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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

7・29護衛艦「ありあけ」のソマリア沖派兵阻止   
佐世保現地闘争に決起
(1072号6面)

 7月29日、福岡県反戦は、福岡・築港日雇労働組合の闘う労働者とともに、「海賊対処法」による海自・護衛艦「ありあけ」のソマリア沖アデン湾への出撃を阻止すべく、佐世保現地闘争に決起した。

 「ありあけ」は、76ミリ62口径単装速射砲(対空、対水上)1門、MK15ファランクスCIWS(対艦ミサイルに対するレーダー連動のガトリング砲)2基、90式艦対艦誘導弾(SSM―1B)4連装発射筒2基、68式3連装短魚雷発射管2基等、殺戮と破壊の兵器を山のように搭載した護衛艦(基準排水量4550トン)で、185人を載せている。この艦は現在、舞鶴に司令部を置く第3護衛隊群第7護衛隊に所属するが、母港(定係港)は佐世保である。今回、「第16次水上部隊」として、7月26日に海自・大湊基地を出港した護衛艦「せとぎり」(乗員185人)と合流し、3週間〜4週間後にソマリア沖に到着、現在ソマリア沖で展開中の「あけぼの」「はまぎり」と交代で、3ヵ月〜4ヵ月にわたって活動するという。佐世保からのソマリア沖派兵は8隻目であるが、「ありあけ」の出撃は今回が初めてとなる。第16次部隊は、司令部要員30人を合わせた400人に海上保安官八人で編成されている。

 今回の派兵から、海自艦はこれまでのような「個別に商船に付き添う」という展開方式をやめ、他国の軍艦と連携して、一定のエリア全体を「警備する」という形に移行するという。安倍政府の「集団的自衛権行使」容認、「他国による武力行使との一体化」容認の策動を先取りして、すでにこのように、自衛隊の行動方式の大転換が進められているのだ。

 午前9時過ぎ、旗ザオをそろえた青ヘル部隊は、佐世保港を見渡す前畑埠頭の岸壁に登場する。岸壁には、佐世保地区労の労働者たちも結集している。午前10時前、「ありあけ」がけたたましい警笛とともに、佐世保基地から動き出した。青ヘル部隊は、眼前に迫る「ありあけ」に対して、ただちにシュプレヒコールを叩きつける。岸壁に集まった多くの労働者とともに、出撃阻止の闘いをうちぬいた。

 6月には、佐世保を母港とする強襲揚陸艦「ボノム・リヒャール」が、沖縄配備のオスプレイ7機を搭載し、オーストラリアでの米豪合同演習に初参加した。佐世保港は、ますます反革命戦争の出撃拠点として打ち固められている。この佐世保基地を解体する決意を込めて、この日の闘いはうちぬかれた。一切姿を見せなくなった反革命革マルや「社会党」グループを踏みしだき、われわれは、ソマリア沖派兵阻止の佐世保現地闘争を貫徹する。自衛隊の海外派兵を粉砕する。朝鮮反革命戦争突入情勢が煮つまるなか、今こそ革命的反戦闘争の大爆発を切り拓こう。