青年実より連帯あいさつを受ける
6月16日、沖縄・首里日雇労働組合の仲間を先頭に安保粉砕・政府打倒全国統一行動が闘われた。
午前11時半、宜野湾市野嵩の「まつのおか児童公園」において集会が始まった。はじめにシュプレヒコールがおこなわれた。「普天間基地を解体するぞ!」「オスプレイを撤去するぞ!」「名護新基地建設を阻止するぞ!」「高江ヘリパッド建設を阻止するぞ!」「日米安保粉砕!」「すべての軍事基地を解体するぞ!」「安倍政府を打倒するぞ!」「国際連帯で闘うぞ!」。司会に起った沖縄大学社会思想研究会の仲間が、普天間基地問題の経過と本闘争の趣旨を説明する。「防衛省は3月末に辺野古『埋立承認申請』を『県』に提出した。これに対し『県』は埋立土砂問題など33項目の『補正指示』を出した。5月31日、防衛省は『埋立申請補正書』を提出した。『県』はこれを受理し、今月末から3週間の『告示・縦覧』がおこなわれる」「全国統一行動は、福岡、大阪、東京の闘いと結びついている。沖縄からは現場における実力闘争の重要性を訴えたい。そのために本日は力を合わせて闘おう」。
つづいて、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会より連帯あいさつを受けていく。同志は、「オスプレイは設計上・構造上問題がある機体だ。日・米帝国主義はそのことを百も承知の上で、昨年9月の『県民大会』も無視し普天間基地に強行配備した。名護新基地建設も高江ヘリパッド建設も同時に進行している。朝鮮反革命戦争に向けて沖縄全土を軍事要塞にしようとしている。日・米帝が朝鮮反革命戦争に向けてスタートを切っているという重大な事実を見落としてはならない」「帝国主義の戦争への衝動とファシズムへの突撃という現実を侮ってはいけない。日米安保体制の強化を本来は打ち砕くべきであるのに、それができていない。市民運動的な限界や、『平和』運動という制約を相変わらず脱却できていない。その制動・制約を突破して実力闘争で闘おう」「8月には残る12機のオスプレイが山口県岩国基地から飛来してしまう。昨年9月末のゲート封鎖阻止の地平を継承し、さらなる闘いを推し進めよう」。青年実の発言に大きな拍手が応えた。
全国から寄せられた連帯メッセージが紹介される。「私たち『障害者』は長い歴史の中で不当な差別を受け、隔離と排除の攻撃にさらされてきました。私自身、『障害者』のひとりとして、そうした暗黒の歴史を変革するために、この40年余り懸命に闘ってきました」(「障害者」解放運動活動家)、「『北朝鮮の脅威』というのは本末転倒の話、戦争正当化の詭弁です」(在日朝鮮人活動家)、「沖縄労働者人民も普天間基地即時閉鎖・撤去、オスプレイ配備ガッティンナラン、辺野古埋め立てと新基地建設を阻止するため、全国の反原発の闘いに連帯して闘っています。アメリカ帝国主義を、沖縄から、日本から、アジアから追いだし、その手先になっている安倍反動内閣を打倒することなくして日本の未来は拓けません」(沖縄反戦労働者)。結集した仲間は読み上げられたアピールに、あらためて闘う決意をうち固めていった。
普天間基地に進撃するデモを闘う
基調提起では、「中東反革命戦争の拡大を粉砕する革命的反戦闘争の爆発を実現すること」「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の『ミサイル』『核』『拉致』問題を口実とした、朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕すること」「Jパワー(電源開発)・大間原発(青森県大間町)建設阻止の闘いを切っ先に、反原発・反核燃闘争の大爆発を実現し、日帝の核武装を阻止していくこと」「改憲攻撃を粉砕し、日米安保の再編・強化に対決し名護新基地建設を阻止する闘いの爆発を切り拓いていくこと」と4つの課題が鮮明に示された。
集会の最後に、沖日労よりの決意表明が行なわれる。「安倍は本気で戦争をしようとしています。沖日労は戦争絶対反対です。今日は普天間基地に向けたデモを最後までがんばろう!」。
集会後、ただちにデモの態勢を整え出発する。「安保粉砕・基地解体」のコールで基地へ向かった。国道330号線に入ると、スーパーの店先からデモ隊を見送る市民や、車からクラクションで賛同を示す人もいる。途中、デモ隊に罵声を浴びせて敵対する分子もいた。この日は、時間帯をずらし「普天間の固定化を許さない一日も早い辺野古移設を進める宜野湾市民パレード」なる反共・右翼ファシストの行動もあった。この輩がそうした行動の参加者かどうか定かではないが、たった一言叫んで黙ってしまった。部隊は一切動じることなく、毅然としてデモ行進を続けた。
基地フェンスが見えてくるとあらためて怒りも湧いてくる。「政府は『普天間固定化を避ける』と言っているが、そうしたこととは裏腹に普天間基地はますます強化されている。オスプレイの訓練もやりたい放題だ。次の世代に基地という負の遺産を引き継がないために、今こそ声を上げよう」「ゲート前では今もオスプレイ撤回を訴える市民が闘っている。そうした粘り強い闘いと結びつきながら、基地撤去のため行動しよう。基地のフェンスはわれわれの手で取り除かれるべきものだ。基地を取り戻そう」と宜野湾市民に決起を呼びかけ、野嵩ゲート前に進撃した。ゲート前は警察車両が配置され、鉄柵でガードされている。ここは昨年9月27日、激しい肉弾戦でゲート封鎖の端緒を切り拓いた場所だ。ゲート封鎖以来、警察が居座り続けたままだ。普天間基地は警察の力なくして1日たりとも安定的に維持することはできないのだ。われわれは、怒りの的である普天間基地に向けて、圧倒的なシュプレヒコールを叩きつけ闘いを締めくくった。
オスプレイ追加配備が迫る中で、権力の弾圧も強まっている。宜野湾署は、これまで何の問題もなかったデモ行進での旗ざお使用を「凶準」を示唆して認めないと言いだしたのだ。われわれは権力の闘争破壊策動を徹底弾劾し、6・16闘争を貫徹した。
一刻も早く普天間基地を解体しなければならない。われわれは青ヘルで普天間基地へ進撃するデモをかちとった6・16闘争の地平を継承し、オスプレイ追加配備阻止・普天間基地解体・名護新基地建設阻止を実力闘争で闘いぬく。沖縄―日本「本土」貫く闘いで、安保粉砕・政府打倒闘争の爆発をかちとろう。反北朝鮮―反共・排外主義を撃ち破り、朝鮮反革命戦争突撃を粉砕しよう。
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