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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・9長崎反戦闘争を闘う (1073号7面)

梁川公園で決起集会

 8・9長崎反戦集会実行委員会に結集する労働者・学生は、8月9日、長崎現地において、集会とデモに取り組んだ。

 1945年8月9日午前11時2分、米軍爆撃機B―29は、原子爆弾を長崎の街に投下した。6日の広島に続くものだった。原爆は、その爆風と熱線によって一瞬で街を焼け野原に変え、膨大な労働者人民を虐殺した。さらに放射能は大地を汚染し、多くの労働者人民を被爆させ、1945年12月までに約7万4000人の命を奪った。その後も、放射能で白血病、ガンを発症するなど、「原爆症」の犠牲になる人々が相次いでおり、原爆犠牲者は今日までに、16万1000人を超えている。広島と合わせると、その数は約43万人にものぼる。生き残った被爆者も、「原爆症」の病苦と厳しい差別のなかで、過酷な生活を余儀なくされてきた。

 この原爆投下から68ヵ年を迎えて、長崎反戦集会実行委員会は、第1に、首相・安倍の「式典」出席を阻止し、日帝の被爆責任・戦争責任の居直りと原爆犠牲者の「英霊」化を許さない闘いとして、第2に、原発の新・増設、再稼働の強行―原子力政策の維持・延命をとおした日帝の核武装化を全力で阻止する闘いとして、第3に、帝国主義の国際反革命戦争の拡大・激化と、核使用の衝動の強まりに対決する闘いとして、とりわけ切迫する朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争として、長崎反戦闘争に取り組んだ。

 午前9時30分、市内の梁川公園に結集した青ヘルメットの部隊は、断固たるシュプレヒコールで集会を開始する。「原爆犠牲者の『英霊化』のための『平和祈念式典』を粉砕するぞ」「首相・安倍の式典出席を阻止するぞ」「日帝の核武装化阻止」「朝鮮反革命戦争粉砕」という闘志溢れる声が周辺に轟き渡る。

 まず最初に、福岡・築港日雇労働組合(福日労)の仲間が、元原発労働者・原発労働裁判原告の梅田隆亮氏、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会からの連帯メッセージを紹介する。

実行委員会が基調を提起

 続いて実行委員会の同志が基調を提起する。同志は、「安倍の『式典』出席の目的は、反戦闘争を鎮圧し、被爆責任・戦争責任を追及する被爆者の闘いを圧殺し、原爆犠牲者を『お国のために死んだ英霊』として祀り上げ、新たな反革命戦争と核武装へ突き進むことだ。全力で阻止しよう」「『敵基地攻撃能力の保持』『集団的自衛権の行使』を叫ぶ安倍政府のやりたい放題を許してしまえば、戦争動員とアジア労働者人民殺戮の惨劇が待つだけだ。日帝の被曝責任・戦争責任を追及し、闘いぬく被爆者(2世・3世)と連帯し闘おう」「大間原発の建設を阻止し、伊方原発をはじめとする全国原発の再稼働を阻止しよう。六ヶ所再処理工場の操業阻止、高速増殖炉『もんじゅ』の廃止をかちとろう。すべての原発の廃止をかちとろう。日帝の核武装を阻止しよう」「8月5日には、沖縄北部の米軍キャンプ・ハンセン内の山林に嘉手納基地所属の軍用ヘリHH60が墜落炎上する事故が起こっている。沖縄労働者人民の怒りに応え、革命的反戦闘争を爆発させよう」と提起し、「被爆68ヵ年を弾劾し、長崎反戦闘争を戦闘的に闘いぬこう。右翼ファシストの敵対を粉砕してやりぬこう」と締めくくった。基調は圧倒的な拍手で確認された。

天主公園まで戦闘的デモ

 集会の最後は、参加各団体からの決意表明だ。反戦青年委員会の同志は、「安倍はかつて、『核兵器や大陸間弾道弾も憲法上問題ではない。小型であればよい』と言い放った核武装論者だ。『集団的自衛権の行使』を叫び本気で九条破棄を狙う改憲論者だ。こんな極右政治家の『式典』出席―被爆者冒涜を断じて許すわけにはいかない。闘う青年労働者は、8・25第36回全国反戦集会に結集し、革命的反戦闘争の爆発で、安倍政府を打倒しよう」と訴えた。

 全学連の同志は、「8・6広島反戦闘争では、核武装推進、在日朝鮮人排斥を叫び立てる『在特会』に弾劾の嵐を叩きつけ、その敵対を粉砕して闘いをやりぬいた。これに続き、右翼ファシストの敵対を粉砕して本日の闘いをやりぬこう。青ヘル部隊が長崎反戦闘争を革命的に牽引しよう。今秋、全学連第53回定期全国大会の大成功をかちとり、安倍極右政府の改憲―核武装攻撃に実力・武装で起ち向かう革命的学生運動の一大飛躍を切り拓く」と決意表明した。

 福日労の仲間は、「反戦と仕事よこせの闘いを、組合活動の二つの柱にして闘い続けてきた。7・29護衛艦『ありあけ』のソマリア沖出撃阻止の佐世保現地闘争、7・30オスプレイ搬入阻止の岩国現地闘争を闘い、今日の長崎反戦闘争にも、多くの仲間たちが参加している。失業も戦争もない世の中を作るために、福日労は全力で頑張る。福岡日雇い団結夏祭りを大成功させよう」と発言した。

 集会のしめくくりに力強いシュプレヒコールをあげたのち、実行委員会の青ヘル部隊は断固たるデモにうって出る。部隊は、沿道の労働者・市民の熱い注目を浴びつつ、「『式典』粉砕」「核武装阻止」「政府打倒」の声を響かせて進撃した。「式典」会場の平和公園に近づくと、「被爆者英霊化のための式典を粉砕するぞ」「安倍出席を許さないぞ」という、ひときわ高いシュプレヒコールを会場に叩きつける。部隊は、権力の反革命弾圧、右翼ファシストの敵対を完封し、天主公園までの戦闘的デモを貫徹し、闘いを終えた。