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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2013年山谷夏祭りへの参加・支援・カンパを
 2013年福岡日雇い団結夏祭りへの参加・協力を

(1068号5面)

 2013年山谷夏祭りへの参加・支援・カンパをお願いします

 寄せ場・日雇い労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さん。

 東京・山谷日雇労働組合は、2013年山谷夏祭り実行委員会の結成をよびかけ、大失業の嵐の下、強まるアブレ(失業)―野たれ死に攻撃をはね返していく闘いと団結をうち固めるべく2013年山谷夏祭りをやりぬきます。

 おれたちは、毎年、土木・建設関係の現場が長期間の休みとなる「盆休み」の時期に、日雇い・野宿労働者が協力し合い、力を合わせてやりぬく自前の夏祭りを開催してきました。

 今年も山谷地区にある玉姫公園を会場に、8月13日から8月15日に3日間の夏祭りをおこないます。東京・山日労、山谷労働者、支援の仲間とともに夏祭り実行委員会を結成し、資金集めから、会場設営、企画、運営まですべてに自分たちの力を集中し、夏祭りの成功を目指します。

 山谷を直撃した建設不況が長期化しています。その一方で建設業界を牛耳る一部大手ゼネコンらは自民党の「政権復帰」によって公共事業予算が大幅に増額され、「公共バブル」に踊っています。東北・関東大震災で打撃を受けた被災地や東京電力・「福島第一原発事故」がいまだに収まらない福島では、ゼネコン系列下の「人夫出し業者」が進出し、賃金ピンハネなどによって荒稼ぎを行なっています。長期の失業で体力もトコトン消耗している大多数の日雇い労働者の仲間は出張仕事にすら応募できずに、あいかわらずアブレ地獄に叩き落されたままです。

 アブレで立ち行かなくなった日雇いの仲間たちは生活保護を受けざるを得ない状況も出てきていますが、福祉行政の「水際作戦」や貧困ビジネスの横行する中で「健康で文化的な最低限の生活」からも締め出されてきています。さらに、安倍政府の生活保護削減策によって8月からは生活扶助費カットの攻撃が始まろうとしています。

 そして、昨年12月の都知事選の結果、石原の後継者として副知事・猪瀬がそのまま都知事のポストに収まりましたが、その猪瀬都政によって山谷失業対策の「仕事出し」の仕事の量が大幅に減らされてきています。また、今年度のデズラ(賃金)においても賃下げを強行しています。

 玉姫職安、城北労働・福祉センター(センター)の仕事紹介においても民間求人の件数は年々減少しており、「仕事出し」の仕事以外に就労の機会がない山谷の労働者はセンターの調査においても7割にのぼっています。

 山谷労働者の切り捨て、見殺しとも言うべき東京都の仕事削減を絶対に許すわけにはいきません。

 夏祭り準備の中でも、東京都に対して、おれたちは「仕事よこせ、デズラをあげろ」などの要求をぶつけて闘っていきます。7月25日には都(産業労働局、山谷対策係)交渉を闘いぬきました。

 おれたちは、戦闘的寄せ場労働運動の赤旗をかかげて、あらゆる闘いの現場へとうって出てきました。朝鮮反革命戦争の臨戦態勢づくりと対決し、戦争反対をかかげてさまざまな闘いを闘い、6月16日には安保粉砕・政府打倒全国統一行動を呼びかけ、その最先頭で闘いました。狭山―部落解放闘争、「心神喪失者等医療観察法」を許さない行動などへ連続して起ち上がってきました。また、地域で解雇撤回闘争を闘う労働者、「派遣切り」「雇い止め」に怒り使用者責任を追及して闘う派遣労働者と連帯して闘ってきました。石原―猪瀬都政による「日の丸」「君が代」強制に対決して闘う教育労働者と連帯して闘ってきました。今年1月13日には国家権力・浅草警察による「都公安条例違反」というデッチ上げ不当逮捕の弾圧を粉砕し、闘ってきました

 山谷夏祭りにおいて、寄せ場―飯場―現場、路上において苦闘する多くの仲間との結びつきをいっそう強め、「反戦・仕事よこせ」をかかげた闘いをさらに拡大し、強固にしていきたいと考えています。

 3日間の夏祭りをやりぬくためには、多くの資金が必要となります。多くの皆さんの山谷夏祭りへの参加・支援・協力・カンパ(現金・物資)を呼びかけ、ぜひとも、協力をお願いしたいと思います。

 ●2013年山谷夏祭り 8月13日(火)、14日(水)、15日(木)、毎夕午後5時〜9時まで

 会場 山谷・玉姫公園(JR・地下鉄日比谷線「南千住」駅下車、徒歩15分。 台東区清川2丁目13)
 ●資金カンパ送付先 郵便振替口座番号00180―2―592246「東京・山谷日雇労働組合」
 ●物資カンパのお願い 夏物衣類、米・調味料などのカンパをお願いします。トラック、発電機など貸して下さる方は御協力お願いします。

東京・山谷日雇労働組合(東京都台東区東浅草2−1−6 TEL/FAXともに 03−3876−8040)


2013年福岡日雇い団結夏祭りへの参加・協力を呼びかけます

 寄せ場労働者、野宿労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さん!

 福岡・築港日雇労働組合は、今年も8月13日から15日の3日間にわたり、市内博多区の明治公園を会場にして、福岡日雇い団結夏祭りを開催します。すべての皆さんの参加と御協力、支援のカンパを呼びかけます。

 「アベノミクス」なるものがしきりに語られてきましたが、いくら「景気回復」のムードが煽られようとも、実際には、「非正規雇用」の労働者が増大し、賃金は下がり続け、失業者は増え、労働者への競争と切り捨て、タダ働きと過労死の押しつけが強まっています。円安で潤ったのは一握りの輸出産業だけであり、私たちには生活必需品の値上がりがもたらされています。そこに、消費税の増税まで襲いかかろうとしています。

 福岡における日雇い・野宿の労働者の状況も、ますます厳しいものとなっています。築港の寄せ場では、朝の5時から立っていても業者が来ない日々が続いています。仕事がない日雇い・野宿の労働者の足元を見て、人夫出しの手配師が公園などで、「福島原発事故処理の仕事」などの声をかけてきます。

 仕事のない多くの仲間たちが、アルミ缶を集めて辛うじて命をつないでいます。今となっては、それがほとんど唯一の現金収入の道だからです。ところが福岡市は、アルミ缶を集めることを「資源物持ち去り」と言いなし、「犯罪行為」であるかのごとく決めつけて、「条例」で取り締まろうとしています。「生活保護より仕事がほしい」「体が動くうちは働いて生活したい」―これが圧倒的多数の労働者たちの声です。これを受けて福日労は、4年半にわたって毎週のように市役所に押しかけ、「仕事よこせ」の対市役所行動を続けてきました。こうした要求を無視して仕事も出さず、「条例」でアルミ缶回収まで禁止しようという福岡市の姿勢は、仲間たちに「野垂れ死ね」と言うに等しい暴挙です。

 こうした状況のなか、夏祭りの意義はますます重要になっています。例年に劣らぬ規模と内容をもって夏祭りをやりぬき、失業と飢えをはね返し、野垂れ死にから仲間たちの命を守りぬいていこうではありませんか。

 私たちが夏祭りをやることの第1の意義は、日雇い・野宿の労働者の夏祭りを、自分たち自身の団結の力で作り上げることにあります。

 日雇い・野宿の仲間の多くは、ふるさとに帰ることができずに、夏祭り自体をも奪い取られています。だからこそ、自分たちで夏祭りを作り上げるのです。しかも、いっしょに様々な作業や催しに参加することを通じて、あるいは同じ釜の飯を食うことによって、普段はなかなか顔を合わせる機会もなく、滅多に話もできない者同士が、お互いの知らなかった面を知り、労働・生活をめぐる様々な困難を相談し合い、励まし合える関係を作っていける場とするのです。このようにして、労働者自身の共同の力を培っていきたいと、私たちは考えています。

 第2の意義は、この取り組み自身が、野垂れ死に攻撃との闘いだという点にあります。

 餓死・病死―野垂れ死にの瀬戸際に立たされている仲間をみんなの力で守りぬき、さらに、「仕事よこせ」「ケタオチ業者許さん」「野垂れ死に攻撃粉砕」の闘いと団結を強めていく場として、夏祭りはあるのです。2009年以来、本年も年頭から、毎週、市役所に対する「仕事よこせ」の行動をやりぬいた地平を引き継いで、夏祭りの成功をかちとっていく決意です。夏祭りの期間中には、国の労働行政をつかさどる厚生労働省の出先機関である福岡労働局へのデモを、炎天下の暑さに負けずに闘いぬきます。

 第3の意義は、反戦の決意と闘いをいっそう強くしていく場であるということです。

 安倍政府は、参院選の「大勝」をテコに、憲法改悪に本格的に乗り出そうとしています。九条を破棄し、「戦争ができる国」を作ろうというのです。すでに「核の脅威」を口実にして、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する「敵基地攻撃」「先制攻撃」まで叫んでいます。8月15日には靖国参拝も狙っています。資本家や政府に対する民衆の不満や怒りを、戦争によって外にそらそうとする汚いやり口を、私たちは断じて許すわけにはいきません。

 「福島原発事故」など何もなかったかのごとく、原発の再稼働と新増設にも拍車がかけられています。政府が原発にこだわるのは、すべて核武装のためです。こんな安倍政府をのさばらせておいて、私たちに未来はありません。反戦の旗を高々とかかげて、夏祭りの大成功をかちとっていきたいと思います。

 酒が目当てのゴロツキばかり、イジメとタカリで生きている連中ばかりを集め、いまだに労働者から生活保護の金をむしりとることを「組合活動」とするニセ「福日労」=ゴロツキ組合を許さず、この闘いをやりぬきます。夏祭りの成功を力に、福日労と全国寄せ場交流会の強化をかちとり、全国労働組合運動交流会(全労交)のさらなる前進・発展を切り拓いていきたいと思います。

 そのために、多くの仲間の力、多くの物資が必要となります。私たちの福岡日雇い団結夏祭りへの参加とご協力を、よろしくお願いします。



■福岡日雇い団結夏祭り 8月13日(火)、14日(水)、15日(木)
 会場 明治公園(博多区博多駅前3丁目、西日本シティ銀行裏)
■資金カンパ 西日本シティ銀行・県庁前出張所 普通0179704「福岡・築港日雇労働組合」までよろしくお願いします。
■物資(米、野菜、調味料、夏物衣料、テントなど)の支援をお願いいたします。

福岡・築港日雇労働組合
(連絡先)092―263―8632

〈編集部責任転載〉