、『雇い止め』を通告した。一歩前に踏み出して闘おうとすれば弾圧が待ち構えているが、こんなものに負けているわけにはいかない」「反安保労研全国センターは、日帝の凶暴な反革命戦争突撃と対決し闘う労働運動の前進に向け、邁進していく」。

 全学連は、「日帝・安倍は、改憲―核武装に突撃している。今年度末には、新たな『防衛大綱』作成をねらい、『敵基地攻撃能力』を叫び、トマホークミサイルの所持、無人偵察機の所持、『水陸両用部隊』を創設し米軍の海兵隊機能をもつ部隊を新設して、自衛隊にオスプレイを導入しようとしている」「『福島原発事故』は今なお進行している。多くの労働者が、全く意味のない被曝労働を強制されている。政府と電力資本は『事故』収束の見込みはまったくないにもかかわらず、原発の再稼働をねらっている。中東諸国、インド、東ヨーロッパの諸国に対して原発を輸出しようとしている。この原発の輸出が、アベノミクスの成長戦略に位置づけられている」「日帝・安倍の改憲―核武装を断固粉砕していこう」「全学連は今年、定期全国大会をかちとり、革命的反戦闘争を共に担いぬく」。

 革命的労働者協会は、「3点に絞って提起を行ないたい。第1に情勢の特徴として、中東における激動だ。イスラム原理主義的な集約を突破した労働者階級の革命的な闘いと、そしてその前進に向けた活動に注目していく必要がある。帝国主義による、イランへの反革命戦争発動を断じて阻止していかねばならない。シリア内戦への反革命介入策動を全力で打ち砕いていこう」「朝鮮半島をめぐって、いつ何時、米・韓の合同演習がそのまま実際の戦争に移ってもおかしくないような緊迫した情勢に入っている。米帝の核の傘に入って、日帝もまた原発と原子力政策を推進し、核武装を虎視眈々とねらっている。こんな輩に北朝鮮の核開発を非難する資格なぞない。朝鮮反革命戦争の切迫に対して、全力でこれを打ち破っていかねばならない」「第2に、日本階級闘争の現局面と、われわれの課題について。戦後長らく続いてきた、ブルジョア民主主義に回帰するということはもうありえない。これに対して、労働者階級のとるべき道は全く明らかだ。われわれは今まさに、日本階級闘争の歴史的な正念場を迎えている。改憲―核武装攻撃を粉砕し、安倍政府を打倒する闘いに猛然と決起していこう」「第3に、反戦青年委員会運動の任務について。国際階級闘争の水準に比べて、日本階級闘争が大きく立ち遅れている。しかし、日本の労働者人民は、必ず、起ちあがる。青年労働者は、闘いを放棄しているのではない。闘う術を奪われているということだ。闘う方法、闘う方向性がわからずに苦しんでいる青年労働者に闘いの場所と、方法と、目標を明確に提示し、その闘いの先頭に起つこと、これこそが、反戦青年委員会の任務だ」。

 闘う諸団体からの決意と闘いの提起を受け、時代の要請する諸課題、反戦青年委員会の責務を参加者全員で確認し、圧倒的拍手で連帯あいさつに応えた。

闘いの基調提起

 全国反戦中央事務局から、本集会の基調が提起される。

 まず総括だ。昨年以降の1年間の闘争総括が提起された。第1に、中東反革命戦争粉砕、朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争に全力で起ちあがってきた。戦略的政治闘争として、10・19―21反帝―国際連帯統一行動、6・14―16安保粉砕・政府打倒全国統一行動を東京、大阪、福岡、沖縄において内戦勢力の総決起で闘いぬいた。第2に、安保粉砕、基地解体、帝国主義軍隊解体を核心とした沖縄人民解放闘争を闘い、普天間基地へのオスプレイ配備をめぐって基地ゲート封鎖―占拠闘争の爆発をかちとった。第3に、日帝の核武装と一体のものとして推進される原子力政策を粉砕すべく、攻撃の集中する現地での実力闘争の組織化を軸に全力で闘いぬいてきた。とりわけ、Jパワー(電源開発)・大間原発(青森県)の建設実力阻止に向けて現地での戦闘的デモを闘いぬいてきた。第4に、階級的労働運動の前進・飛躍に向け、「非正規雇用」労働者、寄せ場の闘いに集中して闘ってきた。第5に、部落解放運動の前進、「障害者」解放運動の分岐・再編を切り拓くべく闘い、日朝連帯闘争を闘いぬいてきた。第6に、被災労働者人民支援大運動を闘いぬいてきた。そして権力闘争の本格的飛躍にとっての死活的な反軍工作を推進する組織体制の確立、対革マル戦・対ファシスト戦の組織体制の強化、破防法―組織壊滅型弾圧と対決する体制の確立、統一戦線―共同戦線建設の前進、全国反戦の中央事務局体制の強化を目指し闘ってきた。

 次に情勢だ。世界大恐慌爆発情勢がますます深化し、大量の失業者が生み出されている。そして、ブルジョア政府による公務員への賃下げ、労働条件の改悪、年金・社会保障制度の改悪、大増税の攻撃に対し、全世界労働者人民の闘いは、ゼネストや街頭闘争として爆発している。革命勢力、体制撹乱要因を壊滅をねらう帝国主義は反革命戦争を拡大・激化させている。しかし、国際反革命戦争に対して、「ドロ沼の戦況」を強制するアフガニスタンの闘いをはじめ労働者人民の武装闘争は帝国主義を追いつめている。そして、対イラン反革命戦争の危機の深まりとともにシリア内戦への帝国主義による反革命軍事介入の動きが強まっている。また日帝は、朝鮮反革命戦争突入の急先鋒としてたちあらわれている。安倍極右政府は一層凶暴化し、改憲―核武装へと突き進もうとしている。

 最後に方針だ。反戦青年委員会の戦略的任務として、第1に朝鮮反革命戦争とファシズムの危機を蜂起―革命戦争に転化する本格的権力闘争の飛躍を早急に戦取していかねばならない。第2に反革命革マル解体・絶滅戦に勝利していかねばならない。第3に右翼ファシストせん滅の本格的戦闘を戦取していかねばならない。第4に、破防法攻撃―組織壊滅型弾圧を粉砕していかねばならない。闘争方針として、今秋から2014年の集中すべき課題として、革命的反戦闘争、反軍・反基地闘争、反天皇闘争、反帝―国際連帯闘争、日朝連帯闘争、沖縄人民解放闘争、狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争、反核闘争、階級的労働運動に全力を傾注して闘いぬいていかなければならない。そして組織方針として、全国反戦集会で確立した方針を革命的反戦闘争の爆発でいかんなく発揮し、反戦青年委員会運動の一挙的飛躍を成し遂げていかねばならない。拠点反戦をうち固め、全国に反戦青年委員会の旗をうちたてていかねばならない。

 以上、反戦青年委員会の1年間の闘う方針が、参加者全員の圧倒的拍手で確認された。

各地区反戦からの報告、分科会、新事務局体制の確立

 昼休憩をはさんで、午後の集会が再開された。まず全国各地で闘う同志から、闘いの報告と決意を受ける。

 宮城県反戦の同志は、「反原発闘争、大間原発建設阻止の闘いに取り組んだ」「米軍・自衛隊の再編―強化が、朝鮮反革命戦争を見据えて強化される中、2・18王城寺原での在沖米海兵隊による実弾砲撃訓練阻止闘争に決起した。9・2から今年2回目の王城寺原での砲撃訓練がまた強行されようとしている。移転砲撃演習を絶対に許さず、9・6現地闘争に起ちあがる」。

 関西で反戦闘争を闘う同志は、「合同防災訓練粉砕闘争を闘い、釜ヶ崎で寄せ場労働運動と連帯する闘いを闘い、大阪で強まっている『日の丸』『君が代』攻撃に対決し処分粉砕に起ちあがる教育労働者と連帯して闘ってきた。また、パナソニック、ヤンマー当該労働者と連帯し闘ってきた」「核武装を許さない、被曝労働を許さない、革命的反戦闘争として反原発闘争を闘うべく、高浜原発をはじめ現地での実力行動を取り組んでいく」「関西地区における反戦建設をやりぬく決意だ」。

 広島県反戦の同志は、「オスプレイ普天間配備を阻止すべく、在日米軍・岩国基地に対する闘いを貫徹してきた」「8・6広島反戦闘争では、原発推進や核武装を掲げ、平和公園でヘイトスピーチをガナリたてる『在特会』らファシストどもの妨害をはねかえし闘った」「日本原、呉、岩国を貫いた反軍・反基地闘争を推進する中から闘う被爆者、2世、3世の組織化を推し進め、広島における反戦拠点を強固にうち固めていく決意だ」。

 福岡県反戦の同志は、「朝鮮反革命戦争が切迫する中、九州での反戦・反基地・反軍の闘いは決定的に重要だ。築城、日出生台、佐世保における現地実力闘争に取り組み、革命的反戦闘争の前進をかちとり反戦組織の建設を推進していく」「元原発労働者の裁判闘争に連帯し、再稼働をねらう九州電力に対する闘いを革命的反戦闘争へと組織していかなければならない」。

 各地区反戦に続いて、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会の同志が特別報告を行なう。青年実は、「昨年10月の、オスプレイの普天間基地への強行配備に対して、われわれ沖縄労働者人民は死力を尽くして闘いぬいた。普天間基地ゲート5ヵ所を完全に封鎖し、普天間基地の機能をストップさせた。その最先頭でわれわれ青ヘル、青年実は闘いぬいた。写真撮影と反革命敵対のみの革マルや、全く現場動員すらかけようともしない日本共産党、現場闘争をまったく放棄した新左翼諸派を尻目に、唯一われわれのみが実力闘争で闘いぬいた」「4・28沖縄人民解放闘争では、革命的左翼の立場から闘うべく、那覇市内実力デモを断固貫徹した」「6・16安保粉砕・政府打倒の全国統一行動の一環として6月16日、普天間基地に対する実力デモを貫徹した」「沖縄労働者人民の戦闘性をわれわれこそが引き出し、沖縄人青年労働者を必ずや組織化していく」「沖縄ソビエト樹立を断固なしとげ、沖縄人民解放をともに闘っていこう」と熱気あふれる報告を行なった。

 集会は分科会に移り、全国反戦が闘いぬいてきた課題・戦線別に8つの分科会がもたれる。狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争、沖縄人民解放闘争、日朝連帯闘争、パレスチナ解放闘争、反核闘争、反軍反基地闘争、反弾圧闘争だ。速やかに各会場に分かれ、熱心な討論がくりひろげられた。再び全体集会を再開し、各分科会の担当者からの報告を受け、それぞれの闘いの到達点や課題を全体で共有していった。

 中央事務局が本集会の集約提起を行ない、今後1年間の激闘を担う全国事務局員の紹介を行なう。各地区で選出され、届け出のあった全国事務局員が紹介され、圧倒的拍手で確認された。ただちに第1回事務局会議が開催され、決定された新中央事務局体制が発表された。熱烈な新中央事務局の決意表明をうけ、最後にシュプレヒコール、インターナショナルの斉唱を行ない、拍手が響き渡る中、第36回全国反戦集会は閉会した。

 安倍極右政府と全面対決する闘いの布陣は整った。闘う青年労働者を全国反戦の旗の下に組織しよう。2013―2014年の階級攻防の激闘に進撃しよう。